永遠の生命とは




 人類の祖先は、人が亡くなると埋葬し、花を供えていたことが発掘調査で分か

ってきました。紀元前3000年頃の古代エジプトの人々は、死後の世界が存在

すると信じてミイラを作り、王の魂が神に帰っていく場所としてピラミッドを作

りました。

 秦の始皇帝は、世界中から不老不死の薬を探したと言われ、「死にたくない」

「永遠に生きたい」というのは、昔から誰もが願っていたことなのです。

 私たち自身のことについて考えてみても、肉体はいつかは滅ぶでしょうが、自

分の存在(魂)が滅ぶとは、誰もまったく考えていないのではないでしょうか?

自分の存在(魂)は、永遠に存在するはずと、心のどこかで確信しているように

思われます。

 「死が怖い」というのは、死後の世界があることについての確信が持てないの

と、死によって、自分の存在(魂)が消えてしまうのではないかという恐れから

来るのではないでしょうか?



宇宙の愛の力(神様)は、人間を永遠の神の子として創造された



 この宇宙は、百数十億年かけて現在の姿となり、人類はその歴史の中で最後の

600万年にすぎないと言われています。自然界を貫いている原則や法則、そし

て生命の神秘を見ていると、この宇宙が偶然の結果として存在しているとはとて

も思えず、自然界の法則や原則の背後に、大きな愛を持った意志があると考えざ

るを得ません。宗教はその存在のことを、神とか仏とか呼んできたのではないで

しょうか?

 その宇宙の究極存在は、永遠なる存在です。その究極存在の要素を受け継いだ

人間だからこそ、人間も永遠なる性質、すなわち肉体が滅びても滅びない魂を持

っているのです。

 古代の人々は誰でも感じた魂の永遠性を、お金と生活に追われる現代人は忘れ

感じられなくなってしまったのです。