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 芝クラブの誇り  

 東京芝ロータリークラブには、誇れることが幾つかあるが、それを会員の人たちは極く当たり前と考えておられるだろう。そこで私なりに気付いていることをここに列挙してみる。もし以下に記した以外に「こんなのは如何ですか」と思われるのがあったら是非私に教えて頂きたい。

 1.出席率が高いこと  これは毎月のガバナー月信を見て頂ければ判るが千代田グループでは常にトップ、大体90%以上を維持している。ホームクラブへの出席が多い上に、会員がMake upを心掛けておられるからである。しかし私は会員の皆さんが水曜日に例会に出ないと何か忘れ物をした気持ちになられているのではないか。唯1人のチャーターメンバー河村さんは、私の見るところホームクラブ出席100%を何年も続けられていると思う。頭の下がる思いがするが、こういう方がおられることが、クラブの出席率を高めていることも忘れてはならない。

 2.青芝会  この会はご承知のように筒井会員の提唱でつくられた。筒井氏の入会は昭和59年であるから、この会の歴史も20年を超えている。またご承知と思うがこの会は既にガバナー表彰を受けている。そのため他のクラブからも注目され、このような会を作りたいとの話を聞いたが、それが生まれたという話は一度も聞いたことが無い。なのに何故芝クラブではこんなに長く続けられているのだろうか。私自身は青芝会のメンバーであった経験がないので、断定的なことを申し上げることは出来ないが、3年で卒業する制度があるためリーダーは引継がれることになるのだが、歴代後継者がしっかり守り育てて下さったからである。だからこの会は筒井氏以来の多くの会員のご努力によって、今日がある。

 3.斑編成と炉辺会合  斑編制を提唱されたのは河村氏である。何時頃からこれが始めれたか記憶がない程昔のこと、席を自由にすれば気のあった人たちが毎週同じテーブルに着くから、それを避けることが狙いであった。編成変えは4ケ月ごとに行われている。そのため会員は年に3回は炉辺会合に出席することになる。現在10斑まであるから,クラブとしては年間30回の炉辺会合が行われていることになる。いまロータリークラブで、これだけの回数の炉辺会合が行われているクラブは幾つあるだろうか。 現在Fire Side Meetingと言わず、Home Meeting と改められているが、我がクラブでは昔の侭「炉辺会合」と称している。この炉辺会合はロータリーが提唱し行うことを奨励されたのだが、会員の自宅でロータリーの勉強をしよう、というのがその趣意であり、従ってその主催者は情報委員長であった。自宅で行うというのは会員相互の親睦と理解を深めようとの狙いであったが、今の我がクラブの炉辺会合はロータリーの勉強より親睦が主になっているし、自宅で行われることはなくなった。私はそれで十分と思っている。これによって新しい会員は古い会員を知り、自然と芝クラブを理解して頂けると思うからである。この炉辺会合の定着も我がクラブの誇りである。

 4.会員の結束  前ガバナーの仲田氏が各クラブを公式訪問された報告書を作られ配布されたが、その中で芝クラブについて「結束が固い」と述べられている。ガバナー報告は概ね総花的の匂いがするものだが、明確にこのような言葉で公けにされていることを、私は素直に受け入れたい。唯仲田ガバナーがどういうことからこの報告を書かれたのか、クラブでの協議会や例会に出られただけで判ることではない、つまりクラブからの諸報告をもとにして理解されたと思われる。この報告には青芝会なども入っているが、今年の地区大会で表彰された「みなと区民まつり」のこともあったと思う。つまりクラブ活動を総合的に判断された結果、結束が強いクラブ、と判断されたと考えたい。

 5.6人委員会  会員の中にこの委員会についてご存知ない方が少なくないと思う。それは当然で、この委員会は次々会長を選ぶためのもので、大体毎年9月頃に開かれ、その構成メンバーは前会長、幹事、現会長、幹事、それと次期会長、幹事の6名、議長は現会長が当たることになっている。この委員会で次々期会長候補決めるもので、次々幹事は選ばれた会長が指名することになっている。この委員会は次々期会長の選任で終るが、この制度を作られたのは亡くなられた鈴木左門氏だから話は古い、もう30年も続けられている。何故鈴木氏がこの提案をされたかというと、会長について自薦、他薦を封じることにあった。このような慣習が長きにわたって行われていることは、我がクラブでは少数の会員によって決められることがない、何よりの証明である。この制度はクラブ内のことであり、他クラブに及ぶものではないが、この委員会のことを他クラブの人に話すと「羨ましい」との言葉を聞くことが多い。

唄わん会とは会員による男性合唱の会だが、ロータリークラブでは珍しいと思う。これを作られたのは亡くなった長坂先生、もう10年くらいになると思うが、会員夫人の方たちによる女性合唱団もあって、毎年の忘年家族会で男女とも練習の成果を発表している。この他芝楽会、エンターテイメントの会は若い人が中心だが、この春には静岡の草薙球場にオープン戦をみてお寿司を食べる旅が計画されている。このような計画が立てられるのも、ロータリーの仲間と楽しみたいとの思いからで、それだけ会員同士の仲が良いからである。