12月13日 月曜日
出かけようと思い立つ、私には欲しいシーディーがあるのだよ、外資系CDショップにいかねばね、
しかし出かけるというのはその行動にいたるまでに実に労力を遣うがためいつも失敗する。
具体的にはまず着替え、現在の室温と外での温度差、更には夕方から著しく変化する気温も考慮し
適度な温度を保つことのできる衣服を瞬時にセレクトせねばならん、以前など真冬ということもあり
下手に厚着をして出かけたところ、目的地に向かう電車が暖房を鬼のように効かせていたため、
だんだんと気分が悪くなり、だが後数駅で目的地にたどり着くと知っていた俺は、ここは辛抱だと、
中に着込んだシャツ等をぐっしょりさせながら耐えに耐えたにもかかわらず後一駅というところで電車は
突如止まり「前の駅で線路に人がいる」などという自分にはどうでもいい理由で停止、乗客の苛立ちなどにより
社内の温度は更に上がりその体感温度は人間の耐えうる限界まできており、だんだん自らの視界は黄色くなり、
やがてくる死の恐怖にさいなまれるという地獄の業火に見舞われたことがある。
衣服を着脱すればいいではないかと言う声も聞かれそうだが当時私はプルオーバーという胸の位置
までしかボタンがはずせないジャケットのようなものをえらく気に入り頻繁に使用、その日もそれを
着ておったため脱ぐにはまず自分の周りに1メートルほどの余裕を作りちょうどセーター等を脱ぐとき
のように腕を大きく振り上げ袖から頭まで衣服を引き抜く動作を行わねばならずさすがに電車でそれを
する器量を自分は持ち合わせなかったのである。
さて着替えが終わると次は音楽のセレクトである、移動中というのは実に退屈極まりなく、
曇りの日などにただただ流れていくビル郡を眺めているとじっとり暗い気分になり、
出掛けなければよかったということにもなりそうなので、もっぱら外出の際はオーディオディスクプレイヤー等
で音楽を流しそれに没頭しているうちに目的地に着くというのがお気に入りである。
更にそれが終わると次はひげを剃らなければならない、これが意外と強敵である、電動髭剃りを使用
すればさほど悩む必要もないが、私は代々T字剃刀、しかも使い捨てを使いまわすという不精を行って
いるため極めてその切れ味は悪く、少しでも気を抜けば頬、顎、鼻の下を切り流血、人様の前に出れる顔では
なくなり外出そのものがなきものとなり、洗面所に立ち尽くすということがしばしばである。
何とか格闘の末、髭剃りをすまし、残すは金銭の確認である、以前久々に会う友人と呑もうということ
になり勢い勇んで外出の準備をばすまし駅にて一円も持っていないことにきずき、絶望した事を私は
忘れない。   すべての準備は整った。いざゆかん彼の地へ!、、、

鍵がない、鍵が、その後2時間私は部屋中の棚、布団等をひっくり返しやっとの想いで探し出した鍵は
この部屋のものではなく、実家の鍵だった、ははは、やめます、もうやめます、家にいますよ


12月14日火曜日
私はつい7ヶ月ほど前までごくごくまっとうなアマチュアロックバンドを細々と運営していた。
まっとうなロックバンドってなんや?とつっこまれそうだがそんなんはどうでもええわい
しかしドラマーの急遽脱退という悲劇に見舞われ活動が現在滞っている。
そのドラマーが抜けた理由というのがまた抜け作で、「金がない」という理由だった。
バンドマン、ことアマチュアのバンド活動に関しては貧乏との戦いとも聞くほどに確かに金はない
練習費、ライブ費、楽器費、更にはプライベートの時間までも削らねばならぬ過酷な作業である
当然まともな仕事(用は会社員)などは勤まるはずもなく、例外を除いて大体が低賃金のバイト
君、もしくは無職である、かくゆう私も音楽への衝動、欲求がとめられず22歳当時職にしていた
デザイナーをやめ、闇雲に創作活動を開始した身だ、彼は結成からの仲間であった、
将来や金の考え方は人それぞれであり自由であるべきである。今もそう思っている。
若くして大して考えもせず大学→会社員を歩むものも少なくなかろう、しかし、、
やはり残念でならんのだ、最初は確かに遊び半分楽器は楽しいなあと始めるバンドもライブ活動
等をすることにより、自分たちの音、そこでしか発することのできない音にめぐり合いそれを感じ
れることができるのだ、けしてかっこいいことを言うつもりはないがその感覚は金では絶対に買えん
、少なからずこの弱小バンドにもそれがあり確かにそれを共有できたはずだと俺は思っている。
彼は俺たちより4歳ほど若く将来がある、ひょっとしたらそんなことをふと考えて、将来に向けて
貯金でも始めようとしたのかもしれん、、それは俺が知る由もない、   
彼は時々俺の家に今でも遊びに来て、いい音楽はないか?と聞いては、俺にCDを焼かせ、うれしそうに
帰ってゆく、その時間そのものはとても楽しい友人との時間だが、なぜか悲しいのだ、
どこかすべてが物悲しく映るのだ、
私の敬愛するバンドソニックユースのvo,gtのサーストンムーア氏がとあるインタビューでこう言っていた
「30代でロックなんてまだ青いね、俺たちはこの歳になってやっとロックができるようになったんだ」
27歳まだまだ青い私はまだバンド活動をあきらめてはいない。


12月15日
この日記をただいまをもって完全不定期性にしようと思う、そもそも日記というのはその日に起こった出来事、
感じたこと、ちょっとええ話、お得情報、秘伝のレシピ等を簡潔にまとめ記録しておくためのものであるが、
私の場合一日何もおきん、感じんということもざらである、つまり家から一歩たりとも出ぬわけだ、
大体において簡潔に文をまとめるなどという才能もないし、更にはこんな誰が読むともしれん一市民の日記、
をくそまじめに毎日つけたとしてなんになるというのか、というか誰が読むんじゃ?
しかしそんなことをいうと元も子もないのでなるべくはつけますよ、ええ、ですから友人、知人、更にはネット
巡回中の皆様方、気が向いたら除いてね            金正日


12月18日
毎日毎日寒い、嫌んなる、南の島に行きたいなぁ


12月19日 うす曇
先ほどTVプログラムにてB型はプレッシャーに強く土壇場に強い、よってスーパースターが
生まれやすいと白髪の科学者が分析しておった、私はB型、人に言わすと典型的らしい
確かにバンドで初めてライブをしたときもさほどプレッシャーを感じなかった、プレッシャー
をまるで感じなかったせいでアンプの電源を入れ忘れて始めてしまうほどだった。。
しかしだからといってスーパースターになれる自信はまるでなし、ひとでなし、
しかししかし土壇場には強い自身があるぞえ、以前一年半仕事も何もせずただぷらぷら
していた時期の話、一日二食中二食ともカップ麺というすさんだ生活の中栄養不良でだんだんと
体調、のみならず精神状態までもが荒んでいき、このままでは気がふれて道端で大声で歌いだす→
通報→留置所→釈放後、病院→退院→帰宅→ご近所の目が気になり引越し→引越し資金を工面できず
消費者金融等で借入れ→返す当てがなく逃亡生活→人生に疲れ悟りを開き出家、いかん!
坊さんになってしまう、という妄想にさいなまれ食生活だけでも改めようと決意し、それからと
いうもの主婦にまじりスーパーの特売品を奪い合う毎日、安価かつ栄養価の高いオリジナル
創作料理を自炊し、いまやレシピの数は本が出せるレベルにまで発展しているのである、
通常の人間ならば無職という世間的に圧倒的マイナスな負の圧力に負け日雇いのバイト等で
食いつなごうという安直な発想で世間の底を見てしまい絶望してしまうところを俺は、ぎりぎり
の財力で自らの料理のスキルを上げるとゆうプラスに発展させたのである、
よってきゃつのB型分析は少なからず間違っていなかったのだ、ははははは

12月20日
夜中にチキンラーメンを食う、実にうまい。


12月21日
私は音楽を聴く、作る、演奏する、などを趣味としている。百人いれば百人の好みがあるのが音楽だ、
他人の趣味をどうこう言うつもりは特にはない、また言われたとしてもなんら動じる必要もない、
そこであたふたする、怒る等の行為は貴様の趣味に自信がないのである、しかし!その音楽は無意識に
迷惑をかけてしまう事がときどきあると先日実感した、わたしは以前の日記にも書いたが、移動中は
ヘッドフォンにて好きな音楽を流し、目的地に向かうのだが、そのとき私は仕事帰りであった。
次の日が休みということもあり、さわやかな気分で帰ろうとセレクトしたのはPELE(ミルウォーキーを
代表するポストロックインストバンド、スピード感あふれる高い演奏力と音響的アプローチで根強いファンをもつ
が去年解散)。うーん満員電車も快適じゃ、と帰路を急いでおったところ、私の前に立っている男も
小型ヘッドフォンで音楽を聴いておる、それがやたらうるさいのじゃ、私はヘッドフォンで音楽を
流しているにもかかわらず奴の音がやたらと間を割って聴こえてくる、しかもおそらく推測するに
コテコテのヘビーメタルサウンド、なぜわかるのか?それはヘビーメタル特有の高音ピロピロギターソロ
&高音シャウトが聴こえておるからであって、最初のほうはただうるさいなぁ、耳が悪いのかなぁなどと
思っていたらゾッとしたことにきずいたのである、私の普段使用するヘッドフォンはDJなどが使用する
とてもサイズのでかい頭からかぶるような形で装着し使用するものであるのに対して、奴のヘッドフォン
はプレイヤーを購入時に付属しているような耳穴の中に入れて、聴く小型タイプのもので、実際は私の使用
しているヘッドフォンは外部への音漏れを防ぎ、高音質を提供する構造になっていて、しかも個人的に
爆音で聴くと細かな演奏が聴き取れないこともあり、必要以上には音を上げはしないのだが、いかんせん
そのサイズはでかい、つまりどうゆうことかというと、この満員電車でありえないほどの爆音でヘビメタ
を視聴しているこの男のピロピロは確実に電車内に今現在響き渡っているのに対し、私のおしゃれで素敵
な音響サウンドは外部に音が漏れていない、しかも奴はヘッドフォンが小さいだけでなく背もかなり
小さいため私のすぐ後ろ、前、共にほとんどの人の視界から消えている、ようするに、これらを総合すると
この電車に響き渡るヘビーメタルな高音ピロピロのダサダササウンドは私が聴いている、という大きな
誤解がこの車両に生じているのだ、絶対に嫌だ、ただただ嫌だ、電車がすいていれば移動もできるが
何しろ帰宅ラッシュ、身動きひとつとれん、しかもぜんぜんおりやがらねぇこのチビ、、ああ嫌だ、
おじさんが迷惑そうに見ている、、きれいな女子が体をよじって避ける、、お年寄りが死にそうな顔をしている、
もう自らの音楽は耳に入らず、、ヘッドフォンをはずそうにも身動きも取れない、、きっと後ろの若者も
うるせえなぁこのヘビメタ野郎などと心の中で私を罵倒しているのだろう、、ははは、もういいよ、、
ヘビメタで、、もう結構です、、電車で音楽聴こうとした僕が馬鹿でした、、



12月24日
クリスマス、、あぁそうですよ、なんもありませんよ、とはいえなんとなく暇なので映画でも見ようとおもったが
なにしろ真冬、特に南の島出身の私の体には堪える季節、外に行くのも億劫なので家ですませようと書庫、倉庫
宝物庫、資料室等をあさって出てきたのが「フューチャーキル」という欧米のプログラム、これがすごかった
、パッケージには、かの「テキサスチェーンソー」のエドウィンニールが近未来を舞台にバイオレンスアクション
を繰り広げるホラー映画でメタルコスチュームをまとったスプラターというキャラクターが見るものを以上に
そそると書いてあり、まったく意味がわからない 
で、この映画冒頭からストーリーが意味わからない、どこかの家の一室でパーティーのようなものが行われている
そこに若者5人ほどが後から到着、やたらと態度が悪くどうやらパー低ーの首謀者に会いにきた模様、
その首謀者のへやに5人が訪れ、いきなりあやまりにきたと継げる、(?)主催者は許して欲しいなら、
違うパーティーを今度やるからこれを着て参加しろ!と下着を5人に投げつける(??)
五人は相談してからまたくるといい部屋を出る、屋敷の外で悪態をつく5人、そのうち3人がふいに
「やってやろうぜ」と道端の角材を拾ってつぶやく、だが二人は「やめたほうがいい」ととめる
だが3人はとまらない、そして次のシーン、なぜか先ほどの首謀者は鳥の羽まみれになっている、、
おそらく5人にやられたとおもわれキレた首謀者は彼らをつかまえろと叫ぶ、屋敷の外では5人の若者が
ざまあみろと大笑いしながら車で帰宅しようとする、そこに追っ手が登場、車に先に乗った一人が後の
4人を置いてなぜか逃げ出してしまう、、、(???)
場面は変わり先ほどの若者たちの住処、、置いていかれた4人が顔にあざなどを作り、さんざんといった
様子、そこに先ほどの逃げた一人が登場、無論キレる4人、だが奴はまったく反省の色は見られず
笑っている、ますます怒る4人にまぁまて、と言いそこにグラマーな姉ちゃんが下着で登場する(??)
突如喜ぶ一同、遅れてきた一人(以下デブ)がおまえら順番だといい、まず四人中二人と姉ちゃんが別室に移動、
行為に及ぼうと姉ちゃんは電気を消し、「おいで坊やたち」と誘惑、男二人は飛び跳ねてベットに
もぐりこんだ、次の瞬間、先ほどのねぇちゃんはとんでもない!とんでもないデブの女に早代わり
している(???)逃げようともがく二人、それを女を連れてきたデブととねぇちゃんは部屋の入り口
で笑って見ている(????)とそこに誰だか知らないおっさんが登場、実は五人は寮生でそのおっさんが
寮長とのこと、寮長はいままで大目に見てきたが今度は許さん、とキレている、、そして許して欲しければ
今から俺と一緒にスラム街のようなところについてきてヒッピーを一人つかまえてこいと言ったのだ(?????)
ここまで書いといてあれだがこの話、前後のお話の脈略がまったくといっていいほどない、そしてまったくといっていい
ほど面白くもない、、というかまず近未来の設定のはずだがまったく近未来じゃない、、この後若者たちは
ヒッピーをつかまえようとして襲った相手が悪のミュータントスプラターなのだが、まずミュータントのはず
なのにスプラターがどう見ても人間だし、、スプラターの手下はサブマシンガンで武装しているにもかかわらず
棒きれ持った5人の学生にばったばった殺されるし、悪のミュータントで極悪なグループのリーダーであるはずの
スプラターの手下たちは多く見積もっても10人いるかいないかで、当の本人はほとんど一人行動、、しかも
動きがやたら遅く、部下も少ない&すごく弱いので5人の学生をまったくく捕まえれないありさま、しかし
学生たちも馬鹿なのでスプラターがしきる町から出ようとせず、いつまでもうろうろして酒場でライブとか見てる
、、で最終的になぜかスプラターのアジトでいよいよ対決となるが、それもスプラターが人間だったころの恋人
みたいなおばさんに腹をぐりぐりえぐられて死ぬという、、、なんかだんだんこの文を書いていることすら
ばかばかしくなってきた、ひどいひどい映画である、、おそらく制作費4、5万円ぐらいで製作したのだろう、、
どこにもなんにも金がかかってない、以上にそそるとあったスプラターのメタルコスチュームはあきらか
にプラスチックだったなぁ、あぁ、、、
クリスマスがどうとかより、なんで見る前に、、せめて開始30分ぐらいできずかなかったんだろう、、
すでに面白いとか、つまらないとかの世界を超越して、見るものの脳みそを完全に溶解してしまう映画、、
なるほどそういう意味ではものすごく怖いホラー映画ね、、、あれ?そういやこれどこがホラーやねん!!!!?

12月28日

12月31日
年末である、私は「カウントダウンジャパン」という邦人のアーティストが何個かのステージに別れライブを
繰り広げつつ騒いで年の瀬を祝おうという、お祭り騒ぎに向かう、場所は千葉かどっかの幕張メッセ、要は正月
にかこつけて飲んで食ってあほ踊りを踊るわけだ、この時ばかりは完全引きこもり重視型人間のわたくしも
アクティブ&パワフルである。体力の続く限り呑み、食らい、わめき、蹴り飛ばす