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参議院選挙終わる

 

7月12日、朝からテレビは選挙結果を報道している。自民は49議席と目標に2議席足りず、民主党は50議席と躍進、この選挙で惨敗したのは共産党で、従来の20議席が9議席になってしまった。見方によれば共産党の票が民主党になったと言えるが、共産党は組織票がしっかりしていると見ていただけに、意外の感がしないでもない。

 自民が敗れたというが、これは攻めと守りの差、これが岡田の守り、小泉の攻めであったならもっと大きな差でろうし、攻めの民主は一つになって戦うけれど、守りの自民は芯から一つになることは先ずない。それだけ大政党なのだろうが、面子に拘る古い体質とも言える。

 しかし選挙の結果、自民党は公明党とともに、参議院の絶対多数を確保した。にも関わらずNHKを含めマスコミは51を割ったことで小泉責任を展開していたが、全くこれはナンセンス、与党も野党もこんなことは考えてもいない勝手論、責任を考える人がいるとすれば、それは共産党の志位さん、だがこの党ではそのような議論はないだろう。

 政権を担当し守りの自民党は、民主党に相当追い込まれると予想し、その原因はイラク問題になると私は指摘した。国民年金という人もいるかも知れないが、「多国籍軍になっても自衛隊は駐留を続ける」ことを国民にも、国会にも諮る前にブッシュに話した一言は一国の総理としてマイナスであった。小泉さんにはそうせざるを得ない理由があったのだろうが、「米国のお墨付きが大切」との考えには日本の有識者の反発を買ったと思う。このことは小泉さんは反省して欲しい。

 民主党はこれで政権が目前になったようなことを言っているが、この党はもともと寄り合い政党である。旧社会党の人もいれば、最近加わった自由党の人もいる。だから今は小異を捨てて大同に、が通用しているが、政権についたら自民党より激しい内部紛争があるような気がする。これを果たして岡田党首は纏めきれるだろうか。小泉政権を批判することは結構であるけれど、だからと言って岡田政権は近くなったというのは、どんなものだろうか。1年後の岡田さんの顔をみたい。

(2004.7.12.)