2003年10月12日号 勝手にタケちゃん通信 勝手にたけちゃん通信

 

「パティ映画出演〜!」
   
       
我が家の愛犬、ラッシュとパティ。
彼らと一緒に住み始めてから、もう6〜7年になる。
コトの発端は、車を買おうとしたところから始まった。
ボルボのワゴンを中古で買おうとしていたときに、ある友達が、
「ボルボには、ゴールデンレトリバーでしょう!」と囁いた。
結局、車は日産ミストラルを買ったのだが、ゴールデンレトリバーと
暮らすコトは外さなかった。

僕は、幼い頃から、犬も猫も大好き。
野良猫を拾ってきたり、小犬を見たらガマンできなくなる子どもだった。
小学校の時、もらい手のない死にそうな3匹の子猫を2日間
看病したけれど助けられなかったことがある。次の日の授業中、
悔しくて悲しくて、涙が止まらなかった。
緑内障の猫を拾ってきたときは、なんとか育て上げた。
「ロック」と名付けたその猫は、腎臓を患い、5年で死んでしまった。
彼の冷たくなった身体を病院から抱きかかえ、泣きながら、土手に
埋めに行った。
成犬のダックスフンドをもらってきたときは、いきなり手をかみつ
かれたこともあった。ワアワア泣きながらも、その後どんどん仲良く
なり、「チビ」と暮らした日々は幸せだった。


出会いもあれば別れもある。
今まで一緒に暮らした猫は8匹、犬は6匹ぐらいだろうか。
犬や猫の寿命は生きて十数年。人間の寿命に比べれば短い。
死ぬのが可哀想だからイヤで飼わないと言う人がいるが、僕は
そう思わない。
それでも、一緒に暮らしていたくて、いつも周りに犬や猫がいる
生活を好んでしまう。

しかし、僕が良い飼い主であったかというと、疑問は多々ある。
散歩が面倒になったり、ご飯をあげ忘れたり、自分が癒される
ことばかりに集中して、彼らを癒すことができていたかは分から
ない。(^-^;


東京に来てから、♂猫のバーンをもらった。
人間になつく顔の大きな猫に成長し、僕の東京での生活は彼と
共にあった。僕にとって、同志のような関係で、友であった。

ゴールデンレトリバーのラッシュ♂をもらったときは、まず
バーンが拒絶反応を示していた。いきなり我が家にやってきた
小犬なのに自分より身体の大きな得体の知れない生き物!

しかも、「遊んで〜、兄さん、遊んでくださいな〜」とシッポをふり
ながら突進してくる生き物に、バーンは何度もパンチを浴びせ
ていた。しかし、懲りずに突進するラッシュ。(^-^)
ラッシュの鼻には、今でもバーンの引っ掻き傷がいくつも残っている。

ラッシュと暮らし始めたときは、大型犬のヨダレに魅力を感じていた。
僕が食べているモノを、横でうらめしそーに、ダラーと流すヨダレ。
ガマンしながらも、待っている、そんな犬に育って欲しかった。
そのと〜りに、育ちました〜!(^0^)

ゴールデンレトリバーは、他の動物にも人間にも、優しい性質の
犬である。初めは逃げていたバーンも、そのうち、
「しゃーないなあ、おまえ温かいから、冬場は使えるな〜」
なんて感じになっていった。

8ヶ月後、ラッシュにパートナーを、ということでパティ♀を
もらってきた。バーンさんは、「また犬かいな〜、まあ、冬場は
寒さに困らんわな〜、でも、あんまり近寄るなよ〜。」って
感じである。

パティは、血統の良い犬だと聞いていたが、我が家の犬用ご飯を
食べなかった。固形フードと缶詰めを混ぜてあげていたのだが、
缶詰めの部分しか食べようとしなかった。
うぬぬ〜、何でも食べる犬にしてやる〜!と誓った。
まさに、そのと〜り〜。今ではタクワンでも食べちゃいますよ〜。(^0^)

さてさて、バーンは13歳、ラッシュは7歳、パティは6歳になった春。
バーンさんは、我が家から姿を消した...。
猫は死ぬ前に姿を消す、と聞く。
バーンさんも、もしかしたら...、我が同志は、違う世界に飛び
立っていったのかもしれない。

バーンさんが親代わりに育ったラッシュとパティ。
今でも散歩中に、「バーン」と僕が声を出すと、ラッシュは猛烈に
シッポを振る。そして、いつもバーンが昼寝をしていた近所の垣根の
中に顔をつっこんで、バーンを探し始める。
うちの犬たちは、バーンさんが好きだったんだよな〜。(^-^)


そんな犬バカ猫バカな僕に、バーンさんがいなくなった春、一つの
オファーが舞い込んだ。

「ハセガワサンちの犬、映画に出ませんか?下北を歩く犬として」
知り合ってからもう10年ぐらいになるカラーズのりいだあから
声をかけてもらった。
「下北沢シュワッチ!」と題して行われる、下北沢の街にあるもの
すべてを巻き込んだ、シモキタのスペシャル1週間。
その中でのショートフィルム「DA★MONNE下北」に出演することに
なったのだ。


下北沢をノーリードでのんびり歩く犬。
ラッシュはノーリードは無理だが、パティは、オールOK!
脚本のひろしさん(同じくカラーズ)は、憂いのある愛着あふれる
犬の姿に描いてくれた。
監督やスタッフにも可愛がられ、無事撮影は終了した。

バーンさん、パティも成長しましたよ。(^-^)
パティの演技には、ちょっぴりバーンのアンニュイな姿も投影され
ている。
ラッシュとパティと、あと何年、一緒に暮らせるかな〜。
別れの時なんて考えただけでも涙が出そうだけれど、これからも
仲良く暮らしていこうね〜。
ラッシュとパティがこんなにも人なつっこく育ったのは、厳しく育て
あげた?!バーンさんのおかげなんだよね〜。(^-^)
もちろん、うちにやってくるたくさんの子たちや友達たちに囲まれてる
おかげでもあるよ〜。みんな〜、ありがと〜!(^0^)

時間があれば、観てくださいね。
10月13日〜19日、1週間だけの下北沢での上映です。

インターネット上で、予告編が観られます。(Real Player)
http://www.shimo-kita.com/movie/damonne.ram

映画の詳細は、こちらです。
http://www.shimo-kita.com/movie/03.html

 

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