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青山ゴールド・シニアクラブ  

 この会の名前は仮称と思って頂きたい。どういう会を考えているのか、というと校友の70歳以上の方なら誰方でも参加できる会で、一人でも多くシニアの校友のご賛同を頂いて、設立したいと思っている。

 現在この年齢以上の校友は、調べたことはないが相当の数の筈、神学部のエルピスの会、旧女学部、旧女子専門部のさゆり会、旧中学部の青盾会、旧工業専門学校の理工会、これらの会の会員はすべて有資格者である。またこれらの会の共通の悩みは新しい入会者がないこと、中央支部にグロリア会があるが、これは昔の「明治・大正会」、この会は明治、大正の時代に卒業された方たちの会であったが、その運営が高齢になったためできなくなり、それを当時の野田支部長が引き受けられ、グロリア会と名付けられて存続されたが、戦前の卒業生なら入会できることになったと記憶する。現在でも中央支部の会員であれば、この会に入ることはできるのだが、新しい方が入会されたとの話しはあまり耳にしていないので、新しくこのシニアクラブができたら、グロリア会もこのクラブと一緒になったら、と思っている。

 私はいま青盾会の運営委員であり、グロリア会の会長であり、世話人として一体何時までこの二つの会を続けられるのかという悩みを持つているし、また世話人の方も高齢者であり、しかももう長い間お世話を頂いているが、この面からの心配もあり、この二つの会はともに前途は誠に淋しい、そこでこの現実を打開することはできないか、から考えついたのが「ゴールド・シニアクラブ」である。
 取り合えずは東京で設立するが、まず、さゆり会、青盾会、グロリア会の賛同を得て、それぞれから発起人を選出して貰い、発起人会の下に「会則委員会」をつくり、ここでこの会の運営の基本を決め、それが出来たら会員の募集となる。

 私がシニアを対象としたクラブを作ろうとする最も大きな理由は、これからの人生に一番大切なことは、いろいろな方たちと接触すること、と考えるからである。一人でじっとしていてはいけないのである。私の場合はそれがゴルフ倶楽部であり、ロータリークラブであり、校友会であり、その各々に仲間といえる友達を何人も持っている。
 仕事から解放されて、職場で毎日顔を合わせていた人と離れてしまうと、仕事が生き甲斐であった方ほど、空虚な毎日になられるようだ。しかし何とか自分を生かし、新しい生き甲斐を見つけ努めておられる方もおられる。

 私はこのシニアクラブに、会員の手による沢山の同好の集いを作って頂きたいことである。囲碁、将棋、絵画、習字、カメラ、茶道、生花、園芸、料理、スポーツ見物、映画鑑賞、散策、旅行、ゴルフ、そして 食べる、お喋り、パソコン、ダンスも結構、自分がやってみたいグループに参加して、会員の皆さんに楽しんで頂きたいのである。中央支部同好会のシニア版と考えて下さればよい。これらの集いをつくることは会員なら何方でも出来、運営も自由にやって頂く。そして気の合った同好の集いになって頂ければ有り難い。

 このシニアクラブそのものの運営は会員の会費で賄うが、それは会報発行の費用が確保できる程度でよい。自分たちの楽しみを、なるべく少ない経費で共有する、それが理想である。そしてこのシニアクラブは青山学院校友会に属する一つの団体に登録し、各グループの活動が「青山学報」などにも紹介されるようにしたい。なお、同好会はそれぞれで運営して頂く。

 高齢化のこの時代に、年寄りは年寄りらしく楽しみ、或いは助けあって余生を明るく過ごしたいものである。このような青山シニアクラブの設立にご協力頂ける方は、是非私までご連絡下さい。

(2006.2.8.)