涙がでるほど優しい歌声・・・
岩崎宏美 26th オリジナルアルバム『Natural』解説ページ


(Amazon画像のリンク貼りました。よろしければどうぞ〜。)
2006年2月22日発売 TECI-1120、\3,000(tax in)

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収録曲一覧
聴いていただく方の参考になればと思い、Amazon風に履歴を想像して書いてみました。よろしければご参考下さい。

中村中さんの「友達の詩」を大ヒット前に隠れ名曲と感動されてカヴァー収録なさっています!
曲順 曲目 作詞 作曲 編曲 この曲が好きな人は
宏美さんのこんなシングルも好きかも
この曲が好きな人は
他のこんなアーティストも好きかも
愛するキモチ!
(日本テレビ系
「ザ・情報ツウ」
2月エンディング曲)
田村武也 田村武也 西脇辰弥 未来、想い出の樹の下で、決心 軽やかに楽しく歌える
岩崎良美
さん
涙に願いを 島袋 優 島袋 優 島袋 優 銀河伝説、すみれ色の涙
真珠のピリオド
メランコリックにしっとり歌える
森山良子さん
つぼみ 山本真由美 山本真由美
、松本俊行
松本浩一
、松本俊行
聞こえてくるラプソディー、
夢見るように愛したい、朝が来るまで
全力で歌わずとも雰囲気で歌える
畠山美由紀さん
心の声
(富士楽器CMソング)
横山 武 塩見卓史 青柳 誠 思い出さないで、未成年
愛という名の勇気
歌やファンへの感謝という分かりやすい
世界を忠実に歌える松田聖子さん
うたがある 山田ひろし 馬場一嘉 青柳 誠 風の童話集、愛を+ワン、
笑顔をみせて
ほのぼのとスタンダードポップスが
歌えるカレン・カーペンターさん
ひまわりのように 田村武也 田村武也 古川昌義 あざやかな場面、愛の生命、
ラスト・クルーズ
繊細さも力強さも備えて歌える
平原綾香
さん
この道 松井五郎 山川恵津子 山川恵津子 二十才前、Life、手紙 懐かしめの曲調を親しみやすく歌える
島谷ひとみ
さん
Bewith 山田ひろし 青柳 誠 青柳 誠 夏に抱かれて、素敵な気持ち、
愛がいっぱい
力強く歌っても明るさが前面に出せる
河合奈保子
さん
友達の詩 中村 中 中村 中 青柳 誠 思秋期、橋、止まった時計 情景に陶酔させて歌える
辛島美登里さん
10 愛のページ 古川昌義 古川昌義 古川昌義 好きにならずにいられない
小さな旅、20の恋
語り口調の序盤から歌い込むサビまで
締め技系歌唱が出来る太田裕美さん
11 そこにあるもの 山田ひろし コ永英明 青柳 誠 月見草、恋待草、あとかたもなく 単調な言葉やメロディーの間を歌える
ちあきなおみさん
12 ただ・愛のためにだけ
-Album Version-
中島みゆき 中島みゆき 西脇辰弥 二重唱、シンデレラ・ハネムーン、
月光
ドラマティックな歌唱が絶品の
中島みゆき
さん
作品解説
 ここでは、ヒロリン26枚目のオリジナル・アルバム『Natural(ナチュラル)』を聞いた感想を書いてみます。

 まず、このアルバムを通して聴いて思ったのは前作『Happiness』の延長線にあるものだなぁということです。すなわち、シンガーソングライター系の人たちが宏美さんの優美な部分を引き出した感じです。さらに、本作は“Natural”という言葉通り、より自然体の歌い方、詞の内容のものが多いようです。実は、私自身は、『戯夜曼』〜『わがまま』あたりのトッポくて耽美な世界や艶やかに張り上げた歌唱が好きだったり、はたまた『MY GRATITUDE』〜『FULL CIRCLE』のようにドライな音や歌唱にこだわったアルバムが好きだったりするので、その辺りの濃厚な作品とは対極にある『Happiness』『Natural』路線は決して嫌いではないけれど、必ずしも自分が“大”好きな作風ではありません。しかし、曲がりなりにも“音楽マーケッター”つまり“音楽作品とお客様をつなぐ仕事”をしているのですから、この作品を喜んで聴いてくれる人はヒロリンのどんな曲が好きな人だろう、またヒロリンファン以外の人が聴いてくれるとしたら、どんなアーティストが好きな人だろう、ということを考えてみました。(私は、宣伝資料を抜粋するだけの音楽ライターでもないし、ましてやジャーナリズムにカッコつけてそのくせ主観バリバリの悪評垂れ流しの匿名投稿も好みません。)それに、これが自分の希望に近くないとしても、このあと控えているカヴァー集『Dear Friends III』はファンリクエストである限り自分の好みにより近いものだろうし、自分の“わがまま”や”よくばり”はそちらで満たせます。また、何より今後のリリースが滞りなく進むことを望みますし、その為に『Natural』が売れるのに努力は惜しみません!(笑)

 そう思って書いてみたのが上の表です。上の表を書くことを目指して何回も聴いてたら、結局は自分も好きになってしまいました。(笑)今回も、ちゃんとお店で正規盤を買います!では、順を追って各曲を見ていきます。

 「愛するキモチ!」は、まるで85年のロングヒット曲「決心」のように、静かなAメロから、華やいだサビへと展開するという私が大好きな曲調で、聴いていて快適です。特に、♪百年も〜、千年も〜 の弾むようなヴォーカルが最高!さらに「決心」はある意味ヒステリックな歌唱も魅力でしたが、こちらはより明るさが前面に出ていて、ずっと変わらず人を愛し続けよう、みたいな雰囲気に満ちています。コンサートでも是非聴きたい1曲。

 「涙に願いを」は、ソロで和み系の音楽を手がけているBEGINの島袋優による作品。シンプルな歌唱、演奏ですが、メロディーのせいなのか、はたまた“涙”というキーワードのせいなのか、80年代前半のウェットでスローなヒロリンの楽曲を彷彿とさせ、シンプルながらヒロリンらしさがしっかり出ています。楽曲中の一五一会はおそらくヒロリンでしょう。(微笑)

 「つぼみ」は前作『Happiness』の「Now And Then」と同じLe3メンバーによるもので、いわゆるボサノバ調なんですが、前作以上に透明感が出ていて、まるで桜の闇に振り向いたような(笑)異次元感が味わえます。この曲は、“岩崎宏美=マドララ”みたいな先入観でコチコチ頭のオシャレ音楽好きに聞かせてみたいですね。原田知世さんが10年かけて“リラクシングJ-POP”を浸透させたように、今後もヒロリンの1つの可能性としてどうなるのか興味深いです。

 「心の声」は富士楽器のCM曲としても既に一部がOAされていますが、音楽関係のタイアップだけに、宏美さんの歌への決意が綴られている王道バラードで、安心して聴けます。ちなみに、作曲者の塩見卓史さんって、富士楽器の社長さんじゃありませんか!!きっとヒロリンのファンでいらっしゃるんでしょう、ヒロリンの長所が活きるメロディーラインです。私個人は“攻め”のメロディーが好きですが、コンセプトが“Natural”ならば、大切な部分を“守る”方が適切でしょう。

 「うたがある」は、公式サイトにも書いてあったと思いますが、子どもたちと一緒に楽しく歌う、まるでカーペンターズの「シング」のような作品です。初め聞いた時、「ちょ、ちょっと子どもたち、音外しすぎ・・」と思いましたが(笑)、歌詞中に「上手じゃなくてもいいんだよ」とありますし、これまた“Natural”ゆえの楽しさでしょう。とにかく、本作はメクジラ立てた方が負けなんです。プラス思考でゆったりと聴きましょう。

 「ひまわりのように」は、前作『Happiness』の「天気雨」のような夏のやるせなさを感じずにいられない、私の好きなパターンだな・・と思ったら、やはり同じ田村武也さんによる楽曲。ちなみに前述の「愛するキモチ!」も!田村さん、なんでこんな夏っぽい作品が絶妙なの!? いやぁ、なんかツボ突かれまくりです、私。(汗)で、この歌はヒロリンのサビの歌いグセが面白いです。「ただ・愛」で見せた語尾をカールさせたような所が興味深い。だからこそ、優しい感じが出てるんでしょうね。

 「この道」は、シングル「ただ・愛のためにだけ」のカップリング曲でお馴染みですね。久々の松井五郎作品で、松井さんは工藤静香に見られた小悪魔・妖女路線、ウルトラマン・シリーズやジャニーズ系に多い勇気×希望路線、氷室京介やHOUND DOGのようなロック美学路線など使い分けが明確なんですが、今回は『Natural』よろしく勇気×希望路線の穏やかな作品です。松井さん、次は是非「唇未遂の女orカサノバL・20年後」を!(微笑)

 「Bewith」は、同性の親友に向けたエールソングで、歌詞がリアルで面白いです。また、そういった歌詞だからこそ、全曲中屈指の前のめりな歌い方で、ホーン・セクションとの絡みも派手なので、LIVEでも盛り上がりそう。『FULL CIRCLE』に出てくる「潮風につぶやいて」からクサレ縁で続いている女友達と、この後ウン十年も一緒だね、という感じを想像して聴くと明るさがより実感できそう。

 「友達の詩(うた)」は、かなり早期からご自身のHPで、中村中(あたる)さんの曲で好きなのがあって、それを是非カヴァーしたい!とおっしゃっていた作品ですね。ほとんどピアノ1本ながらシリアスにどんどん引き込んでいく曲調が素敵です。ヒロリンの歌唱も、ゾクっとする低音から狂おしい高音まで堪能できます。ちなみに、注釈しますと「友達の詩」というのは、「決して結ばれぬ関係だから、恋愛を望まずに友達くらいの関係がいいと思う詩」でして、私個人はどんどんたきつけてしまう己の未熟さを痛感します。(笑)

 「愛のページ」は、リラックスしながら歌い進めていくような3拍子の楽曲です。それで「好きにならずにいられない」を想起したのですが、それよりももっとソフトで、それでいて言葉を一つ一つ綴っていくような歌い方(だから愛の“ページ”なのか?)で、あぁやっぱりヒロリンは歌が生きがいなんだなぁ〜と歌の内容をしみじみと感じました。しっかし、今回のアルバム、「うた」「詩」「歌」「歌いたい」などなど、歌に溢れていますねぇ。これも“ヒロリンのNatural”=“歌のある生活”ということでしょうか。まっ、“ヒロリンファン”=“NO MUSIC,NO LIFE”な人でしょうし(まさかいまだに“おかっぱ頭フェチ”とかいらっしゃらないはず(笑))、問題ないでしょう。

 「そこにあるもの」は、ディズニー風の壮大なオーケストレーションのアレンジのせいか、作曲者の徳永さんのイメージはあまり感じません。それは、氏の特長は、メロディーラインよりも、ちょっと懐古的な歌詞だったり、何より“VOCALIST”然とした歌声だということかもしれませんね。途中なめらかな高音も入るのですが、全体に淡々と歌っていくような作品。だからこそ、行間にあるものを理解しなければ難しい作品のような気がします。そういう雰囲気から、ちあきなおみさんを私は想像したのでしょう。何回も聴いて自分なりの答を見つけたい・・そう感じさせる作品だと思います。

 「ただ・愛のためにだけ(アルバム・バージョン)」は、シングル・ヴァージョンが優しい愛をテーマにしていたとすると、こちらは力強い愛をテーマにしていると感じました。私個人は、シングルは1曲だけで力強さがあるのが好きなのに対し、アルバムでは自然に優しい感じが好きなんですが、まぁどちらも楽しめる作品で、何よりこうしてLIVEさながらに力強いヴォーカルのバージョンがスタジオ録音盤として世の中に出ることはとても嬉しいです。その意味で、より中島みゆきファン向きかも。みゆきさんなら、更に唸りが入って、ある人はただただ恍惚状態(私です)となる一方で、ある人は拒絶反応を示しそうですが、本作はヒロリンならではの力強さがあるので、その辺は問題ないと思います。1年間あちこちで歌われて成長した「ただ・愛」、より悠久を感じさせるものとなっていますね。小さなライブハウスでピアノ弾き語りバージョンとかあれば、これまた心にじーんと来そうです。うーん、やはり良い曲です!


 そして、今回も20ページブックレットにはヒロリン自身による全曲解説が書かれています。いつも以上に文章量が多くて、今回は非常に読み応えがあります。あー、こんな風に作られたのかぁって楽曲の良さがより伝わることでしょう。さらに、ジャケットで写っている愛犬のほかにもう2匹の愛犬、合計3犬様とお戯れの写真が“Natural”という感じでこちらも微笑ましいです。「ただ・愛」のシングルはナチュラルすぎて(微笑)、ちょっと意外でしたが、こちらは、『Happiness』とはまた違う綺麗で元気な宏美さんという感じがナイスです。個人的には、ブックレット表4(最終ページ)の犬の顔がなんとも可愛い!

そして、さらにさらに、今回は別紙で「ただ・愛のためにだけ」購入者キャンペーン応募者のお名前が印刷されています。私もしっかり応募しましたので名前を載せていただいていますし(全部平仮名は私を含め数人!皆さん、ほとんどご本名そのままなんですね〜。)、お友達のあの方も、久しくお会いしていないあの方も、メールだけで交流のあるあの方も、もしかして有名人のあの方も!?とにかく、色んな方のお名前が載っていて、まるで久しぶりに届けられた同窓会名簿のようでなんだか笑ってしまいました。それにしてもこれだけ多くのファンが一心になって動くというのはとっても心強いですね。これが、スキウタTOP100入り入選パワーの秘訣なのかなと思いました。と同時に、ますます応援していこうと思いました。

それでは、皆さん、お財布を用意して今すぐCD店にGOですよ!(笑) あるいはネットでクリック、クリック!!


2006年1月15日(2月17日加筆) つのはず誠

 


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