Z16

小泉さんは逞しい  

 6月2日に衆議院は「予算委員会」を開催、これには民主党も社民党も出席した。これで審議拒否していた二つの党が、郵政民営化法案の審議に参加したことになる。何故この日に郵政民営化特別委員会を休んでまで予算委員会が開催されたのか。恐らく与野党間の裏での駆け引きの所産だろうが、野党もこの委員会なら出席、結果としては野党は兜を脱いだ形になった。予算委員会だから出席、郵政民営化特別委員会なら欠席かと思えたが、どうやら明日からの特別委員会には出席するらしい。  

 民主党岡田代表の質問は、第一は公社が持つ150兆円の資金が国債の消化に充てられているのだが、これが民営化されれば今まで通りにそれができるのか、第二は、自民党は修正を前提に提案しているのは何故か、第三に、この法律には政令、省令で定めることが多すぎるなどと指摘した。まず筋の通った質問あったし、次の岩国さんの質問も肯けたが、後の民主党の二人は南野法務大臣に「この前の答弁と違う」か噛み付き立ち往生させたり、竹中大臣に先の選挙運動に違反があったと指摘したり、個人攻撃が目についた。民主党がこのような質問をしていたら、政権奪取どころではない。又明日からの特別委員会を拝見しよう。  

 この民営化法案の完全実施は12年も先のことだから、まだまだ見えないところがお互いにあるのに、政府と質問者の質疑は明日からも実施されるような雰囲気、これは自民党にも勿論野党にも小泉攻撃の腹があるからで、これを受けている小泉さんは大変だと思うのだが、相変わらずののらりくらりの答弁を繰り返している。  

 靖国参拝問題は、中国、韓国との友好促進のためにも参拝を中止すべきとのことにも、全く譲らなかった。私は小泉さんには「ご自身のお考え通りにおやりなさい」と言いたい。私のことを言わせて貰えるなら、先輩、同級生が何人も祀られているのに、A級戦犯と一緒だから、といってお参りを止める気には到底なれない。私と同じ立場の日本人ならばこれは判って頂ける筈である。 (2005.6.2)