神とひとつになるために
神と同じ立場に立つ
神を実感する、神とひとつになるために、神と心情的に同じ立場に立つという
方法があります。神は人類の親ですから、私も同じく親の立場に立って考えてみ
るというのです。
「子を持って知る親の恩」という言葉がありますが、実際に子供を持ってみる
と、親がいかに大変なものであるかが分かります。
それは一人よりも、二人三人と増えれば増えるほど、実感が深くなります。実
の子供でなくても、学校の教師や医師、何かのクラブのリーダーのように、多く
の人を預かり、世話をする立場が、親の立場であり、これが神の立場と同じなの
です。
これらの人々は、自分の事よりも担当している生徒や人々の事が気になり、我を
忘れて尽くします。不思議なもので、人の為に生きる事により、心に愛が湧き上
がってきて、パワーが与えられ、嬉しくなってきます。
新約聖書の中に、「すべて愛する者は、神から生まれた者であって、神を知って
いる」という言葉がありますが、人に尽くす、為に生きる事により、愛が与えら
れ勇気が与えられ、元気が与えられるのです。
自分の事しか考えない人よりも、人の為に生きている人の方が生き生きしてい
るというのは、ここに愛の原則があるからなのです。つまり、人の為に生きる事
により、神と同じ立場に立つようになり、神からのパワーが与えられるようにな
るのです。
丘や高層ビルの上から、街を見渡してください。ここに何万人、何十万人が生
活しています。その一人ひとりの顔を思い浮かべ、生活を思い浮かべてください。
彼らは幸せな生活をしているでしょうか。日々の生活や仕事に追われながら、何
か虚しくはないのでしょうか？悲しみの中にいる人はいないでしょうか？絶望の
どん底にいる人はいないのでしょうか？
生まれたばかりの赤ちゃんには、生涯が幸福であるように祈ってあげましょう。
今、息をひきとって亡くなった人の為に冥福を祈り、悲しみにくれている家族
には、早く元気になるようにパワーを送りましょう。
人々の幸福を願い、愛の波動を送り、良心に働きかけているのが神です。その
神と心情的に同じ立場に立つように努力していると、親である神の気持ちが、少
しずつ分かるようになってきます。
神は人類の親ですから、人種や民族の違いはありません。世界のどこかで大地
震が起こり、何千人が死亡すれば心を痛め、民族紛争や人種差別に心を痛めます。
先進国で裕福な生活をしている人がいる反面、アジアやアフリカで貧しい生活に
あえいでいる数十億という人々のために心を痛めています。
現実の生活だけでなく、精神面で、神が分からず、人生の目的が分からず、む
なしく生活ををしている人、自分の人生を呪い、傷つけている人が多いのにも心
を痛めています。
本来、神の事を伝え、人類が神のもとに帰る道を示すのが目的のはずの宗教が
形式化し、はなはだしくは宗教間で憎しみあっている事にも心を痛めておられま
す。
祈りによって、神の自分への願いを聞き、人類への願いを聞き、今度は神の側
について、少しでも神の手助けをしましょう。
そのためには、神のみ言葉を学び、自分が本来の神の願いにかなった人間とな
り、人間社会を混乱させている悪の、目に見えない勢力、サタンとの戦い方を学
ばなければなりません。
自分の力を出しきる
世界的なスポーツ選手や芸術家が、「神に感謝します」という言葉をよく語り
ます。
彼らは自分の肉体や精神を訓練し、全力を投入し、あとは運を天にまかせるし
かないという場面を何度も体験しているのです。そして、本当に神のおかげとし
か言いようのない勝利や栄光を勝ちとる事が出来、自然に神への感謝の言葉が口
に出たのです。
私達も自分の人生というレースを走っています。これは誰も代わる事のできな
い、自分にしかできないレースです。瞬間瞬間が戦いであり、日々戦いの連続で
す。
この戦いとは、人との戦いではありません。自分の心の中の良心、つまり神の
声に従おうとする心と、惰性の中で楽に生きようとする心の戦いです。そして、
この妥協して生きようとする心の方が、圧倒的に強く有利なのです。
人間を楽な方に、妥協して生きようとさせる勢力の事を、宗教的にはサタンと
呼んでいますが、悪の勢力サタンは確実に存在し、人の心を巧みにあやつって人
間を不幸にさせています。時には憎しみや妬みの心を煽り、人を傷つけたり殺し
たりまでさせてしまいます。
静かに心を見つめ、サタンの勢力を見抜きましょう。サタンの誘惑に負けて安
逸な生活に流されるのではなく、神の願い、良心の声に従って、人間としての努
力を貫きましょう。
人間として、自分の出来る努力を１００％果たした時、すがすがしい思いと、
神による奇跡をあなたも体験する事が出来るはずです。
