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Ｙ０9 日本の野球世界一になる ? まさかと思っていたこのWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）に王監督率いる日本チームが優勝し、初代チャンピオンになった。トリノ・オリンピックで不振であった後だけに日本中が喜びに溢れかえった。野球と言えば米国、オリンピックに優勝しているのはキューバ、誰の目からみても優勝はこの何れかと思われていた。それが日本に飛び込んできたのだから、吃驚を越して奇跡であった。 優勝をテレビで見て一番感じたことは、「ワンちゃんは何と運のいい男であろう」ということだった。王貞治の名は野球人として世界に知られている。その王が日本の監督としてこの大会に参加した。しかし王が監督だから優勝するとは誰も期待していなかった。事実一次リーグでは２勝１敗で韓国とともに２次リーグに進んだが、米国そして韓国にも破れ、これで万事休すと思ったのは私だけではなかったろう。ところが米国がメキシコに敗れたために、日本は失点率（この大会のルールによる）で、米国、メキシコを上回り４強入りを果たしたのである。これは他力本願と言われること、でもこれで日本は蘇った。まず宿敵韓国を下し、強敵キューバに打ち勝って優勝してしまったのである。これを「運がついていた」と言わずに何といったら良いだろう。 初めての大会だから、米国は野球をここまで育てあげてきたのだから、プライドを賭けて優勝を目指したことだろう。キューバもオリンピックの実績からも負けられないとおもっていたに違いないが、次いで韓国も順調に駒を進めてきたから、この勢いで金をねらっていたことだろう。 それが米国が落ち、韓国は日本にそれまで三連勝してきていたのに、肝心の試合で敗れてしまったのだから、これは韓国民には信じられないことであったろう。ダークホースの存在であった日本、勝利の女神はワンちゃんの頭上に輝いた。何故日本が優勝出来たのか、専門的なことは判らないが、私は韓国に勝ったあとの選手の執念が実を結んだと思っている。結果が金であったのだから、私は心から監督、コーチ、選手の皆さんに心からご苦労様、そして おめでとうと申し上げる。 （２００６．３．２２．） |