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竜巻  

 竜巻というのは広い大陸で起こる現象と思っていたのが、北海道での突風が竜巻と確認されて島国でも起こるのかと認識を新たにしたが、今度は沖縄の米軍海兵隊のキャンプ地で起きて自動車19台が飛ばされた。海に囲まれていても起きるとは、また認識を改めた。気象情報では竜巻が起こる条件を知らせているが、まだ日本では被害状況を調べてから「これは竜巻でした」と伝えている。  

 それだけ日本では今まで竜巻がなかったからなのだが、北米で見られるような大きな竜巻ではなくても、とにかく日本にも竜巻があることがはっきりした。この秋だけで2回あってそれなりの被害がでている。これは地球温暖化によるものなのか、私には判らないけれど、竜巻は地上の気温が高いときに冷たい空気が上空にやってくると起こる現象と承知しているが、その気温差が大きければ大きい程、強い竜巻になるのだろう。  

 竜巻の怖さは早く走ることだ。それも台風の何倍もの早さらしいから、逃げ遅れることもあるだろう。車が空に舞い上がるというから、台風で横倒しになるのとはまったく違う。日本には恐らく竜巻のデータがまだ少ないから、「竜巻予報」を出すことは出来ないと思う。 だから、気象情報の「前線の通過で強い風が吹く」ということが報道されたら、竜巻が起こるかも、と思うことだ。それでもじっと空を見上げているわけには行かないから、手の打ちようが無いような気かする。  

 これから日本の災害は地震、台風、竜巻、それに不定期だろうが火山の爆発を加えておこう。この中で予測できるのは台風だけ、日本は矢張り災害の多い国である。
(2006.11.22)