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オリンピック

 いよいよあと10日でアテネで第100回のオリンピックが始まる。日本の選手団は早い組はアテネに着いたが、水泳の選手は練習するプールに水がはいっていないとか。何か今度の記念すべきオリンピックであるが、ギリシャの国力では工事も準備も遅れているようで、大会の運営に何か一抹の不安を感じる。

 今度の日本の選手団は女子の選手が過半数以上の由、女子選手の方が国際的になった。何時かはと思っていたがこの記念すべき大会で実現したことを、素直に喜んでおきたい。それにしても長嶋が昨日になってアテネ行きを断念したという。脳梗塞で倒れた人が監督など勤まるはずがないと思っていたし、何故もっと早く辞退しないのか、不思議であったのが昨日になってやっとそれが決まった。しかし監督の登録は長嶋だという。彼は日本の野球界にとってそれ程大きな存在なのだろうか。これでメタルが取れなければ長嶋は過去の人になってしまう。

 日本のジャーナリストは日本は幾つ金メタルを取るのかを予測しているが、これは選手に酷で、だから選手は異口同音に金を目指すという。この大会に参加できて幸せという選手が少ないのは、ジャーナリストが煽るからではないか。勿論精一杯頑張って欲しいが、メタルは結果、そういう目でみて欲しいとつくづく思う。

(2004.8.3.)

 オリンピックがアテネで開かれていることに関心はあるけれど、メダルが幾つ取れるのかを考えたこともなかった。ところが競技が半分ほど進んだとき、余りにも女子選手の活躍に目を見張った。柔道では谷亮子をはじめとして女子の金が当たり前のような感じになったし、水泳でも女子の活躍があったし、マラソンにも勝った。日本の女子のスポーツは世界的なレベルになってきたことを改めて感じ入った。

 体操では男子が団体優勝したことは嬉しかった。日頃体操競技を見ることはないが、テレビで見てそのダイナミックな内容には吃驚した。その昔ウルトラCなる言葉は体操から生まれたと思うが、最早この言葉は死語になっていた。そのように体操競技は大変高度な演技が当たり前で、そのような中にあって日本が団体優勝したのだから、これには心からの拍手を送りたい。

(2004.8.23.)