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北朝鮮はどうする 

 このHPでもお分かりの通り、北鮮の核実験に大きな関心持った。それは北鮮が核をミサイルに積んで狙うなら、まずそれは日本と思ったからである。太平洋を越えて米国本土を攻めることが出来るミサイルを持っているのか判らないが、持っていてもその正確さは疑問だし、費用も大変である。と言って近い隣の韓国に核を使うのは、同じ民族だから控えるかも知れない。  

 国連の安保理で北鮮の核実験に対しての制裁が採択されたが、にも拘わらず北鮮の報道官は「これで北朝鮮の安全は保証された」を繰り返し、核実験の正当性を伝え続けている。北朝鮮は米国を名指しで非難しているが、もう一つ怖い国は中国である。ロシアについては何も言わないし、また仲介の労を頼むような動きもないのは不思議だが、それは裏で行われているか、金正日が相手にされなくなったのか、のどちらかであろう。  

 米国の国務長官が日本、韓国そして中国を、そしてロシアにも回った。また中国は唐国務委員を北鮮に送って金正日と会談させている。その結果を北京に来ていたライス長官に「出掛けたことは無駄ではなかった」と伝えたという。  

中国、韓国は北鮮を追い詰めると何をするか判らない、として米国の強硬姿勢に一時抵抗していたが、各国間の話し合いで両国ともその考えを転換したようであるし、時間とともに北鮮には制裁の効果が浸透していくから、暫くは見守る他はない。唯相手は我々の常識では考えられないことをする人物であることを忘れないことだ。
(2006.10.21)