名曲「つばさ」ほか全曲を最新リマスタリングでボーカルをクリアに!

『名曲発掘!ジュエル・バラッズ』収録曲解説ページ
(めいきょくはっくつ ジュエルバラッズ、Jewel Ballads)

↑Amazonにリンクしていますが、08年1月に「製造中止」となり、その後08年11月〜09年6月に、
在庫が復活しましたが、09年7月に「廃盤」となりました。ご了承下さい。

(ただし、たまーにどこかのショップやサイトでは在庫がありますので、よろしければどうぞ〜。)

左がジャケット写真、左右の2枚が封入特典のイラストカードの絵柄です。
2005年10月19日発売 (PCCA-02189,PCCA-2189,PCCA2189 \2,310(tax in))


Amazonオムニバスランキング 11/17〜11/20 1位になりました。

ここでは、このCDの収録曲の内容を少しでも知ってもらうために、
私なりに収録曲を説明してみます。それぞれのファンの方の意見や
人気投票、LIVEでの状況を把握した上で選曲した背景を書いています。

※ここでは、メディア向け宣伝資料やブックレットではなく、ダラダラと書いておりますので、
読みづらい所が多々あると思いますが、どうぞ善良に(笑)解釈なさってください。

収録曲一覧
の楽曲は05年10月現在、新品CDとして買えるのはこのCDのみ!!

☆全曲最新リマスタリングなので、旧音源をお持ちの方でも新たな発見があるはず!
曲順 アーティスト 曲名 コンピ収録実績
中島みゆき 誕生 初収録
今井美樹  半袖 初収録
松原みき 真夜中のドア
中森明菜  予感 (リニューアル・ヴァージョン) 初収録
尾崎亜美  蒼夜曲セレナーデ 
(シングル・ヴァージョン)
岩崎宏美  そばにおいて 初収録
岩崎良美  恋ほど素敵なショーはない 初収録
高樹 澪  恋の女のストーリー /初収録
石川ひとみ /初収録
10 斉藤由貴  眠り姫 /初収録
11 工藤静香  そのあとは雨の中 初収録
12 谷山浩子 カントリーガール
(アルバム・ヴァージョン)
初収録
13 山崎ハコ 織江の唄
14 研ナオコ  はぐれ鳥 /初収録
15 本田美奈子  つばさ 初収録
16 平松愛理  美し都
〜がんばろやWe love KOBE〜
/初収録

各曲解説 

(各曲のマスタリングについてご興味のある方はこちらをお読み下さい。
また、歌詞にご興味のある方は、応援して下さっているサイトでどうぞ。(ご協力:MARUさん))


1・誕生/中島みゆき 作詞:中島みゆき 作曲:中島みゆき 編曲:瀬尾一三
(1992.3.4、シングル)

 これは、'92.3.4発売のみゆきさんのシングルなんですが、ファンに大人気の壮大なバラードです。
生まれてくることで、色んな喜びもあるけれど、どうしようもなく悲しいこともある。けれども、自分が
生まれてきたことを思い出してもう一度生きて、そして、もしそれが思い出せないなら、私が
“生まれてくれて Welcome”と何度でも言おう、というなんとも感動的な歌詞、演奏、そして歌唱です。
中島みゆきというと、ミリオンヒットの4枚+「わかれうた」「悪女」だけでイメージを持たれている人もいますが、
”別れ歌唄い”と“ミリオンヒット続出”の狭間の時期に生まれたこの「誕生」で、こんなシングルがあったのか!
と驚く人も多いのでは。中島みゆきさんの類まれな才能が分かる逸品だと思います。ちなみに、この歌が歌われた
92年のコンサート、94年の夜会、共にワタクシ感極まって気を失いそうになっています。(苦笑)


2・半袖/今井美樹 作詞:岩里祐穂 作曲:上田知華 編曲:佐藤準
(1990.8.29、アルバム『retour』より)

 今井美樹さんといえば、シングルヒットも多いんですが、“ノン・シングルorノン・ヒット・シングル
の名アルバムの多いアーティスト”としても有名です。それだけ、彼女が憧れの存在であり、
感情移入のできる作品が多いということでしょう。TVではミリオンヒットの「PRIDE」「PIECE OF MY WISH」を
よく取り上げますが、この'90発売の『retour』の「半袖」なんか、アルバム・ファンの方々でトップクラスの
人気だと思います。現に、ワタクシこの歌で泣いている女性を何人も観てきましたし、コンサートで
今井さんが歌った時の会場の空気が違うことがLIVE音源や映像でもよく分かります。
こういった歌詞の内容でも希望が前面に出るというのも、本当に素晴らしいアーティスト、楽曲だと
思って選曲いたしました。


3・真夜中のドア/松原み 作詞:三浦徳子 作曲・編曲:林 哲司
(1979.11.5、シングル)

 松原みきさんのデビュー曲であり、彼女の代表曲でもありますが、実はこのシングル
オリコン最高位28位までしかいってないのです。それでも、多くの方たちがカラオケで歌っていたり、
またカヴァーしているアーティストも数多く見られます。そうです、まさに“記憶的ヒット”なんですね。
これまでも、通販限定の6社合同といったヒット全曲集的なCDのポニキャン盤に収録されたことは
何度かありましたが、1位だけ獲得してその後急落した作品や、お祭り気分の作品などの脇役的存在
(悪く言ってしまえば、数合わせ的な存在)として収録されていました。 でも、全然そうじゃない。
歌詞やメロディーの構築も模範的でとってもキャッチーだし、松原さんの声もよく通って、ドライブにも最適です。
・・ということで、当時のセールスなんて気にせず、“名曲”としてあらためて収録いたしました。なお、
初期の林哲司作品としてこの曲と竹内まりやの「September」は必聴ですよ〜。


4・予感(リニューアル・ヴァージョン)/中森明菜  作詞・作曲:飛鳥 涼 編曲:樫原伸彦
(1995.12.6、アルバム『true album akina 95 best』、オリジナルは'85.4.3『BITTER AND SWEET』)
 これは’85年のアルバム『BITTER AND SWEET』に入っている人気バラード曲を10年後歌い直した
ヴァージョンを収録しています。明菜さんは、コンサートで会場とのコミュニケーションを親切に
(ときに10分ほど延々と(微笑))なさる方ですが、アンコールの後も可愛い声で“何かリクエストある?”と
会場に尋ねられる時間があるんですね。その時に、この「予感」か'98のシングル「帰省」へのリクエストがよく聞かれます。
「予感」はASKA独特のロマンティックでセンチメンタルで、それでいてサイレントなのにパッショネイト!という
女性の業を煮詰めたような作品ですね。また、いくつかのファンサイトでもバラードの人気曲として
「予感」と「乱火」が人気を拮抗してたのもあって、総合的に「予感」を選びました。ただし、当時19歳で高音に
エコー聞かせまくりの初出ヴァージョンも初々しくて面白いのですが、様々な人生を歩み、歌詞への想い入れが
ぐーんとアップした95年ヴァージョンを収録させていただきました。吠える明菜さんも囁く明菜さんも聞き入って
しまいますよね。


5・蒼夜曲 セレナーデ(シングル・ヴァージョン)/尾崎亜美 作詞・作曲・編曲:尾崎亜美
(1980.11.5、シングル)
 すみません、ワタクシJ-POPならかなりの楽曲数を聞いてきたつもりなんですが、尾崎亜美さんについては、
松田聖子や松本伊代などへの提供曲のライターという印象が強くて、亜美さんのオリジナルはあまり
知らなかったんです。もちろん、ご自身の活動が長いことは知っていました。それで、今回ポニキャンさん
中心に集めるとなった時に、長年在籍していた尾崎亜美さんも収録したいなと思ってたんです。まぁ、全体に
知らない曲が多くなるのもなんだし「オリビアを聴きながら」でも入れとくか、あれは杏里がオリジナル
だけど、亜美さんヴァージョンも良いからなぁ・・くらいに考えていました。しかし、亜美さんのファンサイトを
いくつか見させていただくと'80発売の「蒼夜曲」という歌がコンサートで歌われる頻度が半端じゃないことや、
ファン投票みたいな所でもダントツだったことで、「な、なんだ、この現象は?」と気になったんですね。
で、ちょうど「蒼夜曲」を聞く機会があって・・・・もの凄く驚きました。すっごくドラマティックで!そうですね〜、
2時間サスペンスのようなシリアス感と、後半に向けて突き進んでいく熱唱、そしてJ-POPとしての形式美を
備えた作品で、これは凄い!と思ったんです。しかし、オリコンデータを見てみたらアルバムからのリカット
でもないのに100位内にも入ってなくて、これを「売れてないからという理由で、多くの人に聴かれないというのは
おかしい!!もっと聴いてほしい!」と思い、すぐさま企画案をこちらに変更しました。
で、あるファンの方から、この歌には何ヴァージョンもあるということで、他のヴァージョンも聞き直したんですが、
この企画の中でバランスがよく、キャッチーさも備えたシングル・ヴァージョンを収録することに決めました。
で、その後ですね、これが20年もCD化されてなかったと知ったのは。もし、初めからレア曲だけをあさっていたら
巡り合えなかったかもしれない名曲です。この件に関して、多くの尾崎亜美ファンの方々に感謝申しあげます。


6・そばにおいて/岩崎宏美 作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし 編曲:塩谷 哲
(1995.8.23、アルバム『MY GRATITUDE』より。初出は'84.3.5ベスト『ダルセーニョ』)

  これは、'84に出た2枚組ベスト・アルバム『ダルセーニョ』のボーナス・シングルとして発表された
「そばに置いて」を'95の20周年アルバム『MY GRATITUDE』で歌い直した熱唱バラードを収録しています。
本企画CDの前編ともいえる『エターナル・バラッズ』で、ヒロリンの「聖母たちのララバイ」の(TVバージョン)
を収録したことで多くの方に喜びの声をいただきました。ここでまたCD化されていないレア曲を申請する、
という手もあったのですが、私としてはLIVEで感動している曲を、より多くの人に届けるということを優先したかった
のです。それで、多くの方が知らないような非シングル曲の中から、断然人気の「月見草」と「そばにおいて」を
考えました。「月見草」はハプニングからアカペラで歌うようになったという偶然の賜物ですから生で是非聴いて
いただくとして、ここでは「そばにおいて」を選びました。'84の「そばに置いて」も考えたんですが、こちらは、
80年代前半のウェットな声質の宏美さんが強調されていて、どうしてもマドララ路線を彷彿とさせるので、
ドライな声や低音の魅力も加わった'95ヴァージョンを申請いたしました。もちろん、どちらも素晴らしいのですが、
ここでは近年の宏美さんも知ってほしかったので。
ちなみに、「そばに置いて」を聴きたい方は、3枚組シングル集『THE COMPLETE SINGLES』あるいは
10枚組BOX『岩崎宏美BOX』をお買い上げください〜。どちらもCDで聴けますので。


7・恋ほど素敵なショーはない/岩崎良美 作詞:売野雅勇 作曲:梅垣達志 編曲:大村雅朗
(1983.1.21、シングル)
 この曲は、“日清豆乳”のCMソングだったこともあって、このマイナー曲集の中で(微笑)比較的知っている人が
多いかもしれないですね。でもTOP20にも入ってないんで、是非!と思って選びました。それにしても、改めて
聴いてみると、英語タップリ、転調ビシバシ、ゆったりしているようで、結構スピーディーで、なんと歌うに難しい
歌なんでしょ!でも、ただ聴いている時は、スムーズな歌唱に酔いしれることが出来るんですよね〜。
姉のヒロリンの歌の上手さは、だれがどう見ても圧倒的なスケールのある歌唱なのに対し、
妹のヨシリンの歌の上手さは、気をつけて見ないと分からないエレガントな節回しなんだなぁ〜と分かります。
で、優劣をつけるのではなく、お二人の素晴らしさが分かれば、と思い2曲並べて収録しました。
世間の皆様は初期の新人賞レース時代や、キャニオン後期の「タッチお姉さん」ばかりをクローズアップしがち
ですが、良美さんの作品の良さを知るなら、「ごめんねDarling」〜「ヨコハマHeadlight」の名作群がオススメです。
もう、こちらが眩暈がするほど各作家が良美さんという素材をどう料理をしようかと腕を奮っています。

8・恋の女のストーリー/高樹澪 作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:八木正生
('81.8.5、シングル)
 今回はキャニオンを中心に集めるとなったことで、高樹澪さんにも注目してました。カヴァーとはいえ、大ヒット曲
「ダンスはうまく踊れない」は井上陽水だし、「ハート」は甲斐よしひろ、「生活美人」は沢田研二、他にも小椋佳、チト河内
など、作家的にも面白い曲が多いということは知ってたんです。で、あらためて聴き直してみて、バラードの1曲として
サザンも歌っている「恋の女のストーリー」を選んでみました。あんまりマイナーだと(いえ、十分マイナーなんですけど)
聴きづらいかなぁと思って、大ヒットカセット『バラッド』にも入っているこの曲にしました。もちろん、デビュー曲でも
ありますから、初々しさもあるんですが、このデビュー映画で大胆な演技をしたように、粋な歌い方もなかなか大胆で
女優としての才能を感じます。声も美人な方ですよね〜。ちなみに桑田さんが音楽監督をつとめた映画
『モーニング・ムーンは粗雑に』の劇中歌なので、それで知っている人も多いかも。また、このカップリングの
「MIO-SUN」も桑田さんの提供曲なんですよね。あー、高樹澪さんもライターマニア垂涎の作品いっぱい。(笑)

9・恋/石川ひとみ 作詞:岡田冨美子 作曲:玉置浩二 編曲:萩田光雄
('83.9.21、シングル)
 石川ひとみさんと言えば「まちぶせ」の一発屋的に考えている人もいるみたいですけど、
他のそう呼ばれる人に比べて随分とヒット狙いの佳曲が多いんですよ。それは、「まちぶせ」以前
でもそうだし、よりニューミュージック系を重視した「まちぶせ」以降も然りです。やっぱり根っからの朗らかな
キャラクターによって、歌の中の情景を一元的にクリーンに“我々が”見てしまっていたのかなぁって思います。
で、この「恋」ですが、そのひとみさんのキャラを知らずに聞いたら、なんて狂おしい歌なんだ!と驚く方が多い
と思います。歌詞もかなりダイレクトだし、この玉置さん(まだ「ワインレッドの心」の前!)のウェットなメロディー
もそう、トドメに萩田さんによるストリングスのシャワーで悲恋にトドメを刺しています。
 なお、2005年9/21に石川ひとみさんは「まちぶせ」を含むカヴァー・アルバムを出されています。
今までアップダウンの大きな人生だったかもしれませんが、今いちばん輝いて天使に見えるほど生き生きと
されています。

10・眠り姫/斉藤由貴 作詞:斉藤由貴 作曲:飯島真理 編曲:武部聡志
('87.4.21、アルバム『風夢』より)
斉藤さんの曲は「MAY」や「初戀」も「卒業」並みにいい歌ですよ〜、とアピールしたかったんですが、
意地でもオリコンTOP10入り曲を収録しない為に、あらためて全アルバムを聴き直してみました。
もちろん、他の曲も斉藤さん独特の世界がしっかりとあるんですが、他の曲とも似ていない曲で、
また色んなファンサイトを見学して、最も否定的な意見のなかった「眠り姫」を収録しました。
斉藤さんの魅力といえば、Aメロを地声でフニャーと歌っているのに、サビの高音でキレイにスーーっと
上り詰められるところなんですよね。とりわけ、この曲はその特長がよく出ていることも考慮して選びました。
最近のアーティストの方で、アルバム曲は「水増し要員」という作り方がありありで、ベスト盤が出たら
すぐにBOOK OFFに売り飛ばされても仕方ない構成のものもありますが、斉藤さんのアルバムは、
とってもコンセプチュアルで、本人がそれを演じきっているのが凄いですね。歌唱力というより表現力の人ですね。

11・そのあとは雨の中/工藤静香 作詞:中島みゆき 作曲・編曲:後藤次利 コーラスアレンジ:高尾直樹
('93.4.1、アルバム『Rise me』より)
 工藤さんのバラードといえば、女性に人気の「抱いてくれたらいいのに」「Ice Rain」「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」
、シングル・ファンに人気の「声を聴かせて」「あなたしかいないでしょ」「一瞬」などなど盛りだくさんなんですが、
コンサートやディナーショーのLIVEファンでは「Door」か「そのあとは雨の中」が人気だなと思い、「Door」はB面で
厳密には「オリコンTOP10入りシングル」(Blue Rose)となるので、ここでも初心(TOP10入り曲を除外)を貫いて(笑)
「そのあとは雨の中」にこだわりました。この曲は、工藤さんの押しの強い歌唱も、引きのあるか細い歌唱も堪能できる
いい歌ですよね。それゆえに、歌詞の情景もよく浮かんできます。静香さんの作品は、ほとんど廃盤になってなくて、
しかもデビュー時からCD世代の人だから、特にレア感はないんだけど、シングル以外でも名曲があるってことがいいたくて、
そして何よりポニキャンの女性を代表するセールスを築いたアーティストでもあるので、収録させていただきました。
ちなみに、LIVEではもっともっと劇的な「そのあとは雨の中」が聴けますよ〜。

12・カントリーガール(アルバム・ヴァージョン)/谷山浩子 作詞・作曲:谷山浩子 編曲:石井AQ
('90.11.14『カントリーガール』より、初出は'80.3.21発売のシングル)
 実は、ワタクシこの曲はアルバム・ヴァージョン、つまり4番ヴァージョンしか聞いたことがなかったんです。
ですが、ファンの方はシングルが標準だろうから、シングルを入れないとね・・くらいの軽い気持ちで聞き直したら、
4コーラス目がなくて、愕然としました。あ、知らない人の為に申しておきますと、3コーラスで振られてしまう
カントリーガールを4コーラス目で“ボク”が告白するという内容でして、3コーラスで終わってしまうと、単なる
失恋ソングになってしまう訳です。で、色んなファンの方の意見を聞いても「3番バージョンより断然4番ヴァージョン!」
と鼻息荒くおっしゃっているので、あぁ、やっぱり皆この4番ヴァージョンが好きなんだな、と思い、コチラの方が
認知度が少ないながら入れさせていただきました。シングルしかしらない方は是非、聴き比べてください。

13・織江の唄/山崎ハコ 作詞:五木寛之 作曲・編曲:山崎ハコ
('81.1.10、シングル)
 この歌は、大ヒット映画『青春の門』のテーマソングだったので、私もサビの部分を中心に知っていたのですが、
大人になってあらためて聴いてみると、なんて人間的な感情の詰まった歌なんだ!と思い、選曲いたしました。
しかも、5月ごろの『NHK 思い出のメロディー』で歌われた時も、いろんなブログで最も評判の高かった1曲が
この「織江の唄」で、あぁオリコンTOP50に入ってなくても、人々に愛されている歌なんだ、と確信しました。
多分、この歌の実直さに、私たちは“忘れてきてしまった何か”を思い出すのだと思います。 もうハコさんが
歌うしかありえないような構成の歌で、深く聴けば聴くほど自分の原体験に置き換えて聴いてしまう人も
多いんじゃないでしょうか。山崎ハコさん、いつまでも地道に活躍してほしいアーティストですよね。

14・はぐれ鳥/研ナオコ 作詞・作曲:中島みゆき 編曲:若草 恵
('77.10.25、アルバム『かもめのように』)
 ナオコさんも、ポニキャンで企画盤を作れるなら、是非とも収録させていただきたい味わい深いアーティスト
だと思っていました。で、過去のコンピ実績をみると「かもめはかもめ」と「夏をあきらめて」に集中してるんですね。
で、名曲が多いのにもったいないなぁと思い、いくつかのシングルを候補に挙げたんですが、どうしても先述の
2曲と比べてしまい、これらを差し置いてバラードの名曲というのはちょっと違うかなぁ・・・と思ったのです。
で、ナオコさんといえば、初期のアルバムでA面とB面で作り分けるコンセプチュアルなものが多かったので、
聞き直してみました。そうしたら、この中島みゆき作品は、カラオケに入っていいほどプロットがしっかりしていて
歌いやすく覚えやすいメロディーだったので、アルバム曲でも入れてみたい!と思いました。ファンの方にとっては
1曲1曲ちまちまCD化するんじゃなくて、まとめてアルバムで復刻しろよ!という想いもあるかもしれませんが、
各サイドのご意向もありますし、なかなか難しいところです。当時、取り立てて売れたアルバムでもありませんし・・。
でも、今回もしそれなりに注目されたら、“記憶的ヒット”というのがより取り上げられるかもしれませんので、
どうぞご期待下さい。

15・つばさ/本田美奈子 作詞:岩谷時子 作曲:太田美知彦 編曲:佐橋俊彦
('94.5.25、シングル)
 本田美奈子さんは、ポニキャンではないのですが、私の強いプッシュもあり収録の申請をさせていただきました。
この曲は東芝EMIからマーキュリー(現・ユニバーサル)への移籍第1弾シングルとして発売され、本人が出演する
オッペン化粧品CMソングにもなりました。
 本田美奈子さんって、「1986年のマリリン」のイメージが強すぎるのか、マリリンばかりが取り上げられるじゃないですか、
しかも時々揶揄されて。あとは、アイドルのデビュー曲ということで「殺意のバカンス」だったり、ドラマ主題歌ということで
「Oneway Generation」だったりしますが、これらだけだと歯がゆいんですよね〜。私がもし、東芝からコンパイルするとしたら
断然「Temptation(誘惑)」ですね〜。形式美が圧倒的に違うし。で、アイドルの中だけでくくったらそれでもいいんですが、
よりスケール感があって素晴らしいのが、この「つばさ」ですよね。CDで聞いた時も、なんて歌が上手くなったんだろうって
驚きましたし、その後LIVE会場で聞いた時に例の「つばさをーーーー重ねようーーーーーーー」の部分を聞いて、
え、まだ、まだ伸びるの?え、ウソぉ!まだいくか、え、えぇぇぇぇ!!!
ってロングトーンが伸びる度に全身に鳥肌が立った記憶があります。
 しかし、この作品長らくシングルもアルバムも廃盤で、これは絶対に企画CDに入れたい!と企画書に当初から入れてました。
でもその後、美奈子さんがご病気になられ、その復活を願ったベスト盤が発売され、そちらでも聞けるようになったんですが。
ですので、言葉が悪いかもしれませんが、「今がチャンスだから出そう!」という出し方と「以前から、これは世の中にちゃんと
した形で出しておくべき」という出し方の違いがあるんだけど・・・。便乗商品と思われるとちょっと哀しいですね。(苦笑)
でも、今回のCDでは、リマスタリングで、どの楽曲もヴォーカルがイキイキするように工夫しましたが、特に、この曲に
関しては歌詞1行レベルで注文つけましたのでその違いもお楽しみいただけるのでは、と思います。そして、岩谷先生の
当時既に80歳近くになっておられながら、みずみずしくも凛とした歌詞が素敵なこともよく分かると思います。

 このCDが発売の約2週間後、残念ながらお亡くなりになりましたが、この「つばさ」を含め、彼女の歌の魅力は永遠です!


16・美し都(うましみやこ)〜がんばろや We love KOBE〜/平松愛理
作詞:阿久悠 作曲:平松愛理 編曲:清水信之 ('95.4.21、シングル)
 そして、最後は平松愛理さんの「美し都」です。この歌は、阪神・淡路大震災のチャリティー企画シングルということや、
作詞が平松さんではなく阿久悠だということ(私、阿久悠さんの演歌詞は好きなんですが、ポップス詞の一部に説明が多くて
苦手なのがあるんです・・・すみません。)で、実は自分の中では軽視してたんです。だって、平松さんってちょっとシニカル
だったりコミカルだったりする歌詞が魅力でしょ。それが、特にドラマティックな部分ではなく、普通の生活シーンを切り取った
歌詞で、曲もシンプルに優しい感じで、なんかあの深い悲しみを救うことができるんだろうか、って“一瞬”思っちゃったんですね。
けれども、今回平松さんの作品も収録させていただきたいと思い、たくさんのサイトを見て回ったら、この歌が既に
震災イベントでは大きなメッセージ・ソングに育っていることが分かったんですね。で、そのコーラスがより大きな声で
起こっているということを想像して聞き直したら、これは、阪神地方だけのことではない、今の日本全体に通じる
メッセージソングだ!!と感動して、それまで色んな曲を予習しましたが、この曲に決めさせていただきました。
ちなみに、コーラスはお千代さんこと島倉千代子さん、永遠の架空キャリアガール岡村孝子さん、男ユーミン(?)の
大江千里さん、そしてミリオンもあるけどその前後も名曲の多い沢田知可子さんがなさっています。今回の
マスタリング盤では、そのコーラスの様子も結構わかるようにお願いしました。もともと瞬間的なヒットではなく、こうして
長年愛されることを考えて作られた歌かもしれないですね。もし、震災の状況をそのままリアルに歌の中に入れたら、
そうそう何回も歌えなくなっちゃいますし。そう考えると、阿久悠さんはやはり偉大です!


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