第23章 サタンとの戦い


サタンの存在とそのサタンとの戦い方を教えてくれるのが、本当の宗教です。

イエス様も公生涯出発前に、荒野でサタンからの三つの試練を受け、み言葉に
よってしりぞけています。
またペテロに「黙れサタン」と厳しく語られた場所があります。イエス様はサタン
をはっきりと意識し、サタンと戦いながら歩まれていました。イエス様に似る者と
なり、ご父母様の代身である私たちも当然、サタンを意識し、サタンと戦う姿勢を
持たなければなりません。

ところが、実際はほとんどの教会員がサタンについては無意識なのです。これは、
サタンからすると全然怖くない、すべてサタンの支配下にあるということなのです。
生きて働くサタンの存在を知った人には、サタンがあわてて攻撃をかけるように
なります。そしてますますサタンの存在がよくわかるようになります。

サタンとの戦いは、大男ゴリアテにいどむ少年ダビテのようなものであり、ダビテが
「全能の神とともに戦う」と宣言したように、一人では勝てません。全能の神様と
ともにあり、石(真理)で相手の急所をつく戦いです。
怖がらず、冷静に敵の出方を見、み言葉を武器として戦うのです。み言葉をよく学び、
いつも祈るのはそのためです。

神様とともにサタンと戦う。次に今までサタンに翻弄されサタンの手に乗せられて
不幸になって霊界で苦しんでいる数千億の人々の悲しみ、苦しみを背負って、それら
の人々の代表選手として戦うのです。そこに、自分の過去の人生の悲しみと苦しみを
加え、歯をくいしばり、涙をためながら戦うのです。

「よくもこうして騙してきたな。もう絶対騙されないぞ!私はおまえからすれば小さい
存在だけど、おまえの手や足に噛み付いて、食いちぎってやる!私一人だけで死なない
ぞ!」こういう意気ごみです。

信仰生活で神様がまだよくわからない期間は、サタンへの憤りをバネとして歩むのです。
ですから、サタンへの憤りをどの程度持っているかが、その人の信仰のバロメーター
でもあります。

神様だって、大事な我が子の人生をメチャメチャにされ、その後の神様の救いの歴史
でも、何千回何万回も煮え湯を飲まされてきたのですから、心中はおだやかではあり
ません。

信仰が深まる、高まるということは、そういう神様の思いともひとつになることですから、
当然サタンへの敵愾心を神様と同じく、きっちりと持つことになるのです。

次に戦う相手のことや、戦略戦術をよく知らなければ戦争になりません。サタンがどうして
天使からサタンになったのか、人類アダムとエバの堕落についてはもう学びましたよね。
その内容をあなたが完全に受け入れられるかどうかは別にしても、サタンが男女の愛欲、
性欲を最大の武器にして人間をサタンの網の中に入れておこうとすることはよくわかります
よね。そして、愛の減少感、妬み嫉妬、不平等、不正義、プライドなどをあおってきます。

不平不満はサタンの温床。ですから、高等な宗教は、不平不満を持たないこと、愛欲性欲
との戦いを説いてきました。
しかし、山や修道院にこもっても、本来人間に与えられた愛欲性欲の問題にはどうすること
もできませんでした。環境が変われば、また芽生えてくるのです。

あなたは愛欲性欲とはどう戦いますか?
もうわかりますよね。戦うのではなく、方向を変えるのです。愛欲性欲は否定するのでは
なく、本来夫婦の愛をより高めるために神様から与えられたものなのですから、本来の方向
で、満たされるようにすればいいのです。

つまり、愛するご主人や妻との間で、夫婦の愛と性を最高に高めるように努力し、神様の願
いと祝福の世界にまでもっていけば、愛欲性欲で悩むことはなくなります。
夫婦の愛と性を完成させると、平安と信頼と喜びと意欲と元気が出てきます。幸福になれる
のです。そして、次の段階の子供の身ごもりと出産、育児の中で、神様の愛をより実感する
ようになり、自分の中に神様の愛を完成させていけるのです。

立派な人間だから子供を産むのではなく、立派な(神様が願う)人間になるために子供を産
み、その中で自分も一緒に成長させてもらうのです。子育てを通じて自分も育てられます。
生涯が神様に近づく(神様の愛に似る)ための人生です。その神様の願いを拒んではいけま
せん。子供を生みたくないという思いはサタンからきています。

あなたをサタンの圏内に引き止めておきたいサタンの必死の抵抗があります。神様の願いを
受け入れられるように、真剣に祈ってください。

サタンと戦うための、清んだ心の目を持ちましょう。いつも祈り、清んだ心の目を持てば
サタンが見えてきます。
静かできれいな水面にさざなみが立つように、サタンがやってくるとはっきりと感じられます。
不快な思いがやってきます。神様との愛の波動を基準としていると、違いがよくわかります。

サタンは、もと神様に使えていましたからみ言葉はばっちり知っています。み言葉で人間を
さばき、批判してきます。
サタンのみ言葉攻撃には何で戦うか?み言葉とともに、神様の愛とご父母様の救いの思想で
戦います。真理だけでは人間は救われません。愛だからこそ救われるのです。こういう我々
を救うためにご父母様が来られたのです。

次にサタンは、神様、イエス様、ご父母様、尊敬する人、教会の兄弟姉妹や言葉でも我々を
騙します。夢や実体でもそういう姿で混乱させ、分裂させます。不信、分断というのは、
サタンの戦法です。み言葉と愛を基準として、自分の判断力を育ててください。

サタンは、いつも我々のそばにいて問題点がないか見ています。見方によってはサタンは、
自分をチェックする物差しにもなります。自分の現状がわかるのです。そのサタンのささやき
を通して、自分の穴、課題を確認してください。サタンは、もともと家庭教師だったのですから。