音楽アンケートのススメ  
〜アンケートに答えればいいことづくめ!〜 

はじめに
 私は、当サイトで他と被らないような作品を次々と紹介しているので、ネットでのみ私をご存知な方は、私のことを
なんか感覚のずれた人(笑)とお思いかもしれませんし、また雑誌等でチャート・ネタを延々と書いているのを見た人は、
ちょっとネジの外れた人(汗)とお思いかもしれませんし、はたまた数千〜数万枚しか売れないCDに年1,2枚関わって
いることから、この人ちゃんと生活できるのかしらん(謎)とお思いかもしれません。

 しかし、実のところ私、ふだんは「音楽ファンの動向」をあれこれと分析することをメインに生計を立てております。
今回は、その中でよく取り扱うCD購入者(あるいは発売記念のオープンアンケート)やLIVEの入場者などで実施される

音楽アンケートを皆様が答えればメリットがいっぱい!

ということを伝えたく思いましたので、ここに1ページ作ってみました〜。どうぞご参考下さい♪

※なお、私自身が分析する際には、個人情報を特定できない形でデータをもらっておりますので、
二次使用しているということは全くございません。

メリットその1:アーティストや制作サイドに、かなり意見が届きます
 まず、その集計作業をどの部署で行うのか、またその分析をどの程度行うのかはアンケートを実施するレコード会社や
イベンターによって、様々ですが、ほぼ確実なのはアンケートの最後の方にある「その他ご意見・ご要望」の部分は
担当ディレクター、間接あるいは直接にアーティストに届いている
ということです。ぶっちゃけ、ハガキや回答票が
机の上に積ん読状態になって集計作業をしてなさそうなディレクター(爆)でも、その部分だけは目を通しておられます。
つまり、私たちが書いた意見がきちんと作り手に届いているのです。

 しかも、CDの場合は、数百万〜数億コ単位で売れる一般消費財とは異なり、大抵が数千〜数十万枚という少量ロット
のもので、さらにアンケートの返り率は多くても2〜3%と考えると、アンケートの回収数は数十〜数千レベルなのです。
そして、その自由意見となると更に書いている割合は少ないので、ほとんどが目を通せるのです。言い換えれば、
お客様からの意見に対しては、作り手は100人分くらいの代表意見と捉える価値がありますし、
実際に制作会議などでその意見が実際の票数以上に威力を持つことがままにあります。

 また、スタッフやアーティストの励みとなることが書いてあれば、
より良い作品に向けての意欲向上に繋がります
!他方、残念な部分があれば次回への反省材料にもなります。
どうぞ忌憚のない、それでいて前向きなご意見を書いてやってくださいね!
私自身も自分が設計し分析したアンケートの自由回答を読んでいて
「このアンケートを作った方は、アーティスト○○のことを考えてくださっています。
どうぞ、○○のヒットに向けてよろしくお願いします!」
と書いてあってドキリ!そしてジーンとしたことがあります。

 
メリットその2:宣伝費コストが下がることが、制作にも反映されます
 これは、一般的なアンケートにも言えることだと思いますが、質問の内容としては、
「性別・年齢・居住地域」などの基本プロフィールと「どの媒体で作品を知りましたか?」といった作品の認知経路を
尋ねるものが多いですね。特に、後者では、このアンケートによって音楽ならではのきめ細やかなプロモーションの
効率化が図られる為に重要です。つまり、理想としてはアンケートを作品に反映させることで次回作の宣伝費の削減が
可能となります。これは一見、レコード会社の利益となるだけで、ユーザーには無関係のように見えるかもしれませんが、
決してそうではありません。むしろ、関係大有りです!なぜなら、宣伝費にムダがなくなるということは、その分、
制作により時間やお金に余裕をもって取り組めるからです。 あるいは、同じ宣伝レベルでも、より多くの売上が望めるので、
ブックレットや予約特典といった作品の付属物も豪華に出来る場合が多いです。通常の業種とは異なり、音楽の場合は、
商業性と芸術性のバランスが求められる
ので、この制作面での余裕が増えるということは、アーティスト自身にも大きな
影響を与えます。
(とは言え、すべてのアルバムが全曲のPV付CDに出来る訳ではございませんので、どうぞご了承下さい。(苦笑)
最近、「倖田來未さんのように全曲のPVを作って、CDにつけて下さい。¥3,900でできるはずです!」なんて
お叱りの意見も見かけるようになりました。ひゃ、百万枚買ってくださるなら実現されると思いますよ。私も欲しい・・(笑))
メリットその3:実は当選確率が高いのです(多分)
 そして、豪華商品やアーティストグッズなど景品目当てのアンケートも多いですよね。これは、アンケートに協力して
下さる方の意欲を高めるためのいわば“鼻先のニンジン”みたいなもので(笑)、実際に景品があるのとないのとでは
応募数も大きく変わります。実はこの音楽アンケートでの当選確率、あくまでも私の個人的な感覚ですが
他の業種に比べすこぶる高いような気がします。というのは、私、この仕事を始める前も、せっせせっせとあちこちの
アンケートに応募しておりましたが(別に懸賞生活をしていた訳ではありません(笑))、音楽アンケートでは物凄い回数で
当選しておりました。それに比べ、清涼飲料水のキャンペーンは無理にガブガブ飲んで十数口送っても外れまくったり・・。
当時は穿った見方をしていましたが(飲料メーカーさん、ごめんなさい)、上記の総応募数の規模が桁違いに異なるので、
そりゃあ当選確率も違いますよね。つまり、音楽アンケートはよく当たっても不思議ではないのです。それでいて、
レコード会社や事務所では、実際に、発送作業を小まめにやっている現場スタッフの人も頻繁に見かけますし、
やはり音楽で人の心と心を繋ごうとしてるなーと感心します。
近頃は、オークションへの転売を避けるためか、音楽ギフトカードやQUOカードが景品となることが多いですね。
うまくいけば、CD購入→応募→CD券ゲット→CD購入というローテーションが組めるかも!?(笑)

 なお、当選したいからと言って、ヨイショ過剰気味な意見にする必要もないと思います。
私自身も、そういうオベンチャラ系や解答欄にランダムな文字を羅列したものは集計から外して分析しておりますので、
おそらく抽選される方も同様に外されるのではと思います。どうぞありのままに書いてよいかと思われます。
(私も経験ありますが、いちいち良い子の意見を想像して書くよりも、ありのまま書く方が時間がかからずラクですよ。(笑))
おわりに
 ということで、私の立場から、音楽アンケートって実はとっても有効に活用されているのだ、というのを説明してみました。
近頃は、個人のブログやHPでCDの感想(たまに、悪評中心の人も・・)を流しておられる方も増えましたね。
もちろん、昨今のネット上の口コミ力は大変強く、パクリ疑惑などはそれが発端となって世の中を動かしたりもしています。
しかし、音楽アンケートならば、それよりも、もっともっと高い確率で、より幅広いアーティストについて影響を与えうると
思います。(アンケートすらしない作品もあるので、この点はレコード会社も改善いただきたいな、と思いますね〜。)

 ですので、もし自分の好きなアーティストについて好ましくないと思うことがあって、アンケートの機会があったなら
どうぞ上記のようなメリットをご考慮の上、ご利用いただければと思います。最近は、個人情報としてはメールアドレス
しか取り込まず、当選者のみ希望送付先をあらためて尋ねるというパターンもあるので、心配しすぎることもありません。

 お客様が前向きな改善意見を述べられて、それを作り手が敬虔な姿勢で受け止める。

このマーケティングの大前提こそが、今後の明るい音楽業界を築き上げるのではないでしょうか。

2006年4月10日  臼井 孝


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