その9:歌詞に唸る名曲たち 

<ジャケットからAmazonにリンクしています。>

<ご注意> 以下に、私の気になっていた歌詞の楽曲をダーーっと書いてみましたが、あまりに長文になって
しまったので、まずは気になる所だけでもお読みいただければと存じます。あとは、
気軽にお読み下さい
 

 私は、普段の仕事から・・というか単に趣味レベルの余談として、一般のリスナーや業界内のいろんな人の好きな楽曲や
アーティストについて伺って、そこから各人の音楽ルーツを推測するのが好きなんですが、楽曲の評価で人によって最も大きく
ブレるのが、「歌が上手いかどうか」だとつくづく思います。これは本当に不思議。最も多いのは、最近の「歌が上手い」は
「透明感があって爽やか」というのを指していることが多いようなんだけど、私は文節中にも関わらず3文字ずつ途切れながら
歌う某男性アーティストは「歌が上手い」と決して思えないんだけど(キライという意味ではないです)、そのアーティストは、
多くのリスナーが「歌が上手い」と言っているのを見聞きして、あーそんな時代なのかな〜と人の話をあれこれ興味深く
聴いております。(ちなみに90年代は「どれだけ高音が出せるか」が基準だったようで、これも今から考えると凄い・・・。)

 他方、その真逆に殆どブレないのが「歌詞が良い」と言われる楽曲で、その感動度は人によって様々あるとしても、+と取るか、
−と取るかという方向性は、かなり一致しているなぁと感じております。(勿論、それでも真逆の評価をする人もいます。そうそう、
『名曲発掘!ジュエル・バラッズ』という企画CDを出した時、歌詞について驚くほど多くの嬉しいご意見をいただいたのですが、
私の旧学友からは「古ぼけた曲ばかりで気が滅入る」なんて感想をもらってゲンナリしました。わざわざ買ってプレゼントしたのに(苦笑)。
さすが理系研究者は、シビアです!(笑)) TVの“泣き歌”などで紹介されるのは、どうしても有名な曲ばかりですが、ヒット
していなくても、その歌詞が評価される楽曲は、聴いてもらえると意外とみんな好反応だと感じることがままにあります。

 そこで、今回は、ここ数年で個人的に感動し、唸らされた曲を紹介してみたいと思います。(歌詞は、著作権云々に
抵触しないよう、引用するという形でごく一部を載せますので、詳しくは歌詞検索サイトなどをご覧になって下さい。)
といっても、既にヒットしている楽曲は、ここで言う必要もなさそうなので、アルバム収録曲やヒットしていない楽曲を中心に
紹介できればと思います。(なおヒットしているとはいえ、是非とも紹介してみたいのは、あえてラスト5つに“上がり”として載せました。)

 もちろん全部を聞いて欲しいとは申しませんが、もし自分の感性に引っかかるものがあり、聞いてみたいと思われた時は、
どうぞ気のむくままに、どこかでCD店で買うなり、レンタルやダウンロードするなり、どうぞお好きに行動なさって下さい。
そうやって素晴らしい曲が広まってくれること、私はいつもいつも嬉しく思います!
(動画サイトは、歌詞や歌唱の深さが伝わりづらいので、ネガティブ思考の方にはあまりオススメしません〜。)

2008年3月2日 臼井 孝
楽曲名
ジャケット
アーティスト(作詞)
『収録作品』
発売日
私個人のツボ
(歌詞より引用)
<うすちゃんの独断と偏見によるこの作品の特長>

※独断と偏見なので、ご批判は一切受け付けません(笑)。
<1>
重き荷を負いて
中島みゆき
(アルバム『ララバイSINGER』)
2006.11.22
道を選ぶ余裕もなく
自分を選ぶ余裕もなく
(中略)
重き荷も坂も 他人には
何ひとつ見えはしない
(中略)
がんばってから死にたいな
這いあがれ 這いあがれと
自分を呼びながら
 まず、最初は私の中でどう考えても外せない「重き荷を負いて」を
ご紹介させて下さい。本サイトや連載の一言コメントなどあちこちで
語っているので、私の「みゆきマンセー」ぶりに飽き飽きされるかも
しれませんが、この歌はひたむきに生きている人すべてに聞いて
欲しい楽曲です。「評論家」のレビューなどを読んでみると、時々
「人生に失敗した人に響く歌」とか戯けたことが書かれているけれど、
それは全くの誤りだと思います。成功していようがいまいが、更に
上に行けるのかどうか、この後は下り坂になってしまわないのかと
、という迷いは、前を向いている限り誰にでもあるはず。

 さて、この歌ですが、冒頭の重厚なソロピアノ7音で、
自分が裁かれるような気がして緊張が走ります。で、歌が始まると
「道を選ぶ余裕もなく」で近い過去を想い出しドキリとさせられ、
「自分を選ぶ余裕もなく」で遠い過去を想い出し動悸が激しくなり、
「風を聴く余裕もなく」 「人を聴く余裕もなく」で
多忙な現実に帰されていったん正気を取り戻すのですが、
その次のパートから半エンドレスな登り坂が描かれていて
もうノックアウト。まさに私の、というか道半ばの人すべてへの
応援歌ではないかと思いますね、これは。

「他人には荷も坂も見えはしない」−−。そうです、“他人”には
所詮自分の辛苦が見えないし、励ましを安易に期待してはいけない。
もし、期待するのならば、まずは自分自身から相手を“他人”と
見なさないよう、精神的に寄り添う必要があると気付かされます。
そして、2番の「がんばってから死にたいな」にも絶句。
「成功してから」じゃなく、「がんばってから」ですよね。
つまり、誰もが「がんばる」機会はあるけれど、誰もがそう言い切れる
かというとそうでもない。とにかく、転びながら、這いながら、前を
進むしかない。そんな日々をあらためて感じさせられます。

 中島みゆきの歌は、現実を直視させられて苦手と言う人もいる
けれど、私自身は、直視すべきことを教えてもらっているし、
その道を歩んでいるのは、自分だけではない、と励まされ、
また自分ひとりの力ではない、と気付かされ、本当に
勇気付けられております。まさに生活必需品。
あー、6月のLIVE DVDも早く観たい〜〜。(→その後買いました。)

<2>
伝わりますか
ちあきなおみ(飛鳥 涼)
(アルバム『伝わりますか』)
1988.3.1

恋を知れば 夜が長く
待ち人の名を つぶやいた頃
(中略)
あなたの守る倖せ
消えてくださいな

なりふりかまわぬ恋を
もう一度 もう一度
全てを無くす愛なら あなたしかない
 これは、ASKAがMステに出た時に、最近は「光GENJIや森川美穂、
あと、ちあきなおみさんに書きました」と楽曲提供について語った際、
「いやぁ、ちあきさんは上手いっすねぇ」と、ベタ褒めしているのを
聞いて、この異色コラボは是非聞いてみたい!と思って、アルバム
をレンタル(私もお金がなかった・・・)したのを憶えています。当時は、
「MOONLIGHT BLUES」の歌謡曲版?くらいで、本作の悠久なメロディー
をシンプルに楽しんでいました。(むしろ、その後の「紅とんぼ」の
裏町酒場閉店という分かり易い展開に感動していた)
しかし、それから時を経て、経験を重ねる度に、まるで炙り出しの
スケッチのようにこの歌の情景がまざまざと浮かんでくるのです。
しかも、ASKAの歌詞もちあきさんの歌声も余白が多いので、
人や歳月によって描かれているスケッチも微妙に違っているようで。
 また、サビで二度重ねる「もう一度」にも切々たる感情が
秘められているようにも感じます。これはちあきさんの力量による所
も大きいですが。とにかく、大人ならでは追体験できる贅沢な作品。

 ちなみに、このアルバム、一番無難なのは、シングルの「役者」で
残りは全てどこか1行で必ず唸らされる名作揃いです。テイチクが偉い
と私が思うのは、商業的には決して上手く行っていなかったはずの
この頃のちあきなおみの作品を、しかもシングルではなく、より
リスキーなアルバムを、3年間で8作も次々と新録で発表していった
点です。まさか、その後休業し、伝説化してからヒットするなんて
予想だにしなかったはずなのに・・・。ということで、
ちあきファンの皆様は、当時の稼ぎ頭だったPERSONZやBEGIN、
そして87年までの芳本ミッチョンに最敬礼しましょ(微笑)。
<3>
どん底のブルース
桑田佳祐
(アルバム『ROCK AND ROLL HERO』)2002.9.26

いつもドンパチやる前に
聖書に手を置く大統領(ひと)がいる
神の名におき正義に酔いしれて

 これは、深刻化するイジメ、日米関係、沖縄の基地、環境汚染・
破壊、地球温暖化、汚職政治家、などなど(推定)が歌われていて
・・と私が言うと、とっても野暮ったいのですが、そういう人が目を
背けたくなる部分を、ブルージーに泣き叫ぶように歌っているのを
聞いて感動し、私、桑田佳祐という人を見る目が変わりました。
しかも、アルバムバージョンも凄いですが、その年のLIVE(03年発売
のDVDに収録)では、拉致問題(推定)にも触れていて、私は客席で
ずっと唸っていました。そういえば、ミスチルで好きなのも「タガタメ」
など同路線。こういった視点を持つであろう若いロック・アーティスト
も育っていくような音楽界であってほしいなと思います。
「携帯電話と君と僕」の歌ばかりじゃなくてね。
<4>
景子
門倉有希(伊藤敏博)
(オリジナル:伊藤敏博)
(アルバム『プリズムIII』)
2003/6/25

(写真は最も初心者向け
選曲の『門倉有希ベスト
〜Jラブソング』)
父さん両手 畳につけて
頭下げながら 泣きやった
(中略)
言えんかった 言えんかった
苦しませるのがつらいから
 この歌は、83年に伊藤敏博が歌っていたものですが、原曲は
「サヨナラ模様」の続編のようなフォーク調で、有線等で人気では
あったものの「あぁ、サヨナラ模様の人らしい悲しい歌だなぁ〜」
なんて他人事のように聞いてました。
が、その後、門倉有希がカバーしているのがLIVEで話題になって
いると耳にして、あらためてじっくり聞いてみて、
「な、なんとドラマティックな歌なんだぁぁぁぁ!」と驚きました。
売れない歌手の男、彼をいつまでも待つと言う女・景子、
娘の恋路を阻む父(しかし泣きながら)、泣いて見守る母、
家や街を捨てる覚悟の景子、しかし男は既に街を出て・・・

と、韓流ドラマもびっくりの(というか、韓流ドラマは、激動の日本の
戦後ドラマを“インスパイア”しているはず)展開で、それをまた
門倉有希が薄幸女よろしくハスキーに切々と語るものだから
物凄くリアリティがあります。この歌、シングルで出るといいな〜。
<5>
グッバイ・ボーイ
カラーボトル(竹森マサユキ)
(シングル)2007/11/28

(写真はアルバム
『ぐっと・ミュージック』)

時には流す 涙を飲むなよ

僕は僕でいる 君は君でいろ 見送るよ
(中略)
笑いあった日々も 悲しかった時も
語り合った心を 流しあった涙と
誓いあった夢を いつまでも
忘れずにいたいよな
 仙台の4人組バンドのメジャー・デビュー前からの人気曲ですが、
ボーカルの竹森の声が決して滑らかではなく、だからこそ
伸びる高音で、がむしゃらに生きる君と僕の映像がまざまざと
浮かぶのです。

 私は、働いても働いても(といっても今から考えれば甘甘でしたが)
給料も伸びず、発言権もなかった20代には戻りたくもありませんが、
友情なんて言葉に照れながらも、←のような日々を過ごした10代は
とっても懐かしく思います。どんなに性格が悪くても、成績さえ良けれ
ば、進学も就職も苦労しないと思っていたあの頃・・・・(恥)。
今はノン・ストッパー自転車操業人生ですが、私のような頭を
打たねば分からない人間にはちょうど良いです(笑)。
<6>
Dear John
河合奈保子(吉元由美)
(アルバム『Members Only』)
1988/4/1

(写真はアルバムBOX
『NAOKO PREMIUM』)
教会の鐘がこの街響く頃
あなたは私の想い出の中で
ああ 変わらない
(中略)
かなわなかった愛を選んでゆく
ありふれた幸せだけが
幸せじゃないことを知っていても
(中略)
どうしても導かれない
悲しい星にふたり結ばれてた



☆全歌詞は、模範的な奈保子ファンで
いらっしゃるMARUさんのサイト
『TEAROOM☆NAOKO』
「歌詞探訪」/「Dear John」
をご参照下さい。歌詞の流れに
注意すると、感動も増幅しますよ!
 奈保子ファンには、初期キャンディ・ポップ系、中期アッパー熱唱系
、後期自作バラードなど、嗜好によって実に様々な派閥(?)があり
ますが、この歌に関しては、アルバムを聴いた人ならほぼ満場一致
で評価されているのではないでしょうか。
 それは、結婚を控えた女性のドラマティックな心境を綴っている点や
序盤で感情を抑え、中盤で現在の心境を認識し、終盤で一気に
絶唱するというこれまたドラマティックな歌唱が人気を集めてるのだと
思います。
 しかし、私の場合は、ちょっと違った経緯がありまして。歌の中盤で、
 「結婚すると言うのなら“あなた(昔の恋人)は私の想い出の中で
“ああ 変わらない”ではなく“ああ 変わってく”が正しいのでは?
これ、間違いでは?だって結婚するんでしょ??」と
当時ガラスの10代だった私は全く理解できなかったのです(嗚呼!)。
しかし、現実が変わっていくからこそ、変わらない想い出もある、
とその後痛感し、この「ああ 変わらない」の歌詞があるからこそ、
それまで抑えていた感情が堰を切ったように迸り、サビの決意
「かなわなかった愛を選んでゆく」が、より印象強く響くのだなと、
それから数年後ようやく理解できたような気がします(遅っ!)。
この曲、音のレンジが広いので、大音量だと感動が倍増するかも。
 ちなみに私、阿木耀子さんと吉元由美さんは、頭以外にも脳ミソが
あるような気がしてなりません(笑と書いてマジ)。
<7>
大空のしずく
西浦達雄
(アルバム
『やさしさにかわるまで・・・』)

2007/7/25

行き場をなくした不安とは裏腹に
溢れ出す衝動が 僕を突き動かしてきた
(中略)

回り道じゃ なかったね...
 西浦達雄といってもピンと来ない人も多いかもしれませんが、
関西出身の方なら、毎夏朝日放送の高校野球関連番組になると
流れる、あのビブラートビシバシのテノール・シンガーソングライター
と言えばお分かりになると思います。この方って、音大出身の為か、
どの歌もAメロ→A'メロ→Bメロ→Cメロ→サビ と、長いものばかりで
、しかもどの歌も本気100%で歌うものだから、聞く方もエネルギーが
必要です。でも、言い換えれば大半の歌は夢や希望をがっつり
歌っているので、全力少年や全力中年(私です)もしっかり受け止めて
くれると思います。この歌だってラストの「回り道じゃなかったね」で
なんだか全てが解放されたようで思わず感涙してしまいました。
なお、本アルバムは「君よ八月に熱くなれ」や「栄冠は君に輝く
(アカペラ)」も収録されています。ちなみに、ここで引用されている
「辛い」という字が“十分辛くて幸せになる”というのは、
私、10代の頃に中島みゆき先生に学びました(微笑)。
<8>
運命の人
石野田奈津代
(アルバム『わたしのうた』)
2007/4/25
認めればいいんだよね?
“結ばれることのない運命の人”だって

(※参考)「バラ色」
叶わない恋なんてしない方がいい
そんなのはウソだった あなたに恋をして
 石野田さんは、“女性版・馬場俊英”(勝手に私が呼んでいる)として
07年から、私が(勝手に)注目している女性シンガーソングライター
です。お仕事で小さなレビューを書くことになり、まずは気軽に流して
聞いてみるか→うーん、耳なじみの良い爽やかな声だなぁ→
やっぱSMEにいただけあって曲の構成もしっかりしてるなぁ→
と、あさーく聞いてたんですが、いきなり左のような本音の言葉が
入ってきてガツン!と頭を殴られました。世の中、なめちゃいかんぞ
と。そんなハッピーな事ばかりじゃないぞと。「運命の人」や「バラ色」、
「どうしたって」というタイトルで、ネガティブな部分まで掘り下げて歌う
アーティストがかつていただろうかと目を覚まされたような気分です。
あまりに赤裸々。でも、最後には彼女の不器用ながら懸命に生きる
姿が目に浮かび、救われるという、とても良い作品ばかりです。
 08年3月には「春空−ハルソラ−」という桜ソングが出ましたが、
これまた美メロなのに一筋縄ではいかない作品。夢の実現を「桜」
に喩えている点は別に珍しくもないのですが、その誓いが非常に
現実味を帯びていて胸にこみ上げるものがある。彼女、要注目です。
<9>
帰らんちゃよか
島津亜矢(関島秀樹)
(シングル)2004.5.26

(写真は1枚組での最新ベスト)
田舎があるけん だめなら戻るけん
逃げ道にしとるだけなら 悲しかよ

(中略)
心配せんでよか 心配せんでよか
親のために おまえの生き方かえんでよか
 この歌は、九州の人気芸人、故・ばってん荒川さんが歌っていた
のを以前から知っていたのですが、聞き込むようになったのは、
島津さんが歌謡コンサートで歌っているのを聞いてからです。
どちらが良いとかではなく、それまでじっくり聞く機会がなかった
から意識していなかっただけなんですが、この故郷を離れた
息子に向けての無骨なまでの親御さんの愛情の深さが
たまりません。島津亜矢は、もともとインタビューの度に
中村美律子リスペクターぶりをアピールするほど、言葉を
噛みしめるように歌う姿に一目置いていたのですが(微笑)、
熊本出身ということもあってか、この歌で見せる尋常ならぬ
彼女の絶叫や嗚咽を敢えて寸止めした歌唱に心を動かされます。
<10>
涙の音
Kiroro(玉城千春)
(アルバム『Diary』)
2004/3/3
わがままを言えたなら 伝えられたなら
あなたを困らせる 
わかってる わかってるから
(中略)
多くは望まない 望めない
・・・望めないんでしょう

あなたが幸せになりますように
 この歌は、歌詞だけ見たら結構ありがちかもしれないけれど、
Kiroroの素直なメロディやボーカルとのバランスも相まってか、
物凄く胸に響いたんですね。あざとさがないというか。Kiroroが
マイナーメロで、こういった激しく切ない状況を歌うのか!という
意外性もあったんだと思います。しかし、最後には、結ばれぬ
人の幸せを願ってしまう所が、本土のドロドロ系J-POPとは異なる
Kiroroらしさだと思います。
(以下の作品は、既にヒットしていて私が語ることでもないですが、どうしても物申したくて書くことにいたしました。お暇ならどうぞ〜。)
<上がり1>
人生の扉
竹内まりや
満開の桜や色づく山の紅葉を
この先いったい何度 見ることになるだろう
 
 私は、まりやさんの曲に関しては、極めて冷静に「あ、これは
大衆受けするなぁ。上手いなぁ。」とかある意味評論家的に聞いて
いるのですが、これはもうこのフレーズでドキリとさせられましたね。
だって、桜や紅葉をあと100回見れる訳ないし、50回だって怪しい。
あと何回なのか・・・そう考えると、今、この瞬間も大切に思えるし、
幸せでいられることや、それをもたらしてくれる人達に感謝せねばと
思うんですよね〜。いやぁ、人生の先輩は素晴らしい。
<上がり2>
友達の詩
中村中
触れるまでもなく先のことが
見えてしまうなんて
 アタルちゃんについては、宏美さんのカバー(『Natural』収録)や、
その前の自主制作CDから、ただならぬ経歴は聞いていたのですが、
その情報による“刷り込み”直後に聞いたのが、冒頭のフレーズ←で、
頭の中が一気にかき回されたような気がしました。この短い言葉で
すべてを想像させてしまうなんて、しかも15才で作ってしまうなんて、
その事実だけでも壮絶な体験をなさったのではと、更に想いが巡り
ます。
<上がり3>
スタートライン
馬場俊英
優しい人ばかり 悲しみが降り掛かる
報われないことが ここには多すぎる
 馬場さんはブレイク前に二度ほどLIVEに行ったのですが、本作の
このフレーズで、本当に目頭が熱くなりますね。ちなみに、ETV特集
でLIVEが映った時も、この部分で中年の男性の方の顔が一気に
クシャクシャになったのが印象的でした。優しい人は、きっと悲しみを
受け止めてしまうんだと思います。ちなみに、私自身は「厳しい人」と
よく言われます(苦笑)。でも、人に厳しいのではなく、真理に厳しく
ありたいと思います(言い訳)。
<上がり4>
ハナミズキ
一青窈
僕の我慢がいつか実を結び
果てない波がちゃんと止まりますように
 この歌には04年当時なーんの思い入れもなく、「あ、カラオケで
また誰か歌ってるよ」程度に思っていたのですが、生で聞いた時に、
2番の←のフレーズが、ぐっと胸に飛び込んできたんですね。
 私は、コミュニケーションで上手くいかない事があっても、着実に
前向きに動くことが一番の近道になるということが、ちょうど見えかけて
いた時にこの歌を聞いて、一気に落とされました(苦笑)。
 女性週刊誌はこの部分をスキャンダルとリンクさせ揶揄するように
書き立てますが、私の友人にはそんな人が一人もいないので、
つくづく幸せ者だな〜と思います。
<上がり5>
ブルースカイブルー(阿久悠)
西城秀樹
青空よ 心を伝えてよ
悲しみは余りにも大きい
青空よ 遠い人に伝えて
さよならと
 ラストは、07年の紅白よろしく阿久悠作品から「上がり」系を選ぶと
すると、これかヒロリンの「思秋期」となるでしょうか。(ちなみに
隠れ名曲は『人間万葉歌』の第5集にたんまり収録されています。
そのディスクも大好き!)
 さて、「ブルースカイブルー」ですが、発売当時、小学生だった私。
特に大ヒットしていないのに、なぜか青空に切なさを感じていて、
しんみりとこの歌を聴いていたように思います。勿論、今はこの歌の
ドラマ性(若すぎる男と、連れ去られる大人の女性)を理解できるよう
になったのですが。最近は河村隆一の本カバーを聞いて、その熱血
な歌い上げから、逆に冷静に聞けるようにもなりました。
ともあれ人が人らしいのが阿久悠さんの歌詞だとつくづく思います。



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