1998年10月07日号 勝手にタケちゃん通信 勝手にたけちゃん通信

 

「東京都教育庁がやってきた...」編


民間フリースクール調査と称して、生涯学習課の人と早稲田の
学生がやってきた。不登校への行政の対応と現状を把握するべく、
東京都と早稲田人文科学部菅野ゼミが協力して都内50のフリー
スクールを廻るらしい。

ちょっと、お掃除、お掃除、って感じである。家庭教師が長引き、
あわてて掃除をしているところに電話が鳴った。
「お時間より少し早いのですが、近くまで来てしまったもんです
から、今から、そちらに伺ってよろしいでしょうか?」
「(どへーーーっ、だがしかし、平静を装い)いいですよ」
「じゃあ、今サンクスの所ですので、あと1分(!)で伺います」

ああ、今朝、掃除しておけば良かった....。それにしても、
僕のパートナーは、どうして、掃除してなかったんだろう..。
あれだけ、約束したのに。いやいや、頼る俺が、悪いのだ...。
(と思いつつも恨んでいる...。)


で、なるようになれと、腹をくくったのだ。

なんてことはない、いろいろやってくるボランティア協会の人や、
出版社の人や、見学の人と、なんら変わらなかったのである。
以前やってきた日大芸術学部の学生なんて、自分たちの主旨より
楽しんでいる感じであったが、今回は、ちょっと、堅物だった。


「現在の学校教育について、家庭と社会の間で、長谷川さんは、
どうお考えでしょうか?」
「(へっ?、そんなこと言ってたら、キリがないがな!と思いつつ)、
学校への負担が大きくなることは、子供への対応責任の押しつけ
につながる部分があると思います。しかし、家族の可能性は、
大きなものだと感じていますので、もっと家族が自信をもって
ほしいと感じています(などなど)...。」

まあ、なんて言うんでしょう、あちらを立てればこちらが立たず、
ちゅーか、まあ、ねえ。学校の批判なんてしてたら、キリがない
からねえ。


「不登校の文部省に対する取り組みについてどのように思われて
いますか?」
「(おいおい、講演会か、これは?と思いつつ、またも丁寧に
答えるサービス精神旺盛な、はせがーたけし)」


「登校と不登校を区別されないと書いておありますが、具体的
には?」
「(これは、語らせると、ちょっと、うるさいよ。いくぜーー
っ!と、熱くこの13年間を語る、はせがーたけし)」



てな具合に、まあ、疲れた1時間でした。
おれって、つくづく、サービスする人間である。
まあ、それでも、自分のポリシーがあってやってるWILLING
ですから、言いたいことは、たくさんあるわけですよ。
話すことで、また、自分なりの考えが整理されたりもするから、
まあ、いいんですけどね。社会的な役割ばかりを意識するわけでは
ないけれど、やはり、自分だからやるのだろうと踏ん張らないとね。

13年前から仲良しのフリースクールのJさんが言うのだ。
「これだけフリースクールが増えたんだもの。私たちの役割って、
終わったよね。もう、いいよね」と。
僕も思うときがあるのだ。でも、まだまだ終わっていない部分も
あると思うのだ。
毎月1回(年11回)のフリースクール通信。原稿を書き始め
て、もう106号になってしまった。100号の時、そろそろ
自分の仕事も含めて、潮時かなあ、と思ったのも事実である。
でも、毎年、毎年、新しいひとと出会うたびに、やめられなくなる
のだ。情が移るっつーのかな?やっぱ、人と関わるのが好きなん
だろうなあ、うんうん。


それにしても最近、やけに見学とか多い。(と言ったって、1ヶ月に
1−2回程度だが)本に載るのも善し悪しである。
勝手に載ってるのなんかも入れたら5冊ぐらいあるのかな?
それで、生徒が増えるわけでは、ないのだけどねえ。ははは。
.....。

「貴校の本年度の採用試験についてお伺いしたいのですが?」
なんて電話があるときもある。
「(そんな金があったら、赤字なわけ、あるかーーー!と思いつつも、
にこにこ対応する、はせがーたけし)」


ああ、ここに幸あれ。
ちゃんちゃん♪♪

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