@公立と私立 公立高校と私立高校の違いについてまとめました。
ただし特に私立高校は、様々な特色があるので、一言で言い表しにくい点をご了承下さい。
.  公立高校(県立と市立)  私立高校
毎月の
授業料
高校は義務教育でないので授業料を払う必要があるが、公立高校の授業料は安い
千葉県立高校の授業料は毎月9300円。PTA会費や修学旅行積立金などを含めて
毎月18000円くらいになる。

公立・私立とも各種奨学金も利用できる。
http://www.pref.chiba.jp/kyouiku/zigyou/m1.html
私立高校の授業料は高い。
千葉県内の私立高校は、千葉県からの助成金が全国的にも最低クラスなのだが、なぜか都内の私立高校より全体的に安い。それでもPTA会費や修学旅行積立金など各種費用を含めて
毎月5万円くらいかかる。もちろん学校によって結構異なるので、具体的に調べたい。
学区 公立高校は学区があるが、隣の学区も受けられるので、ほとんど困らない。なお市立高校の普通科は、習志野と銚子を除き他の市からは受験できない。(たとえば千葉市民は、市立船橋の普通科は受けられないが、体育科・商業科は受験できる) 私立高校は学区がないので、遠くの高校でも受験できる。
とはいえ、90分くらいが限度といえる
入試の種類 先に実施される「特色化選抜」と、後から行われる「一般入試」がある。 先に実施される「推薦入試」と、後から行われる「一般入試」がある。
推薦&
特色化選抜
「特色化選抜」は、自己推薦入試なので中学校の推薦は不要。
一般入試より前に合格が決定する。公立高校に入りたい生徒は、大半が受験するので、かなり激戦になる。
「推薦入試」は、主に中学校の内申点で合格が決まる。面接作文はあっても、形式的に行われるだけで、あまり影響しない。
一般入試より早く合格が決まるので、受験生には安心できる制度。
一般入試 「一般入試」は、主に試験当日の5教科(英数国理社)のテストの点で合格者を決定する。内申点(中学校の通知票の点数)は、少し加味されるだけ。千葉県の一般受験は、全国でも最も内申点軽視の県のひとつなので、テストで逆転も可能。 「一般入試」は、試験当日の3教科(英数国)の筆記試験でほぼ合格者が決定される。
高校によって、入試の仕組みはかなり違うので、詳しい人に尋ねるのが現実的。
入試問題の
レベル
「一般入試」は、公立高校全部が、同じ問題で入試をする。
千葉高・船橋高・東葛飾高など特に合格が難しい高校でも基本的な問題なので、500点満点のテストで460点前後が合格ラインになる。
一方、人気のない高校は、120点くらいでも合格できそうな高校もある。
私立高校は、難しい問題を出題する高校がある。その高校の先生が問題を作る。そのため渋谷幕張・東邦大東邦などの難関校は、中学校で習わない内容の問題も出題され、塾などで特別な対策をとらないと合格は無理と言える。
大ざっぱに言えば、偏差値55以下の高校は、特別難しい問題は少ないので、塾での特訓は必要というわけではない。
内申点の
影響
通知票の成績が悪いと、特色化選抜は一部の筆記試験アリの上位校を除き致命的。しかし一般入試は、大ざっぱに言えば筆記試験500点・内申点135点なので逆転もある。 推薦入試は、内申が悪いと応募できない。
一般受験は、内申点が悪くても大きな影響はない。ただし通知票で「1」を取ってしまうと、態度が悪いと誤解されて不利になることもある。
併願の制限 本来公立高校は1人1校しか受けられないが、千葉の公立高校は「特色化選抜」と「一般入試」の2回受験できる。
ただし「特色化選抜」で入りやすい高校に合格して権利を確保し、「一般入試」で難しい高校に挑戦することはできない。
「一般入試」なら、受験日が重ならない限り併願は4校でも5校でもできる。(中学校の先生が認めてくれない時もあるけど) 
「推薦入試」は、第一志望で合格したら必ず入学するという条件がつく「A推薦」と、併願して他校に進んでよい「併願推薦・B推薦」もある 
施設設備 私立高校ほど豪華な施設設備は、基本的に揃っていない。 学校によって違うが、豪華な冷暖房つき校舎や、ハイテク機器をそろえたパソコンルームなど、立派な学校が目立つ。
大学への推薦 公立高校からでも、高校でよい成績を取れば、私立大学に推薦で進める。
中学校で真ん中くらいの成績の生徒が進む公立高校では、大学進学をする生徒の8〜9割が推薦入学で大学に進むのが現実。
大学の附属高校の場合は、全員ではないが優先的に大学に推薦してもらえる。
附属高校でない私立高校でも、公立高校と同様に推薦で大学に進むことも可能。
進学指導 大学受験に向けての指導は、公立も頑張っている高校があるが、一般的には私立の方が熱心。大学合格のためだけに勉強しているのではないというタテマエがある。 公立より進学指導に熱心な高校が多い。たいていは「成績不振者の補習・呼び出し」もある。早い時期から入試に必要な科目を選択させて大学入試に備える高校が多い。都内の私立は、特に気合が入った学校が多い。
生活指導 服装や髪型は、比較的自由な高校が多い。一部では厳しい学校もあるので、学校によって差がある。 髪型や服装が乱れると評判が下がるので、すぐ注意される学校が多い。学校の方針による差は、公立以上に激しい。