1999年04月07日号

 勝手にタケちゃん通信 勝手にたけちゃん通信

「ああ、スノボー」

僕がスノボーを始めたのは、94年頃である。
ちょうどその頃、車を買おうとしていた僕に、
「4駆ですよっ、ハセガーさん!!4駆買って、スノボーの時代ですよ!!」
と誘ったのは巨体スキーヤーW(現27歳飲み仲間)だった。
アメリカ留学している友達に、バートンで揃えたスノボー一式を
送ってもらい(もう、ちょーグーの板なのよん)、まんまと4駆を買い、
スノボーデビューを果たしたのである。

さて、あれから5年。
  
僕を誘ったWは、始めて半年後に
「あ、僕は、もう今シーズンはやりません」と、あっさり離脱。
思えば、フィットネスジムに僕を誘い、1ヶ月でさっさと一人でやめたのも
このWである..。
しかし、スノボーで僕はくじけなかった。
数々の人間を巻き込み、スノボー仲間を増やしていった。

しかし、だがしかし。
所詮僕は、四国育ちの田舎の海男。
冬より夏。山より海。そう、スノボーに飽きてきたのである。

そんなこんなの去年(98年)の3月。
お気に入りのバートンの手袋を我がパートナーMさんに預けたところ、
「車の駐車場に忘れてきた」というのである。
あ、あれ、高かったのにーーー...。

「冬のボーナスで返すから立て替えて」ということで買い直した。
(しかし、もうすっかり忘れているらしい.....)

そして、さらに一週間後。
スノボー一式を貸したSN(元塾生21歳)が、
バインディングを壊してしまった...。
「修理するから」とバインディングを外して持ち帰り、半年が経った。

99年1月。
飽きたとは言っても、1回ぐらいは行きたいものである。
そろそろスノボーの準備をと、バインディングを返してもらうために、
Sに電話をした。
「それがですねえ、なくなったかも...」
????えっ!?えっ?!えーーーーーーっ!?
1年前にわざわざ買い直した我が愛しのバートンのバインディングが、
な、な、なくなった....?!
Sの母が、袋に入ったバインディングをゴミと勘違いし、
どうやら捨ててしまったらしい。
........。

バインディングなしでは、スノボーはできない..。
Sは金欠らしく、仕方なく僕が半額負担し、
バインディングを買い直すこととなった...。

まだまだ悲劇は続く。
2〜3日後、D(元塾生17歳)にスノボーウェアを貸したところ、
ゴーグルを落としてしまった...らしい。
吹雪いたら、ゴーグルなしではつらい...。
これまた仕方なく、Sにも半分出したのだから、
これまた半額負担し、ゴーグルを買い直した....。

ああ、もうスノボーやめよとう思ったのに...。
しかもまた、こんなに資金を投入してしまった..。とほほ。
うちの高校生にさえ貯金額が負けているというのに...。

そして1週間前。
スノボー一式をまたも貸したSから電話が入った。
「たけしくんに言わなければならないことがあるんだけれど..。」
たはーー、またかよ。もう今度は、何でしょう。

「あのですねえ。滑ってたら、プロのスノーボーダーの人が来て、
[君の板いいねえ。僕はバートンの板を集めてるんだけれど、
君の板がなかなか見つからなかった板で気にいってるんだけれど、
僕の今年のモデルの板と交換してくれないか]
っていうんで、新しいのに変えられるから、OKして、変えておきました」

あ、あ、あ、あ、あのねえ....。
ああ、あんなにも気に入ってた板がーーーーーーーーーー!
新しいとか古いとか、そんなんじゃなくてねえ...。
(悲しみの沈黙。叫んだところであの板は戻ってこない..
しかしこの電話のとき酔っぱらっていて、事態がよく把握できていなかった。
翌日は、寂しかった、北風ピューーッ..)

ああ、スノボー。
なんて言うんでしょうか、もう。
たはーーー。
ネタにするのに1週間もかかってしまった。
今回は、ちょっとたそがれのタケちゃん通信である。
まあ、こんなスノボー歴も、ありでしょうか...。

来年、滑ってたら、ほほえましく思ってやってください...。
ちゃんちゃん。

(後日談:99年秋スノボー一式をきれいさっぱりフリマで売って
スノボー業界から足を洗いましたとさ、ちゃんちゃん)

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