2004年04月23日号

勝手にタケちゃん通信 勝手にたけちゃん通信

 

 

「マイ・メッセージ」編


「昨日の朝日の夕刊記事読んだ?、高橋源一郎の」
姉から携帯メールが届いた。
一つの新聞報道に偏らないため、今月は朝日を取っていなかった。
イラク人質事件のメールを何回かやりとりしていたので、きっと、
それ系のことだろう。新聞集配所に19日の夕刊をもらいに行った。

僕は、カウンセラー仲間とカウンセリングフォーラムというグルー
プを作っていて、会報を発行している。高橋源一郎氏の朝日記事は、
先週の土曜日に僕が書いた会報原稿の気持ちと大きく重なり、心に
残るものだった。

最近のイラク問題での報道を考えていると、僕は少数派の意見なの
だろうかといった疑問が、自分の中に渦巻いていた。
もちろん多数派である必要はないかもしれない。
しかし、強さを求めていく、統制しようとする今の日本の姿に、この
ままでいいのだろうか、といった気持ちが根強く膨らんでいた。

イラクへの自衛隊派兵問題は、世論を二分している。
さらにNGOの人たちが人質にとられた事件に対する政府の対応や、
人質の家族の対応、人質の人たちの対応など、多くの意見が交錯して
いる。全てが単純にYES・NOで答えられる問題ではない。

日本では政治的な発言はタブー視される場合がある。
ここで僕もあえて言わない方が得策かもしれない。
けれど、それでは僕ではない。
今回の人質問題での政府の発言「自己管理」に、日本人をやめたいと
すら思った。政府ができないことやらないことをやろうとしている
平和活動に対して、国から抑制を受ける日本の姿は管理社会そのもの
だからだ。今回の事件、語らなければ、僕自身をやめてしまうことに
なってしまう。


不登校の子どもたちと接して、僕自身が学んだことがある。
本音で生きよう、あせらなくていい、
自分自身の歩き方を見つけよう。
学校に行かない自分を責めないで、
学校は学校でしかない。
学校は、自分が利用したければ利用すればいいのであって、
学校のシステムに自分が利用されることはない。
学校信仰渦巻く中で、自分のスタンスを見失わないで、
そして周りを見渡すことができるやさしい大人になろう。
自分を取り巻く学校や社会に対して疑問を持って、
今の自分を考えて行動していくことは、
本当に大切なことだと思うから。


若さとバカさは隣り合わせだ。
ときに無謀にも思えるかもしれない若さとバカさは、しかし情熱に
裏付けされている。国にだけ任せて、自分が何もしないで、ただ年齢
だけを経るのならば、考えることを捨ててしまっている。

自衛隊派兵は、イラクの人たちから見れば、単なる日本軍の派兵である。
明らかな軍隊派兵である。ねじ曲げた憲法解釈は、一部の日本人間で
しか通用しない。
しかし今さら憲法論議をするつもりはない。
極端な話、出ていくなら、憲法を変えて出ていってくれと思っている
だけなのだ。
「国の最高法規」が、グジャグジャに解釈されるなら、その下に
できた法律もグジャグジャに解釈できる。すき間を通って、だれも
法律を守らなくなる。

オキナワに駐留するアメリカ軍、横田基地の上を轟音を鳴らし旋回する
F15戦闘機。自分たちの社会ですら、本当にこのままでいいのだろう
かと常に疑問を抱いているのに、そのあやふやな社会を他国にまで押し
つけることが国家としての正論なのだろうか?
日本軍が人道支援の名で行動しても理解されない。それは、自分たちの
国で起こる軍絡みの事件や出来事、そしてなによりも第二次世界大戦での
責任からも充分想像できるはずだ。

社会には正と負の両面がある。その両面を見ながらも、自分たちが進む
べき方向は見失ってはならない。
世界にも絶対唯一の正義は存在しないだろう。全ての国にも正と負は
存在する。僕たちは、その両面を直視しながら、自分たちだけでない
全ての人々が抱えるべき戦争と平和について真剣に向き合わなければ
ならない。


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時計じかけの時代に50号


「マイ・メッセージ」

人間って、不思議。
人を妬んだり、
人をワナに嵌めたり、
人に嫌味な言葉を浴びせたりする。

人間って、へん。
突然に笑ったり、泣いたり、
ずっと悩んだり、
長い時間、考え込んだりする。

人間っておもしろい。
仲間を作って、
自分たちで時間を作り上げ、
小説やドラマのような虚構の世界を描き、
涙を流し、歓喜をあげ、心を潤そうとする。

現実は、今も無惨な戦いが繰り広げられる。
人間が作り上げた国家は、
今日もまた、人の命を統括しようとし、
簡単に奪い、統治者は、怒り、指導する。
「反省しろ!、自覚しろ!、国家に逆らうな」

国家も、人間が作り上げた虚構かもしれない。
国家でない姿が、人間のホントウの姿ならば、
だれも、自分を歪められない。
だれも、自分の羽を折ることはできない。

それは小学校から高校ぐらいまで、
無理解な学校管理社会は、
あれをするな、
これをするな、
いつも作り上げた虚構の世界で、
僕たちの羽を摘み続けた。

もう、僕の羽を折らないでください。
もう、僕は飛ぶことができません。
これ以上、僕の羽を折らないでください。
これ以上、僕が飛ぶことを止めないでください。


僕はいつも祈り続けた。
これ以上、僕たちの平和の願いを
彩られた折り紙の鶴のように、
羽ばたく羽を持てるように、
だれもが自由であるように。

大学を出て大人社会の一員になったとき、
僕は自由であると思ったはずだった。
しかしまだ僕を支配しようとする。

冗談じゃない!、
学校や政府が僕らを統括するだなんて。
なぜ拘束されるような仕打ちを
学校や国家から受けなければならないんだ。

学校とは、僕らが利用するもの。
僕たちが作り上げたものだから。

国家とは、僕たちが利用するもの。
僕たちが作り上げたものだから。

僕たちは自分で自分の羽を折ってはいけない。
僕たちが作り上げた虚構の世界で、
自らの羽を広げるからこそ、
僕たちは、自分の命を潤すことができるのだ。


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携帯でこのメッセージを送ったら、昔の生徒で今の良き友人Sから
メールが届いた。

> たけしくんへ
> いろいろな事件や戦争などが絶え間なくある世の中に個人的な考えや
> 思いがあると思います。
> 今様々な事柄について、たけしくんと、問答したい気持ちがあり、
> しかし、お互いに忙しい日々を送っているので、直接話ができないから、
> メールで意見交換をしたいです。
> 私としては、あえて、たけしくんとは、別の観点でばちばちと話を
> したい気持ちになっています。もちろん共感できることもあるとは、
> 思うけど・・・とにかく、意見交換がしたい。

もちろんもちろんウェルカムです。(^-^)
考えることを捨てたら、僕たちは国に利用されるタダのコマでしかない。
ばちばち意見交換しましょうよ、せっかく仲間なんだから。
(^-^)

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