第19章 サタンの妨害


統一原理がほかの宗教と決定的に違う点は、悪がどうして生まれ、サタンになった
のかを解き明かし、私たちに働くサタンの働きかたを教え、そのサタンとの戦いか
たを教えてくれたということです。

神様を意識した人間には、サタンがすぐにやってきて妨害をはじめます。目覚めら
れては困るからです。サタンはまず、み言葉を使って私たちを裁きます。み言葉ど
おりにできない私たちを非難し、
「おまえにはこの道を歩む資格がない。やめておきなさい。ほかの人と同じ、楽し
い人生を選びなさい。」とささやきます。
イエス様の場合、これがサタンの試練「石をパンに変えよ」だったのです。私たち
には、「確かに素晴らしい真理だが、おまえにはとても無理だ。これからもっと苦
しいことがやってくるし、そんなことはやめて、みんなと同じ楽しい生き方をしな
さい」とささやきます。

これをしりぞけると、サタンは家族や友人に試練してきます。弱い所を攻めてくる
のです。教会やアベルを通じて試練することさえあります。サタンからの試練を受
けていないということは、サタンの脅威にならない生き方をしているということな
のです。

サタンは、神様を求めようとする人、目覚めた人に襲いかかります。まず、その人
が学んで感動したみ言葉を使って、「あなたはあまりにも罪深く、この道を行くの
はふさわしくない!普通の人間として生きなさい」とささやき、神様から遠ざけよ
うとします。

人間が力を失い、希望を失い、意欲を失うようにさせるのは、まさにサタンであり、
サタンは心の奥底に住んでいて、自分の顔をしています。一見信仰的に見え、良心
のように見えますので、ほとんどの教会員がまんまと騙されてしまいます。
よく考えてください。神様は罪を責められる方でしょうか、真理で裁かれる方で
しょうか、神様がなぜ怖い方だと知っているのでしょうか。サタンは神様が怖いの
です。自分の罪がすべて曝露されるのではないかとおびえ、神様を恐ろしいと思っ
ているのは、実は自分ではなく、自分の顔をしているサタンなのです。

信仰者はこのことに気がつかなければなりません。そして、今まで騙されてきた悔
しさと憤りで絶対に許さない、負けないというサタンへの敵愾心を持たなければな
りません。このことがわかっていない人は、サタンからすれば怖くはありません。

統一原理は、堕落論で、サタンの存在を教え、この世の神として自分の顔をして、
心に巣くっている生きたサタンを見抜き、戦うことを教えているのです。

これは今までの宗教や思想では解き明かすことのできなかったすばらしい発見です。
宗教史上のノーベル賞のようなものであり、この素晴らしさを知り、このカギを使っ
て私を閉じ込めていたサタンの牢獄から、はやく脱出しなければなりません。