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県知事の汚職  

 ここにきて県知事が公共事業の入札についての関与があり、これを官製談合と呼ぶらしいが、寡聞にして私はこの言葉を始めて聞いた。それも福島、和歌山、宮崎の各県からその内容は大同小異である。何故知事が自分の県の入札に口を出すのか、取り巻きが悪いのか、知事自身が次ぎの選挙に勝つための資金づくりをするのか、それは判らないけれど、工事関係業者は県から仕事を獲得するために手段を選ばない、のもその一因であろう。指名入札か、一般競争入札か、と問われれば、それは一般が当然と答えるのが我々素人の常識だろう。それは我々が納めている税金の節約になるからだ。その常識が通用しないのがこの官製談合なのである。  

 12月8日、安藤宮崎県知事が逮捕され、同じ日に佐藤福島県知事とその弟の裁判が始まった。北に南に忙しいことだが、県知事には工事の業者を決めるそ権限は持っていないけれど、権限を持つ部下に「天の声」で語り、自分の手を汚さない手段を講じているのがパターン化しているようだ。裁判になっても知事本人からは本当のことは聞けないだろうけれど、福島なら弟、和歌山ならゴルフ場社長、宮崎なら出納長がその経緯を明らかにすると思うが、今後の裁判が注目される。  

 この問題については、これからの捜査、裁判の進行如何にもよるが、この項に追加して書いていく。またどの知事も辞任したから早晩選挙があるから、その結果も見ながら注目していきたいと思っている。
(2006.12.8)