第10章 霊界の先祖との対話


前回は永遠の世界、つまり霊界について学びました。地獄とは、神様の審判
によってつき落とされる恐ろしいところではなく、霊界に行き、自分の姿の
醜さ、恐ろしさで、自分で暗い場所を探し落ち着く、その場所のことを言う
ということでした。そして、誰もが少しずつ善行を地上に行い、その功労で
高い霊界に上り、最後には地獄も空になります。サタンですら許されて天使
に戻ります。もちろん、大多数の中間霊界にいる普通の人たちも、教育を受
け、地上への協助によりそれを善行と認められて、神様の天国に入れるよう
になるということでした。

一人の地上人には、何十、何百、何千の霊界にいった人たちが働いています。
彼らは、苦しみがありますから必死です。時には病気にして私たちが真理に
目覚め、神様に目覚めるように働きかけます。もちろん、サタンに騙(だま)
されて悪事を行ってしまうこともあります。霊界にいるから、すべてがわか
るようになっているわけではありませんから。

私が過去話をした霊は、悟りが鈍く、思いこみが激しく、低い霊界にいる霊
とはこういうものかと思わされました。
さて、ここで霊界への教育が必要になります。祈りの中で、自分の先祖の霊
と協助霊に呼びかけるのです。

  「私の先祖の皆様。協助して下さっている皆様。
  私**は今ここにおります。
  私は、神様と真のご父母様に従っております。
  サタンの正体を見破り、神様の使いとなって立っております。
  今まで、私を見守り、導いてくださり、本当にありがとう
  ございました。
  あなたがたも、私と同じように神様に向かって
  いかなければなりません。私が神様とともにしっかりと歩める
  ようにあなたがたが協助すれば、あなたがたも救われます。
  これからもしっかりと導いてください」

                                 これが、先祖伝道、霊界解怨(かいおん)です。これは本当に効果があります。
騙(だま)されたと思ってやってみてください。一回だけでなく、何度も何度
も呼びかける必要があります。
それから、自分の問題点、人間関係とか男女問題とか金銭問題とかの癖(くせ)
がありますが、これは先祖や協助霊から来ることも多く、一度そういう霊を
呼び、渇(かつ)を入れる必要があります。
「こんなことが続けば、あなたがたも救われませんよ。二度とこの問題で私が
悩むことのないように、正しく導いてください」

これは、基本的には自分でできるのですが、できない人のために霊能者と
呼ばれる人たちが、霊界の解放(除霊)をしてくれます。清平の修練会に
参加し、その中で悪霊を払っていただくのが一番安全です。それ以外は危険
なことが多いからです。
キリスト教では、これを降神術と言って禁止しているところもあります。
カトリックでは魔女がりをしたことがありました。
映画「エクソシスト」(悪魔払い)を見たことがありますか?ある少女に
ついた悪霊を神父が追い払うという映画でしたが、ほとんどそのとおりだと
思いました。悪霊は、ひどい匂いがし、ザワザワといやな気配を感じ、
気が重くなるのです。

ある日、子供たちが、「アンビリーバボー」というテレビ番組を録画して私に
見せてくれました。この番組は、信じがたい怪奇現象や霊界などの実話を紹介
するもので、アメリカで評判になっている「前世治療」というカウンセリングが
紹介されていました。

アメリカでは、さまざまな精神治療やカウンセリングが普及しており、医学
では解決できない心の問題に取り組んでいます。
この「前世治療」は、催眠療法で、その人の心の傷を過去にさかのぼって調べ
ていったら、前世で別の人物が現れ、その心の傷を解決してあげたら、現在の
人物の悩み、苦しみが解決されたというもので、実例を紹介していました。
この本は日本語に翻訳されて出版されています。とても参考になりますので、
興味のある方は読んでみてください。

この場合は、「前世」という話でしたが、人間が輪廻転生するという説は、
ある矛盾が出てきます。何を基準にして輪廻転生する霊と、そうでない霊とに
分かれるのか?個々の霊とは?人間には、すべて別々の魂が授けられ、輪廻
転生(てんせい)と思える現象は、協助霊による現象と見たほうが妥当性が
あります。

聖書になぜ霊界のことが詳しく書かれていないのか?イエス様は、なぜ詳しく
説明しなかったのか?

霊能者によると、神様を中心とした天国があまりにすばらしくて、そのことを
知ったら、人間が地上で真剣に生きようとしなくなってしまうからと語って
おりました。
統一教会には大母様というすばらしい霊能者がいて、悪霊を払ったり、イエス様
と会話したり、病気を治したり、先祖の霊を呼び課題を解決してくださいます。

現代は、神様の最終的救いの段階に来ており、天からの援軍とは、過去の何千万
人、何千億人という善霊です。ソ連の共産主義崩壊もこれら霊界の善霊の協助に
よるもので、人間の知識や思考では考えられないことが、これからもっともっと
起きると、大母様は語っています。

霊界については、奥が深いのですが、生きている私たちには地上が大切なのです。
地上での使命を果たさないと、霊界にいっても後悔し、苦しむことになります。
地上では愛を完成させ、多くの人に神様のことを伝え、幸せにしてあげることです。