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防災の日

 9月1日が防災の日として、東海沖地震を想定しての防災訓練が政府、自治体が一体となって行われた。この9月1日は1923年に関東大震災が起こった日、今から81年前のことだから、この震災を体験し記憶している人はもう90歳を超えている、私はまだ生まれていない時であめけれど、この地震は午前11時58分に起きたことを教えられ、小学生の頃演習に参加した覚えかあり、それでこの時刻を知っているのだが、今ではこの時刻を言われることは全くない。つまり遠い昔の話になったのである。

 私の提案は「防災の日」を阪神大震災の日に変更すべきではないか、である。それも起きた日ではなく、それに近い土曜日とする。それはこの防災の日に演習をするからで、一般市民の参加をこの演習に求めるならば休日がよいと考えるからである。警察官や消防関係者が集まって行うのはそれも意味はあろうが、一般市民も参加すればもっと有用な演習になるのではないだろうか。

 阪神大震災の悲惨さはテレビや新聞雑誌で報道されたから、その怖さを知っている人は多くおられる筈であるから、そのような記憶を持っている方たちは演習を自分たちの為と考えられるのである。9月1日にやっても同じと言われるかもしれないが、この日に亡くなった方に何人の人たちが花を捧げるだろうか。阪神大震災の日、この日が防災の日でなくても沢山の花があちこちに捧げられるであろう。この違いを私は言いたいのである。訓練に参加する人の気持ちが違うと思う。過去の話になった関東大震災を忘れてもいいから、阪神大震災を忘れないで欲しい。

(2004.9.1)