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  横浜ベイスターズに注目

 この年齢になった所為かプロ野球への関心か前よりも少なくなった気がしている。以前は夜の暇な時にはテレビは野球、家内にはよく文句を言われたが、最近ではそんなことは全くない。

 しかしいま驚いていることは、横浜ベイスターズが首位になっていること、昨年の優勝チームの阪神には連勝している。何故私が横浜に関心があるかというと、このチームが最下位であったこともあるが、昨年から監督になった山下大輔君を知っているからである。彼と初めて会ったのは歯科の診療所で、偶然同じ歯科医の長坂先生の所に通っていたのだが、その院長と私が同じロータリークラブのメンバーであったことで紹介された。その頃彼は選手をやめ、浪人みたいであったので、この先生の勧めでクラブに入ってきた。ご承知のように彼は慶応の卒業だし、実家もしっかりされていたから、クラブに入られても違和感がなく、多くの会員に親しまれていた。

 しかし、当時はまだ大洋ホエールスだったか、コーチに招かれそれでクラブを退会されたが、彼のファンはクラブに多く生まれ、監督になったのを機会に「山下応援団」ができた。横浜球場にこの応援団の年間指定席もある筈である。

 昨年のシーズンが終わったあと監督激励会をクラブでやろうという話が出て、一晩彼を招いて開催した。そして一人一人激励の言葉を述べたのだが、何と私は「次年度に優勝などということを考えるな。取り敢えず目標は5位、毎年一つずつ上がれば優勝に繋がる」といったのである。周囲のメンバーは優勝だの、Aクラスと励ましたが私は5位、それがいまリーグの首位にたっているのだから、大変なことを言ってしまったと反省している。秋の終了までどうなるのかは誰にも判らないことてはあるけれど、一時にせよ首位に立つことなど全く予想していなかった。

 勿論チームの補強もあったのだが、監督2年目になってその采配に冴えが出てきたのかも知れない。そう見ると巨人の堀内、阪神の岡田の2人の監督1年生は苦労しているように見える。野球は選手の質なのか監督の手腕なのか、そんなことを考えて今年のプロ野球を眺めたい。山下君、この1年は気楽に元気にやってくれ、5位にと失礼なことを言ってしまったけれど、Aクラスだったら盛大な激励会をやるから。

(2004.5.1.)