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自民党次期総裁  

 いよいよ6月に入ると国会は会期末が近づくから忙しくなるが、それと平行して小泉総裁の後任は誰か、の声も次第に大きくなるであろう。今までのマスコミの報道では安倍、福田の二人が第一グループ、これに麻生、谷垣の名が続き、更にこれを機会に売名をしようという輩も出てくるだろうから、何人が立候補するか見当もつかない。  

 ここでの問題点は安倍、福田ともに森派であること、昔の自民党なら森さんの一言で決まったろうが、今度はそれがなさそうである。しかし森さん自身はこの二人のどちらかが選ばれることを願っていることは想像に難くない。また小泉さんも森派だからどちらかに譲りたい気持ちかもしれない。もし森さんは安倍、小泉さんは福田になったら、いまの森派は分裂するのではないかと思う。  

 小泉さんが自分の進めてきた政策の後継者になる人に、関心を持つのは当然だから今月の末頃になればそれが誰かを明らかにするに違いない。総裁の選任は党の規約で決まっているが、国会議員が中心になることは間違いない。とすると「小泉チルドレン」と言われる「なりたての議員」が何人もいるが、この人たちにも1票があるから、その動きも注目しなければならない。そして安倍、麻生は三世、福田は二世、これらの人たちに総裁候補の声が掛かる時代になったことに、新たな感慨をしみじみ感ずる。安倍は私の次女と同級生なのである。 ここにまた武部幹事長の存在がある。尤も総裁候補ではないが、幹事長の立場としてこの総裁選はどうあるべきかを考える立場のはずなのだが、まるで判っていない。彼は「党の役職者はそれに精励せよ」と暗に総裁選に浮き足立っている若手議員に苦言を述べているが、何故そんなことをマスコミの前で言うのか、こんなことは本人に直接言えば済むこと、何故それが出来ないのか、お伺いしたい。  

 この題目はこれからの問題なので、このHPには折に触れ続けて書いていくことにする。
(2006.5.27)

 森前首相は福田、安倍と二人が自分の派閥から出ることに悩んでいるようで、出来ることなら二人で話し合ってどちらかに決めて欲しい、と述べたという。贅沢な悩みと申し上げたいが、そのお気持ちは判る。が二人の話し合いで決められるだろうか。もしそれが実現したら、それで次の総裁は決まったと同じである。
(2026.5.28)