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自民党総裁選挙(2)  

 まだ2ケ月も先のことだが、結構話題になっていくと思われるので、暫くの間その様子を書いてみたい。現段階では安倍、福田、麻生それに谷垣が手を上げている。この他にも誰か出ることがあろうが、目下のところの予想では、安倍、福田の二人に絞られていくように思う。  

 さて、この二人であるが、安倍が51歳に対して福田は69歳、こんなに年齢差があるとは思わなかった。安倍はまだ若過ぎるかなと思ったら、偶々「橋本元首相逝去」のニュースがあり、享年68歳とあった。福田より若かったのだから彼は首相になったときは何歳だったのだろうか、そう思ったら、「安倍は若過ぎる」などと言うのは間違いなのか、考えてしまった。  

 北朝鮮の拉致問題、国と地方の財政問題、少子化の問題、世界とアジアの各国との外交問題、何れも解決には長い時間が掛かる問題ばかりだが、次の総裁は小泉さんの後だから、それを覚悟しなければならない。もっとも総裁一人でなく自民党としての課題であるのだが、私は国民が期待する人は誰か、を党はよく見極めて選んで欲しいと願う。
(2006.7.1)  

 自民党総裁が国会議員の選挙で決められるが、この総裁は首相になるのだから国民の投票で、との声も肯ける。大分前であるけれど中曽根さんが「首相公選制」と言ったように覚えているが、何時の間にかこの話は消えてしまった。しかし米国は大統領が選挙で決まり、下院議席の過半数を占める党から大統領が出る保証は全くない。これは長い間の政治がこのような制度にしたのであって、日本が今この模倣をしても国民に馴染まないし、また首相になってもその運営は侭ならないであろう。だから与党の総裁が首相、これが我が 国では自然な姿なのであろう。
(2006.7.15)

福田が総裁選挙に立候補しないことを言明した。その理由は年齢と靖国参拝のようだ。前項でも安倍の年齢が若すぎるとはいえないと書いたが、福田ご本人もそのように考えていたのかも知れない。これで安倍氏が有利になったわけで、麻生、谷垣は何票取れるかに関心は移るだろう。このような流れになって喜んでいるのは小泉ではないか。それは小泉の作った流れが受け継がれることになるからだ。

(2006.7.22.)

谷垣が正式に立候補を表明した。福田が退いたことで森派は一本化された感じだが、今度は安倍が派閥から抜けるという。政治の世界は難しいもの、そして我々には理解ができない世界だけど離脱した方が選ばれる確率が高いという読みなのだろう。

谷垣は財務大臣らしく消費税の問題を含め財政の建て直しに論点を置いているが、これは新首相へのアピールもおるように思う。これで現職の大臣2人が立候補したが、麻生も立つだろうから3人になる。この3人の意見は必ずしも同じではないから、これでは8月半ばになったら閣議は開き難くなるのではないか。

鳩山邦夫の噂もあるようであるが、止めた方がいい。現在のところでは安倍の独走になるように思うからだ。これは私が安倍でいいと思っているからではない。しかし、では誰かと問われても自信を持って答えられる人はいない。政治の世界にも人材がいなくなったようだ。

(2006.7.27.)

 月が変わり東京は連日真夏日になったが、政界での最大の関心事、自民党の総裁選挙は次第に近付いてきたが、情勢は安倍有利が動かないようだ。立候補するのは安倍、麻生、谷垣の他に出てくる人は無いように思う。山崎とか額賀とかの名がちらちら見えるが、安倍を破る自信か無いのなら止めたらいい。

 自民党は今度の参議院選挙では、現状の維持を確保しなければならない、との大命題があるし、内部的には派閥の力が低下していることがある。この二つが微妙に絡んで、それに伴う駆け引きが始まっているのかも知れない。郵政民営化で反対議員が離党したようなことをこの総裁選挙で起したくないだろう。となれば安倍に決まったようなことと言える。

(2006.8.10.)