2014年8月21日 最終更新

岩崎宏美 カヴァー・アルバム
『Dear Friends I,II,III,IV,V,VI,VII』作品解説ページ


   
      
(ディアー・フレンズのジャケットからAmazonにリンクしております。よろしければどうぞ♪)
第5弾解説ページ BOX解説ページ 第6弾解説ページ 第7弾解説ページ
第1弾解説ページ 第2弾解説ページ 第3弾解説ページ 第4弾解説ページ 


※ビクター時代(4作のカバーあり)紙ジャケ24枚復刻に関する情報はこちらへ。

オリジナルアルバムも素敵です!2013年の『Love』解説ページはこちら♪

Dear Friends VII 阿久悠トリビュート 2014/8/27発売 TECI-1414 \2,857(+tax)

曲順 曲目 作詞 作曲 編曲 オリジナル ちょっぴり辛口(?)かもしれない解説


みずいろの手紙 阿久悠 三木たかし 上杉洋史 あべ静江 さすが、阿久悠三人娘として育ったヒロリンだけあってどれも貫禄の出来。
また、国府さんは、歌謡曲の先入観や法則がない分、アプローチが新鮮
でお見事!
そして、何よりヒロリンは阿久悠の世界をよく理解しているからか、
ストーリーの構成というか、感情の配分が的確で、語るように歌って
いる感じで内容がひしひしと伝わる。まさに、“阿久っ子”!

他にも、ビクター時代に歌っている「ジョニイへの伝言」や「ピアノ弾き
が泣かせた」も説得力が倍増しているし(というか、これ聞いた後に、
最初の歌唱を聴くと、高音が出てしまうのを一所懸命低めに抑えて
歌っているのが健気。加齢は悪いことばかりではありませんね!)
全体に男歌の迫力がすごい。「時代おくれ」はTVで歌ったら、みな
驚くんじゃないかな〜。男らしいヒロリン最高!

今回は、ライナーノーツが全曲分まとめて掲載されていて、
温かくかつ面白い内容となっています。配信もいいけど、この
作品ならば手触り感も含めて是非パッケージでどうぞ♪
(全曲解説は発売日以降に掲載します〜♪)


ひまわり娘
with 国府弘子(ピアノ)
阿久悠 Shuki Levy 国府弘子 伊藤咲子

白いサンゴ礁 阿久悠 村井邦彦 古川昌義 ズー・ニー・ヴー

お元気ですか 阿久悠 三木たかし 古川昌義 清水由貴子


ラスト・シーン 阿久悠 三木たかし 上杉洋史 西城秀樹


時の過ぎゆくままに
with 国府弘子(ピアノ)
阿久悠 大野克夫 国府弘子 沢田研二

あの鐘を鳴らすのは
あなた
阿久悠 森田公一 野見祐二 和田アキ子

北の宿から
阿久悠 小林亜星 野見祐二 都はるみ
ジョニイへの伝言 阿久悠 都倉俊一 上杉洋史 ペドロ&
カプリシャス
10
街の灯り 阿久悠 浜圭介 上杉洋史 堺 正章
11 時代おくれ 阿久悠 森田公一 坂本昌之 河島英五
12 ピアノ弾きが泣かせた 阿久悠 大野克夫 坂本昌之 岩崎宏美

DVD『Dear Friends Special with Strings 岩崎宏美コンサート 虹〜Singer〜』も発売中!
カバー曲12曲、ヒット曲や近年の名曲8曲という、ベストな選曲をストリングスと共に聞ける名盤です♪


Dear Friends VI さだまさしトリビュート 2012/5/23発売 TECI-1328 \3,000(tax in)


ご本人もファンだと公言しているさだまさし作品のカバー集!過去に同シリーズで録音した4曲は再録音。
温もりでいっぱいのアルバムなので、日々に疲れた時に聴けば自然と朗らかになれます♪

曲順 曲目
*は新録音です
作詞 作曲 編曲 オリジナル ちょっぴり辛口(?)かもしれない解説


奇跡
〜大きな愛のように〜
さだまさし さだまさし 上杉洋史 シングル('91.6.25) 本作は、これまで以上にピアノ率が高く、地声と裏声のスイッチが自然で、
聴き込めばその繊細さに浸れますし、また、生活のBGMとして
サラリと聞いても爽やかな時間が過ごせます。

・・といいつつ、最初におことわりしますと、私はさださんのCDを、
何枚かしか持っていないことや、歌謡曲や歌謡ロック的な歌い方がルーツ
にある私には、さださんは、清らかゆえに意識して聞くことが少なかったこと、
何より歴史が膨大すぎて、自由にCDが買えるようになった90年代半ば、
既に20枚以上のCDが出ていて、どこから聞けばいいかと躊躇していた
ので、不勉強なのです。(これがヒロリンみたいに歌謡曲出身の人ならば
1作ごとにカラーがバラバラなので入口も好き好きですが)

でも、考えてみたら、ここ10年の宏美さんの、じわじわ来る歌い方は
かなり「さだまさし」風で影響を受けているのが分かるし、多分間接的に
さださんの魅力に触れてきたと思いこんで書いてみます。また、歳を取れば
取るほど、その良さが分かるという意味では、このアルバムを入り口に、
お互いのファンが他方の世界に入るというのも良いと思います。

そして、全体の選曲を見ると、ヒット曲もアルバムの曲も関係ないのが、
これまでのDFシリーズと異なるところ。やはり、さだまさし教ゆえの選曲
ですよね。ちなみに、私の好きなさださんの曲は、「風に立つライオン」とか
「償い」とか「親父の一番長い日」とか「フレディもしくは三教街」とか
ストーリーテラー系に、つまり入門編ベスト『感動の素』に集中するのに対し、
ヒロリンは『元気の素』が圧倒的に多いのです。つまり、その意味からも、
今回のテーマが自ずと分かると思います。

では、今回も独断と偏見に満ちた解説、いってみます!
「奇跡」は、出だしの透き通った♪どんなに〜せつなくても〜の歌声から
もう満点の出来。2012年にヒロリンが歌いたいという意志が伝わってきます。
「Birthday」は、誕生日を祝ってくれた人と、その人への感謝が綴られた
穏やかなバラード。少人数LIVE常連の古川昌義氏とのデュエットが、
その心の交流を優しく描くようです。
「道化師のソネット」は、愛しい人の哀しみを救おうという、ヒット曲だけど、
この流れで聞くと、歌詞が沁みます。実は私、私、プロじゃない多人数の
コーラスって苦手なのですが、これはきっと不器用さを出そうとしたのかなと
理解できます。
そして先行シングルにもなった「いのちの理由」は、これまた抑えた歌い方
に日常的な景色が見えるよう。ステージでは、手話もあるので、さらに
ふわっとした歌い方です。
そして、「案山子」は、男目線だけどヒロリンが歌うと、男勝りの母親に
言われているようで特に低音が泣ける〜。この5曲は、曲順も最高
もし、悲しみに暮れている人がいたら、この部分だけでもオススメです。

そして、ここからの4曲は、これまでのDFシリーズで歌ってきた
さだまさし作品のボーカル・リレコーディング。各解説は、それぞれ
をご参照いただきたいですが、どれも良い意味で年輪を感じさせます。
「夢」は「へたくそだけど愛してた」がよりニュートラルな気分に
聞こえるし、「人生の贈り物」は、友達の白髪率が高くなっている感じ。
「秋桜」もメリハリのつけ方がよりステージっぽいし(まるで、
DFVのボーナストラックで聞いているみたい)、「虹」は、自らの限界と
闘いながら歌い続ける覚悟が伝わってきます。年々、声が軽く乾いた
感じになっているので、80年代あたりのこってり艶っぽい感じを
想像していると、ちょっと違和感があるかもしれませんが、何回か
聞いてもらえると、人生に寄り添う歌になるのではと思います。

さらに、後半の3曲は、今は「愛しい人」と離れた女性が主人公。
DF4で「人生の贈り物」、DF5「虹」と大きい歌(しかも、どちらも
さだまさし楽曲。よっぽどのファンなんだと、曲順で思いました)
で終わるのに対し、今回はささやかな愛の歌で締めくくられるのが新鮮。
でも、これも2011年の翌年だからこそ、その離れた女性が
「私 生きてみるから」や「私は生きてる」や「口ずさむ歌がある」と歌うと、
格別な意味を持つから、凄く良い終わり方だと思います。
「予約席」は、「こーんな」の「ん」のファルセットが可愛い。また、
「がんばって」や「負けないで」と前向きソングに不可欠のキーワードも
優しく歌われているので、そういう系統が苦手な人にもオススメです。
「ひまわり」は、このアルバム中、最も声を張った部分が多く、
あぁヒロリンとひまわりって、相性がいいなぁ〜って思いました。これまで
出逢って離れてきた人達を思い浮かべながら聴けば、感涙するはず。
「片恋」は、もう手グセだけで倉田信雄氏と分かるほど、優しいピアノと
ボーカルだけのシンプルなアレンジ。35年半前「あなたに届け」と軽やかに
自分の想いをポーンと放った少女が、今では、「そのかけらでも」と
相手の幸せを願いながら、切々と語りかけるように歌っていることを思うと、
歌い手も聞き手も、それだけの年月をかけて人らしくなっていくのだな、
と感慨にふけりました。

既にiTunesでは90秒試聴が始まっていますが、この良さを知るには、
やっぱりフル音源で聴いていただきたい
し(ファンの方なら、
「人生の贈り物」や「虹」の感動が90秒ですべて伝わらないこと、
よ〜くご存知ですよね(微笑))、ヒロリン恒例のライナーノーツ
を読みながらフムフムと聞くためには、やっぱり正規のCDが一番です♪
また、一部のお店に置かれているチラシは、ヒロリンの写真も大きくて
お美しいし、また湯田ディレクターによる解説も、「そうだったのか〜」と、
とても勉強になります。是非、お店でチェックしてみて下さい。
(できれば、そのお店で買ってあげて下さい。そうすれば次回以降も、
そこでチラシが置かれやすくなるので♪)

ということで、こどうぞご参考ください!!


Birthday さだまさし さだまさし 坂本昌之 シングル('97.6.21)

道化師のソネット さだまさし さだまさし 上杉洋史 シングル('80.2.25)

いのちの理由 さだまさし さだまさし 渡辺俊幸 『美しい朝』('09.6.10)


案山子 さだまさし さだまさし 坂本昌之 シングル('77.11.25)
『私花集』('78.3.25)


* さだまさし さだまさし 古川昌義 シングル('85.3.25)c/w
『ADVANTAGE』
('85.6.12)

人生の贈り物
〜他に望むものはない〜

*
楊姫銀
訳詞:
さだまさし
さだまさし 千住 明 シングル('04.5.8)
(楊姫銀 '04)

秋桜
*
さだまさし さだまさし 塩谷 哲 『私花集』('78.3.25)
(山口百恵 '77)
虹〜Singer〜
*
さだまさし さだまさし 服部隆之 『おもひで泥棒』
('94.10.25)
(雪村いづみ '94)
10
予約席 さだまさし さだまさし 上杉洋史 『おもひで泥棒』
('94.10.25)

(佐田玲子'93)
11 ひまわり さだまさし さだまさし 坂本昌之 『おもひで泥棒』
('94.10.25)

(佐田玲子'89)
12 片恋 さだまさし さだまさし 倉田信雄 『予感』('10.6.9)
I〜Vの5作品が高音質SHM-CDで、さらに特典DVD&別冊52ページブックレット付のBOX
『Dear Friends BOX』(第52回日本レコード大賞企画賞受賞作品)

00CI-1001 定価 \15,000(税抜 \14,286)

<102分の特典DVD>1.「ひろみ散歩」深川(撮り下ろし 約60分)、
2.ライブ ●2007年コンサートツアー「Life+」より「見上げてごらん夜の星を」「愛の賛歌」「思秋期」 (初商品化)
●岩崎宏美・良美「Precious Night」より 「白い色は恋人の色」「ごめんねDarling」「始まりの詩、あなたへ」「聖母たちのララバイ」
3.「Dear Friends V」レコーディング風景 4.芸能ニュース「48時間 空の旅」(昭和50年放送映像より、初商品化)


<52Pのブックレット>前半の17ページ→ジャケットに関連した写真集(とっても綺麗!)+スタッフとのスナップショット集(楽しそう!)
後半の33ページ→Special Interviers PART1.岩崎宏美ロング・インタビュー
『Dear Friends V』について/岩崎宏美の35年を紐解く6つのキーワード LIVE/テレビ番組/妹/趣味/犬/歌手
PART2.岩崎良美さん インタビュー PART3.岩崎宏美 スタッフ・ロング・インタビュー(とにかく長い!)
飯田久彦さん(1976〜 ご担当)、小池秀彦さん(1980〜1995ご担当)、湯田淳一さん(2001〜ご担当)

これを読まれれば、愛がいっぱいの中、数々の名作が生まれたことが分かります!


(BOXのブックレットにあるエピソードの数々) 
・「思秋期」のレコーディング、その時スタッフは?何をイメージして作られた?採用されたのはどのテイク?
・採算度外視で作られたアルバムは?/・「聖母たちのララバイ」どんなことから更に人気が広がった?
・宏美さんがファンのことを思って飯田ディレクター(当時)に問い詰めたのはどんなこと?
・人気の名曲「学生街の四季」はなぜアルバムに?/・「すみれ色の涙」のイントロ、どうやって弾いた?
・アルバム『Love Letter』収録の即興ソング、なぜ一流ミュージシャンが?
・『ダル・セーニョ』、「シンデレラ・ハネムーン」のコーラスの謎/・キャッチ・コピーのないアルバムはなぜ?
・胎教・育児三部作が出来たのはどんな経緯で?/・小池Dが燃え尽きた(笑)というピラミッドLIVE・・・何があった?
・「あとかたもなく」が出来た背景は?/・では「夢」は?/・さらに『Dear Friedns』シリーズは?
・以降のシングル「手紙」「ただ・愛のためにだけ」「シアワセノカケラ」「始まりの詩、あなたへ」のキッカケは?
・今後は、どんな作品も出てきそう?
・・・これらの疑問すべてを解決してくれるのが、このBOXのブックレットです。

そして、DVDを観てブックレットを読んでCDを聴いたら、「今までファンで良かった」と思えるBOXになっています。
Dear Friends V  2010/10/20発売 TECI-1288 \3,000(tax in)

全曲のセルフライナーを読むのもテイチク期のヒロリン作品の楽しみ〜♪
曲順 曲目 作詞 作曲 編曲 オリジナル ちょっぴり辛口(?)つのちゃんによる解説


LOVE LOVE LOVE
(with 塩谷哲(ピアノ))
吉田美和 中村正人 塩谷哲 DREAMS
COME TRUE
 では、今回もダラダラと各曲をアピールいたしましょう〜。
 「LOVE LOVE LOVE」は、合唱曲のように広がっていくドリカムバージョンを
想像して聞くと、かなり意外なピアノ1本でのバージョン。これを聴いて、私は
"シンプル"と"チープ"の違いを目の当たりにした気分になりました。
(勿論、オリジナルのドリカム=チープという意味ではありません。)
オトナは、これくらいのテンションで愛を叫んだり、呼んだりするものです(微笑)。
 「あなた」は、小坂さん自身がアレンジされたオーケストラVer。
落ち着いた歌唱ゆえに、"「あなた」がいない寂しさ"よりも、"「あなた」が
いなかった想い出"に聞こえるから、尚更に共感します。また、これまで
ずっとリクエストが多かったらしいのに歌われてこなかったから、もう
レコーディングでは無理だろうなぁ〜と思っていただけに、その意味でも
嬉しい1曲です。
 「黄昏のビギン」は、ちあきなおみVer.がベースとなっていて、さらに
ジャジーにしっとりと。ドラムのシャリッシャリという音と、間奏のベースの
ソロに酔いしれます。ちあきさんバージョンが、霧のむせぶ街を想起させる
のに対し、こちらは雨上がり直後のちょっと湿った、でも明日は晴れそうな
都会の夜を想わせます。今の宏美さんって、歌詞にそう書かれていなくても、
未来の希望に繋がっているような歌声ですごく素敵です。
 静かに続くと思ったら「恋のフーガ」でお目目パッチリ!ヨシリンとの
デュエットは年々相性の良さが増しています。サビでヨシリンをヒロリンが
追いかける様子は、まさに♪追いかけーて、追いかけーて〜という感じで
面白い。パヤ!パヤパヤ!もモスラが出てきそうで(笑)楽しい。
あっという間の2分21秒。
 「愛燦燦」は、オリジナルは、山の頂に立って歌われたような叙情歌ですが、
ヒロリンバージョンは、平野で穏やかに歌ったようなナチュラルな感じです。
歌詞の内容からして、今後LIVEを経てどんどんヒロリン色になりそうな予感。
 「黒のクレール」は、「LOVE LOVE LOVE」同様、SALTこと塩谷さんの
ピアノ1本でのヒロリンの歌唱にシビれます! SALTさんはピアノだけで歌の
イメージを再現できる天才ですよね。このアレンジで、大貫妙子さんバージョン
も聴きたい!(勿論、二人のシンガー、どちらも秀逸です。)
 「はじまりはいつも雨」は、原曲よりも、歌詞が心に入ってくる感じで、なんて
メロウなラブソングなんだとドキドキしながら聴きました。これも宏美さんの
低音で言葉がよく響くからでしょうか。上質なピアノ、ギター、ベースのバランスも
良いです。
 「真夜中のドア」は、3人のパワフルな歌唱によって、楽曲のファンキーな
部分が前面に出され、聞いていて体がノリノリになってきます。それにしても、
八神さんのフェイクは、物真似かと思うほど、ここぞという場所に必ず入っていて
嬉しいです。勿論、その歌声は今も唯一無二なんですが、なんというかその声を
張り上げるタイミングが黄門さまの印籠のように「待ってました!」という感じで。
松千の花田さんも若いのにパワフルで、いい感じ。J-POP界の島津亜矢的な
存在(分かりづらい)。(ちなみに、同時期発売の島津アヤヤ(勝手に命名)の
アルバム『SINGER』
では、「聖母たちのララバイ」がカバーされています。)
 「L-O-V-E」は、ジャズ・オーケストラの懐かしい雰囲気を今の宏美さんの
声で楽しめるのが心地よい。漣健児氏の楽しい日本語詞と、宏美さんの声の
相性も抜群。
 「駅」は、ジャズ風にして気張らず歌ったヒロリンで良いと思いました。
もし、これをフルオーケストラで歌っていたら、宏美さんも分厚く歌う必要が
あっただろうし、この歌の"私だけ 愛してたことも"が、イヤラしく聞こえて
しまったと思います。だから、このバランスが最適ではないか、と。
 「花」は、この中で一番新しめの楽曲ですが、森山直太朗のメロディー
ということもあってか、ファルセットの良さが出ていますよね〜。これ、もう少し
キーを上げても歌えると思うのですが、生きるのにちょっと疲れた時などに
効果を発するよう、この低めのキーが選ばれたのかな〜と思いました。
 そして、最後の「虹〜Singer〜」は、
“誰に負けてもいいの 自分に負けたくないの”
という歌詞が心に響く、まるで今の宏美さんのために作られたような歌で
(実際は、雪村いづみさんの40周年アルバムに作られた)、最近の宏美さんの
インタビューやLIVEのMCでもこの歌が強く影響していることが分かります。
微妙にテンポを変えながら進んでいくオーケストラと、それに呼応しながら
揺れるように歌い進められ、ラストにすべての迷いを振り払うように歌い上げる
宏美さんの歌唱が実にドラマティック。DFシリーズ最長の7分16秒。
聞いた後に、シビレて動けなくなった人も多いはず(微笑と書いてマジ)。


あなた
(with 小坂明子(ピアノ))
小坂明子 小坂明子 小坂明子 小坂明子

黄昏のビギン
(with 大江千里(ピアノ))
永 六輔 中村八大 大江千里 ちあきなおみ
(水原 弘)

恋のフーガ
(with 岩崎良美、
アロージャズオーケストラ)
なかにし礼 すぎやまこういち 中井幸一
(原編曲:
宮川 泰)
ザ・ピーナッツ


愛燦燦 小椋 佳 小椋 佳 渡辺俊幸 美空ひばり


黒のクレール
(with 塩谷哲(ピアノ))
大貫妙子 大貫妙子 大貫妙子

はじまりはいつも雨 ASKA ASKA 坂本昌之 ASKA

真夜中のドア
(with 八神純子、
花田千章(松千)、and
DA BUBBLE GUM
BROTHERS BAND
三浦徳子 林 哲司 Bro.KONE
松原みき
LOVE
(with
アロージャズオーケストラ)
Bert Kaempfert
/M.Gabler
(訳詞:漣 健児)
宮 哲之 ナット・キング
・コール
10


(with 大江千里(ピアノ))
竹内まりや 竹内まりや 大江千里 竹内まりや
(中森明菜)
11 御徒町凧 森山直太朗 坂本昌之 中 孝介
12 虹〜Singer〜 さだまさし さだまさし 服部隆之 雪村いづみ
<全体の解説>
 今回のアルバム、季節も時間も、そして人をも選ばない素晴らしいアルバムだと思います。−−−以上。
 ・・・って、それじゃあ解説になってないですね。でも、本当に素晴らしくて。私がCD店の店主なら、オトナ向けのジャンルを問わず色んなコーナーに置きたい作品です。
今回のDFシリーズ第5弾、様々な面から、"こだわること"そして"こだわらないこと"のバランスが絶妙なアルバムだと思います。
具体的には「歌心を伝えることにはこだわるが、正確なピッチや音程にはこだわらない」とか、
「岩崎宏美が歌うことにはこだわるが、それがJ-POPか歌謡曲かジャズかクラシックか演歌かというジャンル分けにはこだわらない」とか、
「選曲には徹底的にこだわるが、さださんが2作連続ラストになるとか、ピアノ中心のアルバムになるとか、そのバランスにはこだわらない」
などなど・・・。なんというか、アルバムを聞いていると"人生で大切なものは何なのか"、ということが、自分に跳ね返ってきて、自ずと日々を振り返ってしまうんですよ。
それは、シンガーソングライターのアルバムを聞いた時の感触に似ているかもしれないですね。でも、言い換えれば、ボーカルに徹したアルバムなのに、
歌を楽しむだけじゃなくて、聞き手の人生に問いかけるだけのチカラがある
ということは、やっぱり宏美さんが希代のボーカリストなんだと思います。
勿論ね、もっと高音を張り上げられる方も、もっと声量のある方もいるとは思いますが、「心で歌うってこういうことなのかな〜」と思わされる1枚なんですよね。
・・・なーんて、こんなゴタクを並べるのもバカらしいので、どうぞ気軽にゆっくりと、楽しんでいただければと思います。本当に肩の力が抜けて、明日も
自分なりに頑張ってみようか〜なんて気分になれるからです。あと、ジャケットも素敵!こういうのを見ると、やっぱり私はパッケージ全体の魅力って
凄いと思うんですよね〜。ということで、このお手軽な上質感、是非お試し下さい〜♪
Dear Friends IV  2008/10/22発売 TECI-1232 \3,000(tax in)
曲順 曲目 作詞 作曲 編曲 オリジナル ちょっぴり辛口(?)つのちゃんによる解説


明日 松井五郎 アンドレ・
ギャニオン
青柳 誠 平原綾香  毎度ながらここでは各曲の解説をダラダラと(汗)書いてみます。
 まず1曲目は平原綾香の「明日」。元々あったインストに言葉を載せたもの
なので、原曲自体ゆったりだけど、ここではピアノ・ソロをバックにヒロリンが
歌うので、より孤独で、だけどよりささやかな(人生の)灯火を感じさせます。
 「糸」はシリーズ3度目となる中島みゆきカバー。今の年齢ならではの光陰
を浮き立たせたヒロリンの歌唱が、中島みゆき独特のドラマティックな歌詞に
ピッタリ。因みに、ピアノの手ぐせ、聞き覚えあるな〜と思ったら、原曲と同じ
倉田信雄氏で驚き。
 「夢で逢えたら」は毎度お馴染みヨシリンとのデュエット。最後の大サビ前
の♪春風そよそよ〜で替わる替わる歌う部分がフンワリしたりカラリとしたり
で聴いていて心地良い。また年々似てくる声の相性も最高。
 「別れの予感」は、サビでどんどん高揚し、素人では太刀打ちできぬ難曲
だけど、そこはヒロリン、地声と裏声の境界をスムーズに繋げて流麗に歌い
上げています。裏声が伸びやかになった近年だからこそ味わえる秀作。
アコーディオンやファゴットを基調としたアレンジも◎。
 「上を向いて歩こう」は、このアルバムのテーマだから、そしてそこから
付随してエルダー向けだから選ばれたのかな〜、とあっさり目の仕上がり。
確かに聴きやすいです。
 「千の風になって」は、トゥーマッチ(だけど、あの突き抜けた歌唱が
神々しい)秋川さんに比べ、ヒロリン版はリアルな死の物語を彷彿とさせる。
だからこそ、特に身近な女性を亡くした人には、より心に沁みそう。
 「飾りじゃないのよ涙は」は、本作唯一のアップテンポ。バックボーカル
好きな私としては、高尾直樹(工藤静香等)と佐々木久美(MISIA等)の参加
が嬉しい。この二人だったら、もっと派手でもいけるんだろうけど、本作中は
これくらい抑えるのがオヤスミ前にも良い感じ。それでいて、ヒロリンお得意
の中音域がたっぷりと楽しめる1曲。
 「会いたい」は前作でもリクエスト上位だったというだけあって、サビの
綺麗な裏声と、♪いっぱぁい映画を〜の「いっぱ」の強い語気が胸を締め
つけます。さすが、ヒロリンファンの皆様、ヒロリン以上に得意なメロや言葉を
ご存知ですね!
 「フィーリング」は、元々デュエット風の歌詞で、意外にもよくハマります。
しかも、なかにし氏らしい“美しい性愛”を、プラトニックに感じさせるほど
まったりと、それでいて渇いた歌唱が大人でいい感じ。
 「PRIDE」は、『Happiness』や『Natural』に入ってそうな、いかにも〜な
爽快ボーカル。これも押し付けがましくなく、希望を謳っています。
 そして、本編オーラスの「人生の贈り物」は、ヒロリン最長級の8分2秒の
大作。さださんが歌うと人生を達観した仙人が現れたり、ダ・カーポが歌うと
永遠の青春讃歌になったりするのに対し、ヒロリンが歌うと、「老い」をそっと
受け入れる現実の人間像が浮かぶから歌って本当に不思議。特に「並んで
座って沈む夕日を一緒に眺めてくれる友が居れば他に望むものはない」の
部分で、感極まります。
この歌って、きっとある年齢以上でないと楽しめない逸品なんだろうなぁ。
 そしてラストは、1ヶ月出演した『朝だ!生です旅サラダ!』とのコラボ企画
により実現した2度目の『PRAHA』録音「思秋期」。「思秋期」史上最もスロー
だけど、これも本作中、しかもラストに聞くのにちょうどいい感じ。チェコの
雄大さを反映したかのような歌唱で、番組を観ていた人なら一層しみじみ〜。


中島みゆき 中島みゆき 千住 明 中島みゆき

夢で逢えたら
(with 岩崎良美)
大滝詠一 大滝詠一 古川昌義 吉田美奈子

別れの予感 荒木とよひさ 三木たかし 岩本正樹 テレサ・テン


上を向いて歩こう 永 六輔 中村八大 古川昌義 坂本 九


千の風になって 不詳
日本語詞:
新井満
新井 満 青柳 誠 秋川雅史

飾りじゃないのよ
涙は
井上陽水 井上陽水 古川昌義 中森明菜

会いたい 沢ちひろ 財津和夫 古川昌義 沢田知可子
フィーリング
(with 大野真澄)
M.Albert
&L.Gaste

日本語詞:
なかにし礼
M.Albert
&L.Gaste
古川ヒロシ ハイ・ファイ
・セット
10

PRIDE 布袋寅泰 布袋寅泰 古川昌義 今井美樹
11 人生の贈り物
〜他に望むものはない〜
楊姫銀
訳詞:
さだまさし
さだまさし 千住 明 楊姫銀
(ヤン・ヒウン)
さだまさし
12 <ボーナス・トラック>
思秋期
阿久 悠 三木たかし 野見祐二 岩崎宏美
<全体の解説>
 ヒロリンの好評カヴァーDF(『Dear Frieinds』)シリーズ第4弾の登場です。とはいえ、シリーズを通して選曲が一貫していない、それだけ様々に楽しめるのが
このDFシリーズとも言えます。「大ヒットではないけれど、誰もが知っているようなヒット曲」が比較的多い第1弾、第2弾に比べ、第3弾は洋楽カバーや
アルバムの隠れ名曲、さらに本田美奈子.に捧げたリクエスト1位の「つばさ」など実に自由な選曲で、第4弾は一体どうなるのかな〜と思っていたら、
“ささやかだけど素敵な人生”という軸が1本通っていて、4作中 最もゆったりと聴きやすいアルバムとなっています。

 特に、これまで以上に変わったと感じさせるのがアンプラグド中心の演奏面で、時代に逆行しています。(制作費もかかるはずなのに(微笑))でも、こういった
生音にこだわったからこそ、「生きていること」「生きていくこと」がよりリアルに響くし、こうった作品の方向性も昨年の『PRAHA』レコーディングの賜物でしょうか。

 そんな演奏に伴って、ヒロリンの歌い方も、前作の「今年の冬」や「雪の華」、更には「つばさ」のような実験的&挑戦的なものはなく、ひたすら作品に、そして
自身の美声に忠実な仕上がり。だからこそ、言葉の意味をより噛みしめるような歌い方で、聴き手により近いところで歌ってくれているように感じさせます。

 ということで、人生を感じさせる落ち着いた選曲、落ち着いた演奏、さらに最大の魅力である落ち着いた歌唱、とひょっとするとコアなファンの方には
その予定調和っぷりに「えぇ、あんな作品もこんな作品も歌えるのに、なんで綺麗にまとまっちゃうの??」とご不満かもしれません。ですが、DFシリーズは、
(というかカバー全体の特性として)、岩崎宏美の“過去からの知名度”と“現在の実力”の架け橋となるようなイントロダクション的な役割を果たすものなので、
これは、かなり聴きやすいよく出来たアルバムだと思います。それでいて、「明日」「糸」「人生の贈り物」など大人になればなるほど楽しめる豊潤な作品も
収録されていて、単純に「カラオケで歌えるスタンダード、集めました〜」的なカバー集とは一線を画しており、ちゃんと聞き飽きないようにも配慮されています。

 つまり、コンサートに初めて(or久しぶりに)行って「買ってみようかな」と手に取った人が、いつまでも聴いていられる作品だと思うのです。そして、その感想が
口コミにも繋がるという・・・。なのでで、本作は、チャート的にも善戦するんじゃないかな〜と踏んでおります。(←一応これで副業もやってますので(笑))
 
→1週目は、オリコン初登場47位!DFシリーズ中で最高位を記録しました!
ちなみに、私自身は就寝時にこれまでの4作の中で最もよく聴いております。なんかこういう所も配慮されてるんじゃないかと思うほど、曲順もスムーズ!

・・・ということで、ことごとく聴き手に寄り添ったアルバムなので、初めての方でも是非どうぞ〜♪
 
Dear Friends III  2006/9/27発売 TECI-1136 \3,000(tax in)
私の名前はヨシリン・・いえ、ちゃいます。ヒロリンどすえ!(勝手に関西弁)
曲順 曲目
下線は特にオススメ
作詞 作曲 編曲 オリジナル ちょっぴり辛口(?)つのちゃんによる解説
Sincerely/
Teach Me Tonight

(Duet with
Barry Manilow)
Alan Freed,Harvey Fuqua マクガイア
・シスターズ
 ここでは各曲の解説をダラダラと(汗)書いてみます。
 まず「Sincerely/Teach Me Tonight」は、バリー・マニロウの声や
全体のアレンジがいわゆる「バタくささ」タップリで安心できるのですが、
ヒロリンの声が入ることで、安心感に加えよりポップな感じに。
 「今年の冬」は、低音の地声から高音の裏声まで優しさが溢れて◎。
マッキーファンの間では名曲として知られるものなので選曲も◎。
 「どうぞこのまま」は、ボサノヴァ・アレンジとも相まって大人っぽい
ゾクゾク感が堪能できます。オリジナルよりオリジナルっぽいかも。
 「元気を出して」は、アコースティックなアレンジでヒロリンがさらっと
歌っているので無難な作りかもしれないけど、ヒロリンの“さらっと”した
歌唱は、ファン以外の方には意外かも。勿論、こちらもステキです。
 「言葉に出来ない」は、♪ラーラーラララーラなど、ヒロリンの魅力
であるア段の音が必然的に多いので、より強く心に響きます
あと、男性的な強い言葉も語気が強くなって、私個人大好きですね。
 「愛の讃歌」は、シャンソン特有のドロドロさが全くなく、ある意味
宏美さんの“天まで響け!”という声質がよく分かります。
 「砂に消えた涙」は、ミコちゃんの良い意味での粘着声とは対照的で
こちらもサラサラ〜。アレンジも電子音でループしていて、サラサラ〜。
とにかく今回はBGMやお休み前にピッタリの均質的な内容です。
 「卒業写真」は、ヨシリンとのデュエットで、二人がますます似てる!
と驚くはず。途中でパートが変わるところで、聞きなれていない人は、
きっと分身の術にかかったような錯覚に陥るはず。(微笑)
姉妹ならではの名唱です。
 「青春の影」は、ちょっとドライな声が男っぽくてよいのでは。
それにしても、ヒロリンが明瞭な発音で歌うと、歌詞の意味がクローズ
アップされるので私、この歌って雰囲気がとても大好きだったんだけど、
逆に歌詞のディテールは共感できないなぁって気付いちゃいました。
(苦笑) でも、男歌を歌うヒロリン、ステキです。
 「In My Life」では、カレン・カーペンター風の英語発音が魅力。
そういえば、カレントかバーブラとかヒロリンってなんとなく共通している
とこありません?清潔感というか正義感というか。また、
スタレビコーラス&根本要ヴォーカルも定石どおりで安心できます。
 「雪の華」は、徳永英明も森山良子も歌っているけど、ヒロリンが
歌うとある女性の出来事なんだなぁというリアリティがあります。
中島美嘉カヴァーというより韓流ドラマの主題歌として本人も思い入れ
あるのでは?と思いました。(でも、中島美嘉本人も大好きとのことです。)

 で、ファン・リクエストが最多であることがキッカケで歌うこととなった
「つばさ」。(最もメディアで流れた「Amazing Grace」や、最大ヒットの
「1986年のマリリン」ではなく、隠れ名曲だった本作なのが嬉しい!)
例のロングトーンの部分がここではセミロングなので、美奈子.さん
のパターンに慣れ親しんでいる人は意外に思うかも。とはいえ、
12作中、最も力んでいるので、宏美さんの思い入れも
尋常ではないことが分かり、その事実もあって素直に感動できます。
 きっと、美奈子.さんも天国で喜んでおられることでしょう。(感涙)
Sammy Chan,Gene DePaul
今年の冬 槇原敬之 槇原敬之 青柳誠 槇原敬之
どうぞこのまま 丸山圭子 丸山圭子 松本浩一・
松本俊行
丸山圭子
元気を出して 竹内まりや 竹内まりや 古川昌義 薬師丸ひろ子
言葉にできない 小田和正 小田和正 青柳誠 オフコース
愛の讃歌
(with 大江千里)
E.Piaf
日本語詞:
岩谷時子
M.Monnot 大江千里 越路吹雪
砂に消えた涙 ARBERTO TESTA
日本語詞:
漣健児
PIERO
SOFFICI
古川昌義 弘田三枝子
卒業写真
(Duet with 岩崎良美)
荒井由実 荒井由実 青柳誠 荒井由実
青春の影 財津和夫 財津和夫 青柳誠 チューリップ
10 In My Life
(with
スターダスト・レビュー)
John Lennon&
Paul McCarthney
スターダスト
・レビュー
ザ・ビートルズ
11 雪の華 Satomi 松本良喜 青柳誠 中島美嘉
12 つばさ 岩谷時子 太田美知彦 古川昌義 本田美奈子
<全体の解説>
 ヒロリンの好評カヴァー・シリーズの第3弾の登場です。通して聞いてみて、あれ?なんかサラッっとしてるなぁ、というのが私の第一印象でした。
それは、歌い方のせいかなぁ・・とも思ったのですが、もともとこのシリーズではいつもよりリラックスした感じになっているし(だからこそ、
幅広い人に受け入れられるのであって)、本作だけ取り立てて歌い方を変えておられる訳ではないのです。で、なんでだろう・・・と何回か
繰り返し聴いてみて本作の大きなポイントに自分なりに気付きました。

 まず、選曲において歌謡曲っぽさが少なくなり、ポピュラーソングやシンガーソングライターの作品がより多くなっています。
(オフィシャルの情報では“「元気を出して」のオリジナルは「竹内まりや」”となっていることからも、そういった自作自演のカヴァーという
色合いをより前面に出されているのかなと思いました。)私自身、ベストテン世代ということもあって、そういった歌謡曲にルーツがあるので、
実は今回の選曲自体にピンと来るのが少なかったのです。ですが、逆に言うと、歌謡曲はまず聞かないとか、洋楽しか聞かないとかいう人には
もってこいのアルバムですし、また音楽マーケット自体、そういったシンガーソングライター系や洋楽の方が歌謡曲系よりも圧倒的に大きいので、
より幅広い音楽ファンに聞いていただくという意味でもこの選択は正しいのかなと思います。

 また、アレンジもツアーや近年のアルバムでお馴染みの面子で、こちらもリラックスした感じで、シンプルなものが多いです。
身構えずにさらっと聞くのに最適です。あの「つばさ」も、オリジナルのような力みがなくナチュラルなテイストになっています。
私は、その力みから来るオーラが大好きなんだけど、スタンダードなアレンジの方が、感情的になることなく聴けるので良いという方も
多いですし、このシリーズである限り、これはベストな選択だと言えます。

 
でも、もし第4弾が作られるなら、私はどっぷり歌謡曲の選曲で、アレンジで、元来のヒロリンのアクの強い歌い方のカヴァー・アルバムが
聞いてみたい。だって、それこそが「岩崎宏美」をよく知っている人が、最も慣れ親しんできた選曲であり、楽曲のテイストであり、歌い方なんだし。
これまでの傾向を見ていると、ヒロリン自体も、感情移入できるような歌で独特な“タメ”が入るので、それが大きな魅力だと私は思うのです。


 とはいえ、それはコアなファンの私のわがままであり、現在のヒロリンは新たな所へ行こうとされてるのだし、それに向かうのに
こういった分かりやすいアルバムは最適です。一般的な音楽ファンに大変聴きやすくお馴染みの曲も多い本作、大変お買い得ですよ〜♪
(当然、私も買います!)以下は、これまでの2作についてもざっくり解説をつけてみます。参考までにどうぞ〜。
Dear Friends II  2003/11/26発売 TECN-30944 \3,000(tax in)
 (CDご希望の方は左、DVD-audio(\3,600)ご希望の方は右)
曲順 曲目
下線は特にオススメ
作詞 作曲 編曲 オリジナル ちょっぴり辛口(?)つのちゃんによる解説
白い色は恋人の色
(Duet with 岩崎宏美)
北山修 加藤和彦 古川昌義 ベッツイ&クリス  この第2弾では、第1弾よりもヒットしていない楽曲が多いのだけど、
それでも、外しているという感じが全くないのがポイントですね。
しかも、私個人としては3作の中で最も選曲の妙を感じます。
 本作のリード曲でヨシリンとのデュエット第2弾となる「白い色は恋人
の色」
は、前回よりさらにリラックスした感じ。もう由紀さおり・安田祥子
姉妹の後釜を狙っているのでは?と思われそう。(笑)「五番街の
マリーへ」
は低音がゾクっとします。「もしもピアノが弾けたなら」は、
この中では最も時間がかかってなさそうな(汗)楽な歌い方だけど、
女性が歌うという面白さが上手く出ています。「海岸通」「秋桜」は、
クライマックスに向けて感傷的になる部分が聞かせます。続く
「真夜中のギター」「早春の港」はヒロリンの明るい声が映える
佳曲。30年前後前のファンの方には嬉しい選曲ではないでしょうか。
「少年時代」「伝わりますか」は全体にさらっとしているようで、
情感たっぷりに歌っている後半が圧巻。特に、後者はリカットしてほしい
ほど完成度が高いっす。「恋文」はオリジナルと同年のカヴァーという
異例の選曲ですが、いかにも宏美さんが好きそうな大人の恋心が
テーマになっています。中島みゆき、岩崎宏美甲乙付けがたい、
それぞれに見事な世界観を醸し出しています。「12月の雨」は、
ほどよくエコーもかかっていて、ノスタルジックにさせます。そして、
ラストの「白いページの中に」は、よくぞ選んでくれたという感じの
隠れた名曲ですね。ラストの伸びやかな裏声にしびれます。
 ということで、第2弾は聞き込める楽しさが全体にありますね〜♪
五番街のマリーへ 阿久悠 都倉俊一 平野義久 ペドロ&
カプリシャス
もしもピアノが弾けたなら
(with 大江千里)
阿久悠 坂田晃一 大江千里 西田敏行
海岸通(with 伊勢正三) 伊勢正三 伊勢正三 古川昌義
秋桜 (with 塩谷哲) さだまさし さだまさし 塩谷哲 山口百恵
真夜中のギター 吉岡治 河村利夫 古川昌義 千賀かほる
早春の港 有馬三重子 筒美京平 岩本正樹 南沙織
少年時代 井上陽水 井上陽水・
平井夏美
西脇辰弥 井上陽水
伝わりますか 飛鳥涼 飛鳥涼 平野義久 ちあきなおみ
10 恋文 (with 塩谷哲) 中島みゆき 中島みゆき 塩谷哲 中島みゆき
11 12月の雨 荒井由実 荒井由実 西脇辰弥 荒井由実
12 白いページの中に 柴田まゆみ 柴田まゆみ 岩本正樹 柴田まゆみ
Dear Friends   2003/3/21発売  TECN-30880 \3,000(tax in)
   (CDご希望の方は左、DVD-audio(\3,600)ご希望の方は右)
曲順 曲目
下線は特にオススメ
作詞 作曲 編曲 オリジナル ちょっぴり辛口(?)つのちゃんによる解説
恋におちて 湯川れい子 小林明子 塩谷哲 小林明子  この第1弾は、知っている曲ばかりだけど、「これをヒロリンが歌うと、
どうなるんだろう?」ってワクワクしたものが多いですね。
 「恋におちて」「さらば恋人」「時代」「あなたの心に」
4曲はいかにも本人がカラオケなどで慣れ親しんでいたという感じ。
大きな驚きはないけど、安心して聞いてられます。
 逆に、意外だったのが「コバルトの季節の中で」で「あっ、こんなに
ヒロリンとジュリーって似てたんだ!」って感心したし、「ブルー」
選曲自体、記録ではなく記憶で選んでるなぁって嬉しかったけど
さらにこんなに深い所まで突っ込んで歌うのかぁ〜と感動しました。
同様に「君と歩いた青春」もドラマ性が高い為か、穏やかな部分と
感情的になる部分の歌い分けに泣かされます。やっぱり、宏美さんは
強い言葉が多くてドラマティックな歌詞だとより映えるなぁと思いました。
 また、先行シングルだった「夢」も歌い直しでより強い感じになったし、
「止まった時計」も胡弓が入って悠久のメロディーがより前面に出て
嬉しかったです。
 デュエットの2作も面白いですよ。「恋しくて」では、以前「Back Together
Again」や「I.O.U Me」でデュエット実績のある竹善さんとだけど、日本語曲
は初めて。二人が意気投合してるのがいい感じです。「誰もいない海」
では意外にも音源としては初共演となるヨシリンだけど息もピッタリ。
ちょっとアンニュイな感じも二人なのにまったくブレてません。
 そして、ラストの「見上げてごらん夜の星を」は86年のAL『わがまま』
収録の「好きにならずにいられない」同様のアカペラ・ヴァージョン。
これも、ベテランゆえの深みがあります。
 以上、有名曲も話題性も多い本作は入門編として最適なアルバムです。 
さらば恋人 北山修 筒美京平 古川昌義 堺正章
時代 中島みゆき 中島みゆき 西脇辰弥 中島みゆき
あなたの心に 中山千夏 都倉俊一 西脇辰弥 中山千夏
恋しくて
(Duet with 佐藤竹善)
BEGIN BEGIN 塩谷哲 BEGIN
ブルー 渡辺真知子 渡辺真知子 岩本正樹 渡辺真知子
さだまさし さだまさし 古川昌義 さだまさし
止まった時計 ASKA ASKA 平野義久 薬師丸ひろ子
誰もいない海
(Duet with 岩崎良美)
山口洋子 内藤法美 塩谷哲 トワ・エ・モア
10 コバルトの季節の中で 小谷夏 沢田研二 西脇辰弥 沢田研二
11 君と歩いた青春 伊勢正三 伊勢正三 古川昌義
12 見上げてごらん夜の星を 永六輔 いずみたく 松下誠 坂本九
 
 以上、ヒロリンのカヴァー・シリーズを紹介してみました。これを読んで宏美さんのCDを購入される方、
(できればオリジナル・アルバムも聞いてみてね!)、またLIVEに足を運ばれる方が一人でも多くいらっしゃれば、
大変素敵なことだと思います。何より次のアクションを動かせば、宏美さんが現役アーティストだということがよりお分かりになることでしょう。
変わり続ける魅力と、変わらないでいるための努力。双方がある限り、私は応援し続けますよ〜♪

つのはず誠(解説はつのちゃん名義です)
 

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