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拡大計画に思う  

 ロータリーではクラブが新しい子クラブを創設することを、拡大事業と言っている。この結果クラブの数は増え、それに伴ってロータリアンの数も増えるのだから、拡大はロータリーでは大切な事業である。芝クラブでは創立20周年を機に「みなとロータリークラブ」を創設した。そして明後年に40周年を迎えるのでその記念事業として、二つ目の子クラブの創設を計画している。  

 私はこの計画を、芝クラブは前向きに検討すべきとの考えを持っている。しかしそれに反対の会員もいる。それはバブルの時と違って、いま各クラブとも退会者は増え、新会員の獲得が侭ならぬ時になり、幾つかのクラブではその維持継続が精一杯の状況、そうした中で新クラブの会員募集は困難ではないか、と判断する人たちである。その見解はもっともと思うけれど、この新しいクラブは男女混成を考えているので、とにかく進めるべきと思っている。常々芝クラブは他クラブと比べると会員の質も高いし、内容も優れているし、また将来性もあると自負しているので、会員が挙って努力すればやり遂げられると思う。

 私の計画、留意すべき点などは次の通りである。  
 新クラブの会員は40名以上、内女性は10名を最低確保し、創立の時期は2007年、だから1年以上もあるのだから、じっくり腰を据えて進めていく。芝クラブからの転籍、もしくは一時転籍は進める中で検討すればよいが、私は出来ることなら転籍者はなしにしたい。  
 新クラブの会員の募集は芝クラブ全員で行う。クラブ挙げての事業にするためで、一部の会員だけの苦労で創られることを避けたい。会員が一致協力して創設する、これが大切であり、成功の道が開けると思う。  
 計画が決められたら、まず考えねばならないことは、特別代表と拡大委員長の人選である。そしてこの2人を中心として拡大委員会をつくる。この委員会は2005?6年度のうちに会員総会を開き承認した上で創設し、次年度はこの委員会をその侭継承する。そして新クラブ創立のとき解散する。  

 私は更に一つの提案をしたい。それは創立までに時間があるので、その間に入会希望者があり、それを前述の拡大委員会が適任と認定したら、その人を芝クラブが創立まで預かるという制度である。その人から芝クラブは入会金を頂くことはできないし、年会費も徴収できないかも知れないから経済面をどうするか、の問題はあるが、将来芝と新クラブの親しい関係をつくるのに大いに役立つのではないか、乱暴な提案であることは承知しているが、新しい親子クラブの在りかたが、これでつくれるのではないか、と考えた次第である。もし他のクラブで創立前に新クラブの会員を親クラブが預かることをされた例があれば、それは是非参考にさせて頂きたいと思う。 拡大委員会は新クラブの会員選考、諸手続き、新クラブの役員の選出、その他必要な業務を担当し、事務局の応援を得て事務一切を進める。なお新クラブの事務局は芝クラブと同一とする。例会日は月曜か金曜、会場はパークタワーホテルを候補とする。  

 これは先のことになるが、新クラブが誕生したら、拡大委員会は「新クラブ協力委員会」に改め、その指導育成を担当する。ロータリーではクラブの運営はクラブが自主的に行うのが基本であるから、誕生すればそのクラブは古いクラブと同等になる。しかし創設から暫くの間、相談なり、疑問に応じる委員会があってもよいのではないか。とくに新クラブには女性会員が入るので、芝とは違ったムードをもつクラブになると思うし、委員会にはご苦労をお願いすることになるが、気持ちとしては、「産みっぱなし」にしてはならないとの思いなのである。
(2005.11.15)