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大学の評価

 来年の4月から国公立大学は独立法人になり、このことで少子化とともに私立大学は大変な競争時代を迎える。このことは改めて申し上げるまでもないが、そのような状況を考えてのことであろう、リクルートでは雑誌「カレッジマネジメント」11月号で「募集ブランド上位40大学」を特集した。その一部をここに紹介おきたい。
 募集とあるから高校生を対象にして行った調査で、8万人を対象に行い、5万人から回答を得たとある。リクルートの持つ調査能力には敬意を表するが、その分析も多岐にわたり、地域、興味度、志望度,知名度などを独自の方法で行っている。
 まず、首都圏募集のブランド、これは地域の綜合成績と言えるものであろうか、青山学院大学は全体で6位、因みに1位は日本大学、以下早稲田、千葉、法政、東洋と並んでいる。青山がここでは東大や慶応より上位であることに注目したい。面白いのは男女別で男子12位、女子5位で何か青山の持つムードを見る思いがした。
 もう一つ首都圏で青山は強いが、関西圏になると弱く、全体で40位にも入らない。これを裏書きしているのが知名度で、首都圏では3位なのに対して関西圏では19位、東海圏では12位である。
 この調査の詳細ともいうべき23項目の大学イメージランキングが行われ、その上位10校が掲載されているので、その項目と青山の順位を紹介しておく。圏外とあるのは10位以下を示す。

 校風や雰囲気がよい      1位
 教育内容のレベルが高い    5位
 教養が身につく        圏外
 伝統や実績がある       4位
 学校が発展していく可能性あり 4位
 自分の興味可能性を広げられる 7位
 専門分野を深く学べる     圏外
 活気がある感じがする     4位
 教育方針が魅力的       8位
 資格取得に有利        圏外
 社会で役立つ力がつく     4位
 国際的なセンスが身につく   5位
 学生の学力が高い       4位
 卒業後社会で活躍できる    4位
 キャンパスが綺麗       2位
 教授、講師が魅力的      8位
 学生の面倒をよくみてくれる  圏外
 将来の選択肢が増える     5位
 奨学金制度などが充実     圏外
 先輩、卒業生に魅力があり   4位
 就職に有利          4位
 学習設備、環境の整備     4位
 学生生活が楽しめる      1位

これをどのように見、考えるかは各位にお任せするが、興味ある資料であり、いろいろとご参考になることと思う。
 女子短期大学についても簡単にではあるが掲載されている。これによると青山の女子短大は首都圏の知名度では断然トップで、志望度も2位を占めている。関西、東海では上位10位には入っていないが、これは女子特異のためであろう。短大の危機は大学以上と言われる中で頼もしい存在である。
(2003.11.13)