I 君とは、山岳部を卒業して社会人になって間もなく知り合って以来半世紀以上のお付き合いだ。その彼から、この度、仙石原近くの旅館に我々夫婦を招待して頂いた。本当に仕事をした期間は短かったのに、小生を親しくして下さるのには恐縮至極であった。
この日彼は、知人と大雄山最乗寺から登り始め、明神岳を越えて来るので、その到着まで我々は仙石高原で真っ盛りのすすきを観に行った。風が強く、カメラをじっと構えたいが、吹き飛ばされそうになるを堪えるのが精々であった。
その夜は、昔話の花を咲かしたが、翌朝は解散して、我々は玉村豊男の元箱根にある美術館を見学に行った。玉村の名は、「パリ 旅の雑学ノート」のエッセイで知り、その後植物画に興味を持っていた。
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