珠玉の名唱集

本田美奈子.さん アルバム『心を込めて・・・』作品紹介ページ

※2006年12月6日発売の新曲アルバム『優しい世界』の説明は下方にございます。


Amazonアソシエイツよりジャケットとリンクを貼らせていただきました。
2006年4月20日発売 COCQ-84139 \2,520(tax in)
初回生産限定:スリップ・ケース入り

収録曲一覧

曲順 曲目 歌唱 楽曲に関する簡単な説明
見上げてごらん夜の星を 本田美奈子. 坂本九さんのカヴァー。未発表音源のCD化。
(2003年12月録音)
命をあげよう
I'd Give My Life For You
本田美奈子. ミュージカル「ミス・サイゴン」より。
94年発売の『Junction』やミュージカルCD『ミス・サイゴン』
に収録されている名曲の新録ヴァージョン。
未発表音源の
CD化。
(2004年12月録音)
踊りあかそう
I Could Have Danced All Night
本田美奈子. ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より。
コンサートの定番曲ながら未発表音源のCD化。

(2004年12月録音)
オン・マイ・オウン
On My Own
本田美奈子. ミュージカル「レ・ミゼラブル」より。
未発表音源のCD化。島田歌穂さんの名唱も有名。

(2004年12月録音)
天国への階段
Stairway To Heaven
本田美奈子. レッド・ツェッペリンの有名曲のカヴァー。
未発表音源のCD化。

(2003年3月録音)
愛すること
Aimer
本田美奈子.
Duet with 今井清隆
ミュージカル「ロミオとジュリエット」より。
今井清隆さんのアルバム『GLORIOUS VOICE』収録曲。
(2002年7月発売)
Golden Days 本田美奈子. 1987年に発表した両A面シングルを楽曲を手がけた
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイ氏が美奈子.さんに
何か捧げたいと提案して実現した
リミックス・ヴァージョン。
ハードロックとクラシックを融合した壮大な作品です。
全曲英語詞。リミックスでは初CD化。(4月10日更新)
オールウェイズ・ラブ・ユー
I Will Always Love You
本田美奈子. ホイットニー・ヒューストンのヒット曲のカヴァー。
初CD化。(NHK「おはよう5」音源より)
やさしく歌って
Killing Me Softly With His Song
本田美奈子. ロバータ・フラックのヒット曲のカヴァー。
初CD化。(NHK「おはよう5」音源より)
10 ラヴィング・ユー
Loving You
本田美奈子. ミニー・リパートンのヒット曲のカヴァー。
初CD化。(NHK「おはよう5」音源より)
11 想い出のサンフランシスコ
I Left My Heart in San Francisco
本田美奈子. トニー・ベネットのヒット曲のカヴァー。
初CD化。(NHK「おはよう5」音源より)
12 美女と野獣
Beauty And The Beast
本田美奈子.
Duet with Peabo Bryson
ディズニー映画「美女と野獣」より。
ピーボ・ブライソンのアルバム
『Beauty and The Beast~The Duets+』収録曲。

ピーボが日本のデュエット相手として美奈子.さんを
選んだというエピソードがあります。

(2002年10月発売)
13 <Bonus Track>
つばさ
本田美奈子. 1994年の「ミュージックフェア」出演時の音源。初CD化。
(フルコーラスで聞きたい方はリマスタリング音源の
『名曲発掘!ジュエル・バラッズ』もお試し下さい。)
※「おはよう5」について
「おはよう5」は、1995年〜1999年に放送されていた早朝番組で、そのお天気情報や交通情報のBGMとして週替わりで
一アーティストのオリジナル録音を流すというとっても贅沢な番組でした。ただ、一度限りの放送された音源をマスターテープから
保存している、という可能性は音楽番組ならまだしも、通常の番組ならば非常に低いのです。
私も、あるアーティストの企画CDでこの番組音源の収録を依頼した経験がありますが、最終的には実現しませんでした。
そのことを考えても、今回の収録の実現化は関係各位の相当な努力がうかがえます。この事実も素晴らしいです。
もちろん、作品の出来自体もBGMにするには勿体ないほど一所懸命歌っておられます。(特に、「ラヴィング・ユー」は例の超高音!)
簡単な解説
ここでは、本田美奈子.さんが遺された貴重な音源を丁寧に集めたアルバム
『心を込めて・・・』をご紹介したいと思います。

美奈子.さんが天国に召されたことが、私の仕事を広めてくださる一つのキッカケになったことは
ほぼ間違いありませんので、そのご恩返しに、今度は、私が美奈子.さんの作品をボランティアで
推薦させていただければと考えこのページを作りました。(私自身は、本作に関わっておりません。)

ちなみに、アルバム・タイトル『心を込めて・・・』は、本田美奈子.さんがお世話になった方たちへの
手紙やメッセージの最後に必ず書いておられた言葉です。また、この発売日4月20日は、美奈子さん
のデビュー日(1985年)にあたります。このことからも、本作が美奈子.さんの遺志を受け継いだ
丁寧なアルバムだということが分かります。

そして作品は、曲目を見てもご想像の通り、ミュージカルやポピュラー・ミュージックのカヴァー曲が多く、
80年代のアイドル期にも、90年代の幅広いポップス期にも、00年代のクラシカル・クロスオーヴァー期にもない、
日本のメジャー・アーティストの作品としては非常に珍しい内容となっています。

けれど、全体的にとても上質で聴きやすく、何よりカヴァー曲が大半なのに、まるでオリジナル曲集のように
美奈子.さんが楽曲たちを自分の世界に引き寄せ、そして聞き手である私たちを優しく包み込んでくれる・・・
そんなアルバムになっています。特に、ABCは録音時期からも20周年に向けたものだったので、
やはり美奈子.さんは服部克久さんがおっしゃっていたように、ポップスもクラシックも習得した上で、
独自の世界を切り開こうとなさっていたのだなぁと気づかされました。
それを思うと、本当に素晴らしい人だと尚更に実感しています。

あまり感想をダラダラ書くのもよろしくないので、ここでやめておきますが、これを聞かれれば、
美奈子.さんのたゆまなきフロンティア精神を私たちは自然に受け継いでいけるような気がいたします。
どうぞお楽しみ下さい。(発売後、私も買わせていただきます。)


2006年3月17日 臼井 孝

(追加のお知らせ)
12/6 本田美奈子.さん未発表音源集 『優しい世界』 発売!

 
(左:CD+DVD CRCP-40164 \2,400(税込)、右:CDのみ CRCP-40165 \2,100(税込))
いつも通りAmazonにリンクしています。

(収録曲一覧)
曲順 曲目 作詞 作曲 編曲 楽曲に関する簡単な説明
1 優しい世界 佐藤ありす NIEVE 小森茂生 伸びやかで文字通り優しいバラード。一人になって
恋人との日々を回想するという内容で、美奈子.さん
の前向きな歌い方がそれぞれの明るい世界を想起させる。
2 Sweet Dreams かみにしやすし 小森茂生 小森茂生 男女ユニットのICEのようなスムージーでオシャレなサウンド
にのせて、優美に歌いこなす美奈子.さんが素敵。
まさに大人の為の上品なポップス。
3 FLOWER 有森聡美 NIEVE 小森茂生 ミディアムテンポながら夢に向かって進み続けるという
強い意志を感じさせる楽曲。80年代からの歌い方を踏襲
しつつ、美しいファルセットもポイント。シングルとしても
遜色のない作品。
4 満月の夜に迎えに来て 本田美奈子. 本田美奈子. 小森茂生 初の本人作詞・作曲となる楽曲。4つ打ちのハウスサウンド
も意欲的。本編での恋人をいざなう艶っぽい歌唱と、間奏
ごとの力強いヴォーカルのギャップも聴きどころ。
5 shining eyes
(jazzyfunk mix)
有森聡美 本田美奈子. 小森茂生 96年のアッパーなシングルをよりファンキーにアレンジした
もの。元々コンパクトな歌なので、多少いじっても冗長には
ならず。当時、オートレースCMソングということを多分に
意識したサビも懐かしい。(微笑)
6 Sweet Dreams
(sk55 remix)
かみにしやすし 小森茂生 小森茂生 Aのエレクトロニカ調にリミックスしたものだが、幻想的な
メロディーや浮遊感のある歌い方がさらに助長されて
こちらの方がとっても自然。美奈子.さんの音楽史の中でも
貴重な1曲となっている。

 本田美奈子.さんが96年に録音されたという音源が10年をかけてようやくリリースされることになりました。
全体を聴いた感想としては、“大人の為の洗練されたポップス”という印象を受けました。それは、
初期の元気なアイドル・ポップス→WILD CATSと組んだハードなロック→ミュージカルを経てより幅広い
ポップスと歌ってきて、更に「本田美奈子(.)として歌えること」として、非常に自然な流れだったと思います。
加えて、「shining eyes」が全国オートレースのCMソングとして長期間流れていたことから、元気な要素も
自然に取り入れられています。しかし、タイアップ全盛、プロデューサーブーム、CDは若者の為・・といった
時代に、こうしたCDが出しづらかったことからも、陽の目を見なかったというようなことも想像できます。
 実際、私自身も「この音楽は良いけれどいったい誰に勧めれば良いのだろう・・・」と当時仕事を受けていたら
悩んだことでしょう。アイドル・ポップス好きの人に聞かせるには、あまりに媚びていないし、かといって
ハウスミュージックが好きな人は「元アイドル」というだけで初めから聴こうとしないし、ミュージカル好きな人が
好きな歌い上げ系でもないし・・・、と。しかし、安心して聴けるポップスであることは間違いありません。
そういった時代背景を気にせずに聴けば、すんなりと受け入れられること間違いなしです。アイドル時代から
美奈子さんが好きな人には、00年代のクラシカル・クロスオーヴァー路線よりもむしろ聞きやすいかもしれません。

ともあれ、また一つ美奈子.さんの才能を垣間見ることのできる作品で、これはこれで非常に有意義な作品だった
と思います。追悼商法だとか悪く言う人はいるかと思いますが、これは絶対にいつかは世に出るべきクオリティを
有しているので、こうした発売は非常に良かったと私は思いました。

2006年11月23日 臼井孝



関連ページ『名曲発掘!ジュエル・バラッズ』

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