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小沢・民主勝つ  

 昨日行われた千葉7区の衆議院議員補欠選挙で、新しい代表を選んだばかり民主党の候補者が勝利した。昨晩この選挙の投票率が前回の選挙を下回る見込み、との報道を聞いたとき自民党は負けたと感じた。

 結果はその通りであったが、このようになった理由の第一は、自民党議員が選挙違反で辞任したから行われたこの補欠選挙で、地元とすれば、この前の選挙で自民党に応援して裏切られたようなものだから、今度は投票を控えて棄権した人が多かったのではないかと思う。第二は小沢人気である。党の代表選挙に勝って「さあ、民主党の出番、二大政党の対決近し」の夢が一歩近付いたと思わせたこと。候補者を個別にみると、26歳の女性候補太田氏に対して、埼玉県の副知事の経験をもつ斎藤氏、この二人を公平にみてどちらが国会議員に相応しいか、これは比べなくても判るので、自民党は小泉人気に頼り、この面でも油断があったと思う。僅か1000票足らずの差で破れたのだから、武部幹事長は無念のことであったろう。しかし自民党にはいい薬になった。

 この新議員太田美和はさしづめ小沢チルドレン第1号ということだろうが、地元の人から言えば力の無い人を選んでしまったと思っているかも知れない。周りを見渡わたしたら彼女は私の孫より若いのである。立候補する方もそうだが、投票する方もどうかと思う。この選挙はまともではなかった。

 午後になって民主党の菅氏と鳩山氏が、9月の代表選には小沢氏の再選をすべきとの談話を発表している。まだ5ケ月も先の話なのに、何故二人揃ってこのような談話をだしたのだろう。この選挙に勝って二人とも有頂天になったことはないだろうが、何かが民主党内にあることが匂う。もしこの選挙で破れたらこの二人はどうする積もりだったのだろうか。 (2006.4.24.)