2007年11月26日号

勝手にタケちゃん通信 勝手にたけちゃん通信

「さよならも いろとりどりの あき」編


友人の送別会、宴の最後に「一言お願いします」と頼まれた。
飲み仲間の女友達を贈る言葉、うまく思いつかないけれど、
故郷に戻ってもまたきっと会える、いつかは会えると信じて
アレコレ喋った後、明るく言って終わりにしようとした。

「それじゃあ、サヨナラ〜っ」
初対面の若い男の子が急に、横から声をかけてきた。
「サヨナラはダメだ」

突然のダメ出しと、最後にスベらされる(笑)なんていう、
過去にないダブルパンチを受けて、どうフォローして良いか
分からなくなった。

送別会を終えてから、ずっとクヨクヨしていた。
スベッたショックもあるのだけれど、何故「サヨナラ」は
ダメなんだろうと、引っかかっていた。


佐賀に帰っていく女友達を愛していたのかな?
(そ、そ、それは、ないか?笑)
最近つらい別れがあったのかな?
逆に、今までにつらい別れを経験したことがなくて、
明るいさよならの言葉に踏ん切りがつかなかったのか?
いろいろ考えてみる。
人によって「さよなら」の言葉は重みが違うのだ。


どうしようもない別れは、本当にある。
生死の別れはとてつもなくつらい。まだ会えるチャンスが
あるけれど離れていく別れも悲しい。
もしかしたら、もう本当に二度と会えないかもしれない。
そんな別れを幾多も経験してきた。
愛媛、名古屋、大阪、東京へと自分も移り住んで見送られ
てきた。
故郷に帰ったり、他の土地に行く仲間を自分自身も
何人も何人も見送ってきた。


どれほど仲が良くても、人間関係はずっと続かない。
お互いの忙しさで会えなくなることもある。
ケンカして会わなくなることもあるかもしれない。
気まずさを抱えて疎遠になるときもあるだろう。
生活のために離れた土地に住んで会えなくなることもある。
つまるところ、自分の決めた道、自分自身を歩んでゆく
しかない。歩んでいく仲間に対しては心から応援すること
ぐらいしかできない。


きっとまた会うことがあるから。
きっとまた会えると信じているから、さよなら。
いろいろなさよならがあっていい。
さよならの言葉を言わない別れもあっていい。


そんな、さよならも いろとりどりの あき。

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