B-20

パラリンピック

 改めてご紹介するまでもなく、身体障害者の国際的なスポーツ大会である。それが4年毎に、しかもオリンピック開催の後、その開催地で行われる。だから今年はアテネで日本時間の9月18日から開催される。

 今年の参加選手は約4000人、うち日本からは160人余と承知しているが、決して少ない数字ではない、どのようなことでこれらの人が選ばれたのか判らないのだが、NHKテレビでは世界記録保持者の日本人がいるというのだから、驚きである。しかもその人たちは可なりの年輩者と知ってまた驚いた。

 記録にも関心があるが、それよりこのパラリンピックは何時から始まったのか、そしてこのパラリンピックを始めようと言い出したのは、何処の国の誰なのだろうか。何故このような大会を考えたのか、世界の多くの国々が賛成し、今日の隆盛があるのだから立派な動機があったと思われる。とかく日陰に追いやられる身体障害者に晴れやかな舞台を、が多くの賛同を得たのであろう。

 オリンピックでは日本はメタルラッシュと言われるほどの活躍であったが、この大会は身障者のお祭りであって欲しい。つまり記録に拘らず参加することに意義があって欲しい。

勿論参加する人たちは大いに記録に挑戦して頑張って下さい。
(2004.9.)

 日本時間の29日の早朝でこのパラリンピックは終わる。なんと獲得したメダルは52個になったという。勿論日本が今までに獲得した数を上回っている。この中、競泳の成田真由美選手(34歳)は一人で7個の金メダル、それも6個は世界新記録を出してのもので、彼女は圧倒的に強かった。身障者はわれわれの生活の中では決して目立つ人たちではないが、こうした桧舞台での大活躍に心から拍手を送りたい。これだけの結果が偶然出たとはとても思えない。選手の皆さんはこの日を目指して長い間頑張って来られたに違いない。

 小泉さんにお願いしたいのは、この選手を是非暖かく迎え、励まして欲しい。成田さんには国民栄誉賞を贈って頂けないだろうか。身障者は健常者に比べれば何倍もの苦労をし、努力をしてきたと思うし、彼らの健闘を称えることで多くの障害者の励みになると考えるからである。日頃は目立たないこの人たちだけに、この絶好の機会を是非生かして欲しいと願う。
(2004.9.28.)