B 14

原爆が投下され59年

 今年も暑い日ざしの中で8月6日を迎え、広島で平和祈念が小泉さんも出席して行われた。45.000人が参加したというから、原爆は59年の歳月が過ぎても少しも風化されていないことを思い知らされた。昨年のこの日のことを別項「8月6日のこと」として書いたが、そのことは、とりもなおさず、このホームページを書き始めて早いもので1年たったことになる。

 昨年のこの祈念式典で秋葉広島市長がブッシュ、金日成に「広島を見に来て下さい」と呼び掛けたが、今年を「記憶と行動の年」と位置づけ、来年の60周年に向けて世界全国の市長によってつくられている「平和市長会議」で、核廃絶に向け結束して行動すると述べた。昨年と違って国際的な感覚であるが、被爆都市として広島が世界の先頭に立つ意気込みを感じた。そして米国を自己中心主義の国と批判し、世界は暴力と報復の連鎖が続いていると言い切った。

 その後の小泉さんの挨拶は「被爆者の援助に一層の努力をする」程度で、迫力に欠けることは昨年と同じであった。唯一の被爆国の首相としては情けない。 心なしか話す声も小さかったように感じた。

 世界の平和と核の撲滅、こんな判りきったことが何故解決されないのだろうか。核を保有していることで国を守ることが出来るとの考え、これが国連を無力化させているし、各地での紛争の原因にもなっている。世界の永遠の平和はまだ遠いかも知れないが、秋葉市長の心意気には拍手を送る。

(2004.8.6.)