亡き家族との再会




 死後の世界、霊界では亡き家族と再会することが出来ます。これは先に亡くな

った家族から、残された地上の家族へのコンタクトの中で、「必ずまた会えるか

ら心配しないで」と、何度も語られている重要なポイントです。

 特に地上で深い愛で結ばれた夫婦や親子の場合は、亡くなる前に迎えに来てい

るのが分かるとも言われます。しかし、霊界は思いがそのまま姿となる世界です。

夫婦や家族だからといって、霊界で同じ場所にずっと一緒にいれるとは限らない

のです。これは、地上での生活を冷静に考えていただければ分かることですが、

家の中で、家族が別々の部屋に住み、考えていることも、心のレベルも別々であ

るなら、家という物理的な存在が無い霊界では、夫婦家族といえども、別々の場

所にいることになります。
 


夫婦家族といえどもそれぞれの課題は別



生きている時もそうですが、夫婦家族といえども、それぞれが抱えている人生

の課題(宿命)は異なります。また、心のレベルも異なります。ですから厳密に

見れば、霊界での位置は異なるということになります。

 楽園と呼ばれる、霊界での高い位置の場合、愛が空気のような存在であり、ど

れだけ人への愛の思いがあるかが、人格の基準となります。それが輝きとなり、

夫婦が単位となっています。思いがそのまま姿となる霊界で、夫婦が一緒にいら

れるというのは、相手の思いをすぐに感じて自分も同じ思いになれるというよう

に、それだけ夫婦愛の基準が高いということです。

 何十年と連れ添った夫婦は、やがて性格も似てきますし、顔つきや雰囲気まで

も似てくるようになります。地上でもそうなのですから、霊界では愛し合う夫婦

は、体がひとつになっていると言われています。男性の顔かと思うと女性の顔に

なったりします。相手の体の中に入って一体となるのです。



若くて一番美しい姿となる



 霊界では、若くて一番美しい姿となって存在します。年をとった老人の姿では

ありません。ですから、霊界に行って子供の頃に自分を愛してくれた祖母を探し

ても、自分が覚えている祖母の姿ではなく、若くてきれいな別人の姿で現れます。

しかし、話を聞いてみると、確かに自分の祖母だというのです。

 祖父や祖母、そして自分の先祖は、なんといっても、一番自分を守り、助けて

くれた存在で、霊界に行ってから必ず出会う存在となります。その出会いの時に、

先に霊界に行った家族や、先祖の人たちから喜んで迎えてもらえるような、魂の

美しい存在となっていたいものです。

赤ちゃんや未成年で亡くなった人は、霊界では大人の姿に成長するようです。親

が霊界で赤ん坊を探していたら、立派な成人から「お父さん、お母さん」と呼ばれ、

驚いたという報告があります。

 家族だけでなく、歴史の教科書に出てきたような外国の偉人や有名人に会うこと

も出来ます。もちろん、こちらの魂のレベルも相当に高いことが要求されますが。

これが霊界の面白く、すばらしい世界でもあります。