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気狂に刃物

 何故こんな事件が起こるのだろう。ある朝スーパーマーケットで母親の押すショッピングカートに乗っていた11ヶ月の男の子が、すれ違いざまに突然果物ナイフで頭を刺されて死亡した事件。
そのナイフもその店にあったのを盗んだものであったという。犯人は何らかの目的をもってこの店に入ったのでもないようだし、犯行後現金を奪うとか、品物を盗むとかはせずに直ぐに逃げている。店に来て子供を見て近くにあったナイフを握って、とっさ的な犯行としか言いようがない。まさに気狂いに刃物である。このような犯行をどうしたら防げるのか、手の打ちようがないと思う。犯人は店から逃げ出したが、直ぐに捕まっている。34歳の無職の男と報じられている。別項でも書いたが極刑に処して欲しい。  
 日本の世の中は一体どうなってしまったのか。女性が襲われ殺される事件が余りにも多すぎる。お金目的での犯行も借金が返せなくなったからという。誰が借りたのかといえば、それは本人なのに、使うだけ使って返すのに困ったから強盗し、殺人も犯すというパターン、全く自己中心の考えのなせることなのである。何がこの若者をそのようにしてしまったのか。教育の所為とか、社会が悪いと言われても何か割り切れない。  
 母親が、それも若い母親が子供をいじめる、殺してしまうという事件。これも判らない。自分が生んだ子供に愛情が持てないというのはどういうことなのか。泣いてうるさいとか、言うことをきかないとか、がその理由だという。母親というのは子供の泣き声を聞いて、眠いのか、お腹が空いたのか、が判ると聞いていたのにこの母親にはそうした感覚は無かったのだろうか。これも自己中心の考えによるものであろうが、これからも人間として生きていく資格を疑ってしまう
(2005.2.5.)  

 これを書いた後に千葉県の松尾町で8人が轢き逃げされ4人死亡とのニュースが流れた。 亡くなったのは、松尾中学の同窓会の帰りで60歳近い方たち、この年頃になるとクラス会というのはことの他楽しいものであるが、それが終わった直後に歩いている所に突っ込まれたようだ。犯人は土木作業員の田中31歳で、無免許、飲酒運転であったと報じていたが、これもまさに「気狂い刃物」である。8人にもぶつかって判らない筈がないのにその侭逃げてしまっていうが、どういう神経なのか。押収された車は大変な破損であるから、気がつかなかったとは到底信じられられない。なのにぶつけた人たちの様子を確認するなり、助けるなりを全くしようとしなかったのは何故か。包丁が車になっていただけのことである。
(2005.2.6.)