霊界と地上との交流方法




 霊界は、死者の住む世界というのではなく、地上で今生きている私たちの心が

ある世界のことです。ですから、私たちの周囲には、目には見えませんが、先祖

や亡くなった家族がいつも一緒にいるのです。彼らからは、地上の私たちの様子

や心の中の思いまでが、手に取るように分かります。

 霊界の先祖たちは、地上の子孫に働いて地上の子孫が正しい生き方をするよう

に仕向けます。悪霊が働いて困難や不幸にさせることもありますが、これさえも

私たちが自分の生き方を反省して生まれ変わるための試練と考えられます。

 ですから、すべてがスムーズに運んで上手くいくのは、先祖や協助霊などのお

かげで感謝であり、すべてが上手くいかずに困難に直面するのも、これまた考え

直すきっかけを与えてくださっていると感謝すべきことなのです。

いいことがあったら感謝、悪いことがあっても感謝すれば、あなたは成長し、道

は開けます。



いつも自分の周囲に先祖や協助霊がいると思って感謝する



 事実として、私たちの周囲に先祖や協助霊がいるのですから、たえず話しかけ

感謝する生活をしましょう。

 霊界は、人への思いやり、つまり愛を中心とした世界です。ですからかつて自

分を愛してくれた、亡きおじいちゃんやおばあちゃん、先に旅立った愛する夫や

妻、子供の姿を思い浮かべ、最高の感謝と愛の思いを送りましょう。こうすると

霊界では、必ずあなたが今そう思ってくれていると分かり、どこにいても瞬時に

あなたの前に立つことが出来ます。

 地上の私たちには残念ながらその姿は見えませんが、心の訓練を積めば今ここ

に来ていると感じられるようになります。そしてその思いさえも感じられるよう

になります。

 霊界では、先祖や協助霊からの教育を受け、神様の愛の世界の中で幸せに生活

していますから、病気や事故で苦しんで亡くなった人も、もう少しも苦しんでは

いません。愛する家族を地上に残して心残りではないかというのは、地上の私た

ちの考えで、霊界では、いずれ霊界で家族は再会できるし、いつも一緒に見守っ

ているのだからとまったく心配していません。先に霊界に行き、神様や霊界の真

実を知って成長したからなのでしょう。



一緒にいる事を感じるための訓練



 私は、田舎で育ちましたが、親が毎朝、仏壇の前にお水とご飯を供えてお参り

していました。私も同じようにして育ち、先祖の霊にいつも呼びかけ、感謝する

生活を教えてもらいました。ある時、大事な物を失くしてしまい、どこを探して

も見つからずに困ってしまいました。その時、ご先祖様に助けてもらおうという

思いになったのです。そこで仏壇の前で正座し、「ご先祖様、私が悪かったのだ

と思います。悪いことはもう二度としませんから、あの大事な物を見つけてくだ

さい」と心の中でお願いしました。するとものの数分もしないのに、すぐ近くで

それが見つかったのです。それからは、困ったことがあるとすぐにご先祖様にお

願いし、いつも叶えてもらえるという体験をするようになりました。

 亡き先祖や家族の写真を飾り、お花を供え、お水を供え、食事を供え、ローソ

クをつけ、香をたくという行動は、そこに一緒にいる事を感じるためのいい訓練

ではないでしょうか。