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国民年金のこと

私は既に年金を貰っていてこれは厚生年金だと思っているが、これが国民年金とどう違うのか、年金の一元化と言われてもすぐに判らない、つまり年金への関心がないのである。老齢化で収入と支出はバランスが崩れてきたことが問題なのであろうが、しかし現行の法律通りには何れ実施できなくなるとのことで、今回の法律改正になったのだろう。年金は国民の生活に関わる問題だから、政府も与党もそして野党も基本的には進めていかなければならないと認識していると思う

 それが閣僚や議員の中に国民年金の未払いがあったことが明るみに出て、民主党はその追及にこぶしを振り上げてみたら、菅代表、鳩山前代表、羽田元首相以下の未払いも判って、その為が急転直下三党合意なって、この国会での成立は確実になった。その途端に今度は福田官房長官の辞任、これはご本人が「けじめ」を付けたのであろうが、自民党の未払い閣僚、議員の責を一身に背負った形になった。

 そして此処に至って菅さんの代表辞任が浮上してきた。福田さんに先を越された感もあるし、ご本人も未払い議員の一人だから年金問題で政府、自民と対決しにくい立場になった筈。7日の民主党両院議員懇談会では三党合意の了承も得られぬ侭に終わり、菅さんはその席で「掛金未納と三党合意は私の責任」と発言しており、これは事実上の辞意の表明と私はみているが、しかしその後任者がいるのか、鳩山、小沢と実力者はいるのだが、まずこの二人は受けることはないのではないか。ここに寄合世帯の弱みがある。だから菅は代表を辞めないとの予想も立つけれど、もしそうなったら「次期政権は民主党」などと言われても空しい響きでしかない。

(2004.5.8.)

 この菅さんが辞任するかどうかが、次第に大きな問題になってきた。民主党の中では辞めるべきとの声、これは横路を中心とする旧社会党議員の意見であろうが、ここにイニシアチブを握られたら、三党合意もなくなるし、閣僚の年金保険料の未納が改めて国会の場で追及されるだろうし、更には民主党の分解も起こり兼ねない。そうなれば小泉内閣にも当然影響が出てくる。では誰がこれを収拾するのかになるけれど、菅さんが頑張るか、小沢さんが代表になるのか、ではないか。とにかく民主党は自民党、公明党に対して年金法の改正に条件付きで合意をしている。これは党としての約束であり、菅さんの辞任があっても守られるのが常識であろう。このような推測をするとこの先が全く判らなくなったけれど、民主党が駄目な政党であることを上塗りしたことは間違いなく、これで今度の参議院選挙を戦えるだろうか。民主党の票が社民党や共産党に流れないことを祈りたい。

(2004.5.9.)