第02回 (1996年05月)

人との出会い・別れは、無数にくり返されていく。
出会わないまま、多くの事件が繰り広げられ、
出会う中でまた、数々の出来事が展開し、
そして淡々と日々は過ぎ去ってしまうものなのかもしれない。
心に残ること、通り過ぎてしまうもの、
悲しみ、喜び、無言の日々、幸せをかみしめる時間、
たゆたうとき、心満たされるひととき。
すべてが全てで、すべてが全てでなく....。

人々の群像が描かれてゆく、大好きな映画を

 

「C階段」(1985)
監督/ジャン=シャルル・タケラ
キャスト/ロバン・ルヌーチ、ジャン=ピエール・バクリ、カトリーズ・ルブランス

C階段のあるアパートに住む美術評論家のフォステール。彼の仕事や、生活の中には、様々な人々が介在し、自分の中にいるはずの、本当の自分に出逢い、触れあう時間が描かれていきます。

フランスらしい言葉と感覚が横たわっています。隣人たちと、友人たちと、そして愛する人たちと、ときは流れていきます。

考え込んだり、ふさぎ込んだり、絵画をゆっくり眺めたり、その中で何かに出逢っていこうとする心のゆとりの大切さを感じさせてくれます。

☆☆☆☆

 

「ショート・カッツ」(1993)
監督/ロバート・アルトマン
キャスト/アンディ・マクドウェル、ティム・ロビンス、マシュー・モディーン

虹を求めていてもきっと雨が降ってくる
たとえ幸せに包まれても次の瞬間悲しみが襲う
昨日そばにいたあの人が
今日は去っていってしまう
どんなにつらくても
人生は止まらずに流れていく
あなたは囚われ人、私も囚われ人
人生の囚われ人
ツイてる時、ツイてない時、その中間の時
思いがけない何かが起こって
人生を動かし変えてゆく
今日は世界の王者、明日はドン底に落ち込む
今日は全てがウソ、明日は全てが真実

22人の主人公が188分の中で繰り広げる日々。どんなことが起こっても、人生の苦しみと悲しみの時間は、過ぎてゆきます。

☆☆☆☆

 

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