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異常気象

秋が近づいてきて東京の人たちがほっとしていう言葉「今年の夏は本当に暑かった」、これは気象庁のデータでもはっきりしている。7月から真夏日が始まり、9月になっても続いたことで、東京の今年の真夏日は70日に近かったようだ。

それに台風、既に20号まで発生して本土への上陸が7個になったとか、そして九州、四国、中国、それに北陸、東北に大変な被害を及ぼした。それも日本では今までに記録がない強い風、大雨による河川の氾濫と土砂社災害、海面の水位が上昇しての家屋浸水の被害、これも今までには殆どなかったことである。

こうした現象が日本だけかと思っていたら、米国メキシコ湾でのハリケーンも大変な猛威らしい、日本には少ない竜巻も凄いらしいし、ヨーロッパでは猛暑の訪れがあったようだし、異常気象は世界的といっても良いようだ。これは専門家にいわせると「地球温暖化」の現象だという。ということは異常ではなくて、これからもこのような気象は何年も続くということなのである。言い換えればこれからの地球は人間にとって住み難くなるということで、災害だけでなく農産物への影響も出てくるだろう。

私の乏しい経験だが、北軽井沢に関係するようになった時、まだその頃は草軽電鉄のあったころ、冬に出掛けると照月湖はスケートで賑わっていた。しかし平成になったころには凍ることさえ珍しくなってしまった。しかしこの温暖化を人は止めることが出来る筈もなく、北軽井沢の冬は全く淋しいところになってしまった。

地球温暖化について環境省は考えているのかも知れないが、日本だけでは勿論どうにもならない。以前京都に世界各国から大臣クラスの人が集って、二酸化炭素の排出量の規制を話し合った。南極におけるオゾン層の破壊が話題になったりしたが。その会議からもう10年近くになるのに、世界で規制量の目標を達成したという国は聞いていない。これは温暖化がこれからも続くということである

異常気象は我々人間が招いているものであり、それに気付いてはいるが、誰も成果のある対策に努力していない、これが現状であろう。温暖化は急には進まないから私の生きている間は大丈夫としても孫の時代にはどんなことが始まるのか、心配であるけれど私一人ではどうにもならない。

(2004.9.15.)