航空旅行記用語/略語集

目次

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航空旅行記に登場する各種用語/略語を集めました。マニアでない方にもわかりやすく説明することを目的とした点、自分自身も専門家でないため、説明に不正確な部分もあるかもしれません。正確な定義についてお知りになりたい場合は、他の関連サイトおよび各種専門書を参照してください。

なお、用語の説明の冒頭に書かれているマークは以下の意味を表します。

また、一部の航空会社については、航空会社紹介 のページも用意しています。そちらもご参照ください。

[運航]
航空機の運航関係の用語
[IATA2]
IATA 2レターコード(航空会社)
[IATA3]
IATA 3レターコード(空港/都市名)
[ICAO3]
ICAO 3レターコード(航空会社)
[俗語]
本サイトで使われる独自用語や筆者の属するコミュニティ等で使われる内輪言葉。 このマークが付いていて説明されている言葉は世間一般で通用する保証は全くない。 (変な使い方をしているかもしれない)
何もマークなし
一般用語

A

AA
[IATA2] AAL参照のこと。
AAL
[ICAO3] American Airlines
AC
[IATA2] Air Canada
ACARS:Automatic Communications Addressing and Reporting System
[運航]航空機-地上間のデータ通信システムの1つ。
出発/到着時刻、目的地、乗客数、使用滑走路、ウェイト&バランス(航空機の重量と重心位置)など、運航に必要な情報を音声でなく、データ通信で行うもの。
AF
[IATA2] AFR参照のこと。
AFR
[ICAO3] Air France
AN
[IATA2] ANSETT AUSTRALIA(2001年運航停止)
ANA
[ICAO3] All Nippon Airways
AP:Atlantic & Pacific
国際航空運賃の計算で使われるGIの1つ。大西洋と太平洋を経由することを意味する。
APEX(Advanced Purchase EXcursion Fares)
PEXの一種で、事前に購入することによってPEXよりも更に安くなるPEX運賃。
厳密にはIATA加盟航空会社共通のもの(ハワイ行きなどに設定)とZONE PEXをベースとした航空会社独自のものがあるが、本文中に出てくるAPEXは後者の意味で使われる。
ATB:Automated Ticket/Boarding pass
航空券の形式の1つ。搭乗券と航空券が一緒になっており、ゲートで機械に通すと搭乗券片部分が乗客の手に渡るようになっている。最近の日本発券の国際線の航空券の多くがこれになっているようだ。国内線でもこのATB形式の航空券が使われているようだが、フォーマットおよび記載事項は国際線と全く異なる。
AZA
[ICAO3] Alitalia(アリタリア航空)

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B

BA
[IATA2] BAW参照のこと。
BAW
[ICAO3] British Airways
BMA
[ICAO3] British Midland Airways
BKK
[IATA3] バンコク(都市名)
[IATA3] バンコク・ドンムアン空港

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C

CA
Cabin Attendant。客室乗務員。
CDG
[IATA3]シャルル・ド・ゴール空港(パリ)
CDN
[ICAO3] Canadian Airlines (カナディアン航空、2000年 ACと合併)
CIQ
Customs(税関), Immigration(出入国審査), Quarantine(検疫) の略。国際旅客が通らなくてはならない関門。
CLK
チェック・ラプ・コク。香港新空港のこと。
CP
[IATA2] CDN参照のこと
CPA
[ICAO3] Cathay Pacific Airways
CX
[IATA2] CPA参照のこと。
(CX)20xxシリーズ
[俗語] CPAが深夜運航している近距離定期便の総称。フライトナンバーが20xxという番号体系であることからこう呼んでいる。台北、大阪、シンガポールと香港とを結んでいる。この呼び方は本サイト独自の呼称で、同社のシステムタイムテーブルでは「CX DHL flights」と呼んでいるようだ。
名称の通り、貨物便とのコードシェアのようで、乗客の搭載人数は制限があるようである。日本語の時刻表ではこのうちの1つ、CX2053/2について「予約数やサービスに制限がある」と書いてあるが、筆者が利用したとき(CX2073/4)は、3時間余りのフライトであったにも関わらず、温かい機内食が食べられ、普段なら長距離便でしかサービスされないアメニティキットが提供されるなど、同路線の他のフライトよりもサービスレベルが高かったのが印象的である。また、定員380人位の777-300に対し、乗客は十数人と僅かだったため、Y席の1列を占有してごろ寝する、いわゆる「エコノミー・スリーパー」も気兼ねなくやることができるなど、Y席の中では最高の居住環境だったことも印象深い。
筆者にとってはNRT発の夕便とこの組合せはSINに行くには直行便を持つ他社よりアドバンテージがあると思うフライトである(しかし、復路はHKGでビバークしなければならないのが珠の傷だが...)。
以下に、2003年7月現在のCX20xxシリーズのフライトスケジュールを示す。
flight no.区間出発時刻到着時刻 運航曜日
2042HKGTPE3:154:45火-金
2043TPEHKG22:450:35+1月-木
2052HKGKIX3:007:30火-金
2053KIXHKG22:451:45月-木
2073HKGSIN3:006:35火-金
2074SINHKG22:051:50+1月-木

註:当WEBサイト開設当初は台北・シンガポール・大阪にCX20xxシリーズは就航していたが、台北、シンガポールと運休になり、最後に残った大阪発CX2053/2052も2004年10月をもって運休、現在ではCX20xxシリーズのような近距離深夜便の運航は行われていない。詳細は9V-SJF通信内の「さようなら、CX2053/2052」に説明がある。

CX6889
香港のチェック・ラプ・コック空港が開港したときにCPAが記念に飛ばしたニューヨーク−香港間のノンストップ便のこと。同社の現行のニューヨーク線はバンクーバーを経由するため、20時間近くかかるが、当便の所要時間は15時間半ぐらいだったと云われている。北極上空を飛行したことから"Polar One"と名付けられた。当便は開港初日(98.7.6)のチェック・ラプ・コック空港に6:30到着とされたが、15分早く到着したことから、チェック・ラプ・コック空港到着の1番機となった。
CXチョコ
[俗語] CPAが日本線のデリバリーサービスで販売していたチョコレート。
包装紙にCPAのフリートの写真があることから、こう呼ばれる。現在では取り扱っていない。

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E

EDカード:Embarkation/Disembarkation card
出入国記録カード
EG
[IATA2] Japan Asia Airways(日本アジア航空)
EH:Eastern Hemisphere
国際線の航空運賃を計算するときに使われるGIの1つ。IATAは世界を3つの区分に分け、第1地区に南北アメリカ大陸とハワイ、グリーンランド、第2地区にヨーロッパ、中東、アフリカ、第3地区に残りの部分、アジア、オーストラリア、太平洋地区を割り当てているが、第2地区と第3地区を合わせて東半球と呼んでいる。その東半球内でのルートに対し、原則としてこのGIが割り当てられる。
しかし、この割り当てには例外もあり、例えば、日本−欧州間の飛行経路は、アジア各都市を経由するいわゆる「南廻り」とシベリア上空を直行する(もしくは、韓国を経由して欧州に入る)ルートがある。いずれも東半球地区を通って欧州に行くことには違いないが、後者に対してはTSという別のGIが割り当てられている。この場合、EHはいわゆる南廻りのことを指す。
参考:TS
EHSI:Electronic Horizontal Situation Indicator
[運航]航行援助施設、飛行ルート、航空路などの航法データをコンピュータで画像処理し、表示するもの。パイロットが必要な情報を組み合わせて表示することができ、気象レーダーの情報も重ねて表示することができる。

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F

FANS(Future Air Navigation System)
[運航]人工衛星を使った将来航法システム。この技術を使えば、レーダーでモニタできなくても正確に定められたルートを飛行できるという。
(すみませんが、筆者はこれ以上のことはわかりません。ごめんなさい。)
FFP
Flequent Flyer's Programの略。航空会社のポイント制度のようなもので、搭乗した距離などによってポイント(マイル計算が多い)を貯め、ある一定ポイントに達すると無料航空券などの特典がもらえる。クレジットカードと提携したものもある。UALのMilleage PlusやNWAのワールドパークス、JALのMilleage Bankなどが日本人に人気があるようだ。近年はFFPの充実度、特典の入手しやすさも航空会社を選ぶ重要なファクターになってきている。
FCO
[IATA3]フィウミチーノ空港(ローマ)
別称:レオナルド・ダ・ビンチ空港
FIM:Flight Interruption Manifest
搭乗予定の便が欠航、その他の理由で搭乗できなくなり、他社便への振り替えが必要になった場合に、振り替え元の航空会社が発行する振り替えの「依頼状」。振替先の航空会社では、これを当該便の航空券として扱う。
FIX
FIXチケットの略。1度航空券を購入したら旅程全体に渡って日時・利用便の変更ができない航空券のこと。日本発の場合、IATA PEXも含め、ほとんどのPEXはFIXチケットである。これとは反対に航空券を購入した後も日時や利用便の変更が可能、もしくは旅程の一部の利用日時・便を確定しなくても購入可能なチケットのことをOPENチケットという。
FMS:Flight Management System
[運航]飛行管理システム。離陸から着陸までの飛行の全フェーズをシステムとして管理しようとするもの。
F/O:First Officer
副操縦士

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G

GI:Global Indicator
航空運賃の計算で使われる用語で、目的地までのルートの種別のこと。例えば、日本から欧州へのルートは東南アジアを経由する南廻り、シベリア上空を経由する北回り、アメリカ経由の3通りがあるが、それぞれEH、TS、APというGIが割り当てられる。航空運賃は目的地の他、このGIによっても値段が異なる。

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H

HKG
[IATA3]香港
[IATA3]香港国際空港(チェック・ラプ・コック)。
1998年7月の現空港開港前までは啓徳空港を指していた(啓徳については「啓徳」の欄参照のこと)。
HF(High Frequency)
[運航]短波無線のこと。他の電波が届かない洋上や砂漠地帯などを飛行する航空機に対して使われている。遠距離通信が可能だが、通信の品質は不安定な部分があるそうだ。
HND
[IATA3]羽田空港

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I

IATA:International Air Transport Association
国際航空運送協会。世界の定期航空会社の国際組織で、運賃の調整、航空会社間の運賃の清算と各航空会社に共通の便宜を調査/推進する仕事を行っている。
IATA PEX
エコノミークラスの割引航空運賃の一種。IATAの定めた基準に基づいて価格が決められており、他の割引運賃よりも高いが、区間内を利用する航空会社、便は自由に決められるなど、断然に自由度が高い。例えば、東京からロンドンに行くのに東京から香港までJAL、香港からフランクフルトまでCPA、フランクフルトからロンドンまでルフトハンザ、帰国便についてもロンドンからシンガポールまでカンタス、シンガポールから東京までSIAといったような他の割引運賃では認めていないルーティングも条件さえ満たせば可能である(何の割引のない普通運賃ももちろん可能)。もちろん、東京-ロンドン間を直行便で飛んでも構わない。エコノミークラス割引運賃の中では断然高い(例えば、東京−ロンドン間の最安値で20万円あまり。格安航空券なら8万円ぐらいからあったりする)ので、直行便を利用したい、航空運賃を安くあげたい、と思っている一般旅客にとってのメリットは何もないが、限られた時間でいろいろな航空会社に乗りたい旅客にとっては非常に魅力的な切符である。
ICAO:International Civil Aviation Organization
国際民間航空機関。世界の航空安全と能率向上のため、各種規則の国際標準および勧告の採択といった仕事を行っている。
INS:Inertial Navigation System(慣性航法装置)
[運航]機体に加わる加速度に対する積分演算で速度、位置、進行方向などを求める装置。これと自動操縦装置を組み合わせ、地上の航法施設の支援なしで目的地まで飛行することができる。
IT:Inclusive Tour
顧客に対しホテル、地上の交通機関、観光ツアーなど旅行に必要な要素を含めた形(パッケージツアー)で販売することを前提とした航空運賃。ツアーの航空運賃であるから、航空券だけを前提として売られている運賃より格段に安いが、日程、便の変更はできない、人数が集まらないと売れない、払い戻しはできないといった厳しい条件がある(人数については、最近は個人向けのIIT運賃という人数の制約のないタイプも登場している。IITに対して、団体向けのIT運賃はGITと呼ぶ)。格安航空券として出まわるのはこのIT運賃らしい。ツアー前提だから、当然、一般人は航空会社から直接買えない。航空券面上には「IT」と表示されている。

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J

JAL
[ICAO3]Japan Airlines
JL
[IATA2] JAL参照のこと
JP
ここでは「jp airline-fleets」という書籍の略称。この本は、世界中の航空会社の所有機のリストを集めたものである。

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K

KA
[IATA2]DRAGONAIR Hong Kong(香港ドラゴン航空)
KE
[IATA2] Korean Air(大韓航空)
KIX
[IATA3]関西国際空港

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L

LCY
[IATA3]シティ空港(ロンドン)
LGW
[IATA3]ガトウィック空港(ロンドン)
LHR
[IATA3]ヒースロー空港(ロンドン)
LON
[IATA3]ロンドン
LONDON A TO Z
地元の人がよく使っているといわれるロンドンの詳細な地図帳。
索引で通りの名前を調べれば、目的地がどこかすぐにわかる優れ物。日本でこれを手に入れるのはちょっと難しいが、ロンドンの書店では簡単に手に入る。勿論、LHRの到着ロビーにある書店でも大量に売られている。
LTN
[IATA3]ルトン空港(ロンドン)

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M

MCT(Minimum Connecting Time)
便の乗り継ぎに必要な最低所要時間。各空港毎、乗り継ぎのケース別に定められており、便と便との接続時間がMCTを下回っている場合は航空券は発行できない。OAGや各航空会社の時刻表などに掲載されている。
MPO
マルコポーロクラブ参照のこと。
MPM(Maximum Permitted Mileage)
日本語では最大許容マイル数。起点からある目的地まで行くのに、直行運賃で行けるTTPMのことをいう。通常は直行で行った場合のTPMの1.2倍である。
ツアーやIT運賃を利用する場合はあまり縁がないかもしれないが、普通運賃やIATA PEX(時にはZONE PEXでも)を使って個人でルーティングを考える時には、このMPMを超えると割増運賃がかかるので注意が必要である。マイレージシステム参照。
MH
[IATA2]Malaysian Airline System(マレーシア航空)
MK
[IATA2] Air Mauritius

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N

new HKG
[俗語] 1998年7月に開港したチェック・ラプ・コック国際空港のこと。本空港の開港に伴い、今まで香港の空の玄関口だった啓徳空港は廃港となった。啓徳もチェック・ラプ・コックも同じ3レターコード「HKG」が割り当てられていたために、啓徳と区別するために用いられる。
NEX
成田エクスプレス。JRが運行する東京/横浜から成田空港 までの特急列車。
NH
[IATA2] ANA参照のこと
NH61事件
[俗語] 1999年7月に起きたハイジャック事件。羽田から札幌に向かっていた全日空61便がハイジャックされ、機長が殺された。犯人は航空マニアで、自分に操縦することを要求していた。この事件以降、日系航空会社では今まで機長の判断で認められていた乗客のコックピット見学が一切禁止になった。
NRT
[IATA3]成田空港
NYC
[IATA3]ニューヨーク

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O

OAG
Official Airline Guideの略。国際的によく知られた航空時刻表で、世界中の定期航空便が網羅されている。以前は同様の時刻表にABCというのもあったが、今はこのOAG1つになっている。電話帳のように分厚く、高価な本であるが、この他にも各地域ごとのポケット版、貨物便のカーゴ版などがあり、JALプラザなどで入手可能。
OFCタリフ
JALの関連会社(?)であるOFCが出版する割引航空券の料金リスト。 日本で購入できる国際線航空券(特別運賃)及び海外の周遊チケットの利用条件及び価格が記されている。「日本発特別運賃(ITを除く)」と「日本発IT運賃」の2冊があり、前者は個人でも購入できるPEXなどの航空券、後者が旅行会社で扱うIT運賃が掲載される。OFCタリフは他にも前述の運賃表のダイジェスト版やCIQの解説書、世界の空港案内、国際線航空運賃の計算法に関する解説書もあり、シリーズものとなっている。シリーズによって発行時期は異なり、前述した「日本発特別運賃(ITを除く)」と「日本発IT運賃」は年4回(4月、7月、10月、1月)である。
主に航空会社や旅行会社の職員のリファレンス向けに出版されている本だが、全く業界と関係のない個人でも購入可能で、有楽町のJALプラザで扱っている。
oneWorld(ワンワールド)
AAL, BAW, CPAなどが中心となっている航空アライアンス(提携)。
近年、航空会社間でこのような企業グループを結成し、FFPの共通化やコードシェアリング運航(いわゆる、他社便の"間借り")をするケースが増えている。
oneWorld explorer
oneworld 加盟会社で出している世界一周航空券。他の世界一周航空券の運賃体系がMPMで決まるのに対し、本運賃の場合は訪問する大陸(大陸については予め定義されている)数と大陸内のフライト数で決まるというユニークな運賃体系を取っている。大陸内のフライト数については、各大陸毎に最大のフライト数が決められており、追加料金を払うことで所定数までフライトを追加できる。
この航空券のC、Fクラス用の場合、追加運賃を払えばコンコルドが利用できるサービスもあったが、コンコルド自体が2003年10月で引退、このサービスもなくなった。
OPEN
FIXとは反対に、旅程の一部を変更可能な航空券のこと。詳しくはFIX参照のこと。

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P

PAX
乗客のこと。Passengerの略ともいわれる。
PEX(Special Excursion Fares)
1.国際線の割引運賃の1つで、需要喚起のために普通運賃に発券期限や利用航空会社、予約変更・払い戻し、ストップオーバーの可否などの利用条件に制限を設けて安くしたもの。IT運賃と異なり、個人でも航空会社に直接予約を入れ、直接購入できる。また、どこで買っても料金は同じ、予約クラスが比較的高いので、空席があればすぐ予約を入れられるのが特徴である。IATA加盟航空会社共通のIATA PEXと各航空会社独自のZONE PEX、事前に購入するかどうかによってAPEXと普通のPEXに区分される。購入後は予約変更は一切できないものが多いので、放浪旅行などには向かない。
2.ZONE PEXの一般的な呼び名。本来は1.の意味だったが、IATA PEXを利用する人があまりいないために、一般的にはZONE PEXを指すことが多い。
PNR(Passenger Name Record)
航空便の予約記録のこと。乗客名(同行者がいる場合は同行者名も)と性別、出発から帰着までの間で利用する便、連絡先、FFPの会員番号、各種手配の状況、航空券情報などその乗客に関する全ての情報がまとめられている。
PTV(Personal TeleVision)
客席に備え付けられている個人用のテレビ。乗客は好きな時間に好きな番組を選んでみることができる。かつてはF、Cクラスでしか扱っていなかったが、近年はYクラスでも設置している航空会社が増えている。

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Q

QF
[IATA2] Qantas Airways(カンタス航空)

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R

RNA
[ICAO3]Royal Nepal Airlines
RTW(Round The World)
世界一周航空券のこと。世界一周はある一方向に進み、太平洋と大西洋を横断して出発地に戻ってくるという旅の形態である。格安航空券をベースとしたものと、個人向けに航空会社が出しているアライアンス毎のタイプとがある。前者は旅行会社を通してしか購入できないが、後者は個人向けに売り出しているものなので、航空会社でも買うことができる。かつては日本では購入できなかったが、近年のアライアンス化の影響で日本でも購入できるようになった。
チケットの条件はだいたい有効期限は出発後11日から1年までと期間も長く、最初の出発便以外は予約変更可能、決められた航空会社のグループ内なら好きな会社、好きな便に乗れるなど自由度は極めて高い。また、年間を通して価格は同じなので、航空券やツアーの料金が急激に上がるピーク時に利用すると割安感が得られる(但し、予約を取るのは苦労するが...)。
格安航空券のタイプの場合、10万円台からあるらしいが、詳しいことはわからない。アライアンスタイプの場合は、30万円ぐらいからある。また、Yクラスだけでなく、CやFクラスにもRTWは存在する。
R/W
Runway(滑走路)

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S

SA
[IATA2] South African Airways
SFO
[IATA3]サンフランシスコ
[IATA3]サンフランシスコ国際空港
SGD
シンガポールドル
SIA
[ICAO3]Singapore Airlines
SID:Standard Instrument Departure
[運航]離陸してから航空路到達までの標準的な飛行ルートを定めたもの。各空港毎に定められている。
SIN
[IATA3]シンガポール
[IATA3]チャンギ空港(シンガポール)
SJC
[IATA3]サンノゼ国際空港
Spirit of Hong Kong
1.CPAが97年の香港の中国返還を記念して出した特別塗装機。
CPAのコーポレートカラーである深緑に香港の街並みを筆で書いて、更に「家」と大きな文字を脇に書いている。つい最近までCPAの所有機として活躍していたらしいが、旧型ジャンボであったため、引退したようだ。その後はどうなっているかは筆者はわからない。
筆者の気に入っていた塗装の1つである。登録記号:B-HIB。
2.その後、CPAが西暦2000年を記念して出したB747-400の特別塗装機。
1.と違って、今度は香港の一般市民からデザインを募集し、15歳の学生ホー・シン・イー氏のものが採用されている。ベースは1.と同じく深緑に香港の街並みであるが、アスリートが鉄棒、輪くぐり、障害走をしてゴールする、というデザインが描かれている。それに、このデザイン募集の時に同時に募集したスローガンが書かれている。2000年の1月18日にレビューした。この塗装も筆者は非常に気に入っている。登録記号:B-HOX。
SQ
[IATA2] SIA参照のこと
SQバティック
[俗語]バティックは東南アジア特産のロウケツ染めで、薄手の木綿生地。インドネシア産のものは有名でジャワ更紗とも呼ばれるが、マレーシアやシンガポール産のものもある。このバティックには蘭(?)や唐草模様(?)などが描かれている。この生地や模様を使ったグッズはシンガポール土産の定番で、どこの土産物屋に行っても必ずある。筆者が確認したところによれば、紺、緑、赤の3種類がある。
SQバティックと呼ぶのは、この柄がSIAのスチュワーデスの制服の柄とそっくり(厳密には同じでない)だからである。また、このバティックで作ったサロンケバヤは「SQスチュワーデスの制服」と称して、これもシンガポールのどこの土産屋に行っても売られている。
SWR
[ICAO3]Swiss Air (2001年 運航停止)
STN
[IATA3]スタンテッド空港(ロンドン)

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T

TAT(Transitional Automated Ticket)
ATB券が普及するまで使われていた航空券。機械で自動的に発券ができる。
4区間で1冊の航空券となっており、4区間を超える旅程の場合は冊子を合算して使う。ピラピラの紙で、(だいたい?)赤のカーボンで転写して内容を記録するようになっている。
THA
[ICAO3] Thai Airways International(タイ国際航空)
TG
[IATA2] Thai Airways International(タイ国際航空)
TS:Trans Siberia
国際航空運賃で使われるGIの1つ。名前の通り、シベリア通過を意味する。日本、韓国から欧州等の第2地区へ直接入るルートに対して割り当てられる。
TTPM(Total Ticketed Point Mileage)
TPM参照のこと。
TPM(Ticketed Point Mileage)
2点間(乗客がその便を利用する区間)の最短飛行距離。マイレージシステムで運賃を計算する上での基本単位となる。なお、起点からある目的地に向かうまでのTPMを足しあわせたものをTTPM(Total Ticketed Point Mileage)という。マイレージシステム参照のこと。

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U

UAL
[ICAO3]United Airlines

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V

VAT
付加価値税。その土地に住んでいる人々は必須だが、外国人旅行者はこの税金を払わなくていいケースもある。ヨーロッパでは結構高い税率の場合も多いが、一定の条件を満たした場合、出国時に空港で手続きをすれば戻ってくる。
VOR:VHF Omni-directional Radio range beacon (超音波全方向式無線標識)
[運航]VHF帯の電波を使用し、VOR局を中心に360°全方位に飛行コースを与える地上無線標識局

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Z

ZONE PEX
PEXの一種。日本語では正規割引運賃ともいわれる。
IATA PEXを基準とした上限(最大はIATA PEXらしい)と下限を決め、その範囲内で航空会社が任意に運賃設定できるもの。IATA PEXより安いが、一部の例外を除いて同一航空会社を利用しなければならないものが多い(1/2 ZONE PEX参照)。JALの「悟空」やANAの「G・E・T」など、各社でネーミングを付けて販売されている。

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その他(日本語など)

1/2 ZONE PEX
[俗語] ZONE PEXは往復単位で販売されるが、欧州行きの一部のZONE PEXは往路、復路別の航空会社のZONE PEXを利用することが可能なことから付けたもの。当日でも購入できるPEXの他、APEX(21日前までに購入)に存在する。但し、1/2 ZONE PEXができる条件はあくまで往復とも同じ券種(APEXか否か)のZONE PEXを購入すること、組み合わせる航空会社が1/2 ZONE PEXを認めていることである。
2003年4月現在では日系と欧州系の航空会社に存在する。かつてはSIAやCPAといった一部のアジア系航空会社にも存在したが、それらの会社が欧州行きZONE PEXを廃止したことによって、廃止されてしまったようである。
2レターコード
航空会社識別のために用いられるアルファベット、もしくはアルファベット+数字で表されるコード。IATAが割り当てており、2文字で表すことからこう呼ばれる。2文字しかないので、「何、これ?」というものも少なくない。また、旧会社名の略称が使われるケースもあるようだ(ex.全日空のNH:日本ヘリコプター)。
予約などの営業部門、旅行業界などで頻繁に使われており、時にはエアラインの愛称/略称としてさえ使われる。国際線の航空券では、航空会社名はまずこの2レターコードで出てくるし、便名も(国際線では絶対、)この2レターコード+番号で表されるなど、一般人が目にする機会も非常に多い。なぜか、日本国内に限っては国内線の便名はこの形式ではない。キャリアコード。
3レターコード
1. 空港または都市名の略称で、IATAが割り当てている。3文字で表すことからこう呼ばれる。2レターコードほど一般人の前に頻繁に出てこないが、預け入れ手荷物のタグなどにしっかりと書いてある。
2.航空会社識別のために用いられるアルファベットで表されるコード。ICAOが割り当てている。もともと、航空会社識別用のコードはIATAの2レターコードしかなかったが、近年の航空会社のあまりもの増加のために、コードが足りなくなって、3文字の3レターコードが現れた。日航のJAL、全日空のANA、キャセイのCPAなど一般的にわかりやすいものも多い。
管制などの運航部門で使われており、一般人の目の前に現れてくる機会も少ない(空港でこのコードを表記するケースも増えているが)。
9.11事件
2001.9.11に発生した米国同時多発テロのことをいう。UALとAALの国内定期 便が4機相次いでハイジャックされ、ニューヨークのWTC(World Trade Centre: 世界貿易センター)とペンタゴン(米国国防省)に「爆弾」として突撃するという、 (そのうちの1機は途中で墜落)前代未聞のテロ事件。この攻撃でWTCは崩壊し、 世界中の航空の安全体制を見直すこととなってしまった。また、この報復として アメリカはアフガニスタンを攻撃することになる。
アライアンス
提携とか連合といった意味があるが、ここでいうアライアンスは連合の意味合い が強い。複数の航空会社が乗客へのサービス提供などで包括的な提携関係を結び、 作られたグループを指す。ある項目について提携を結ぶだけの単なる提携関係とは 異なり、そのグループで補間しあう「仲間」的なイメージである。アライアンスが もたらす乗客へのメリットとして知られているものは、FFPのマイルがアライアンス 加盟会社同士で貯められたり、RTWといった従来の航空券の枠組では高額&繁雑に なってしまう旅行形態が廉価でできるようになる、といったものがある。
家2000
[俗語] Spirit of Hong Kong(2.)参照のこと。
エンドース
他社便への振り替え
オーバーブッキング
(航空会社が)実際の席数より多く予約を受けること。航空会社はキャンセルなどを見越してオーバーブッキングはよく行っているらしいが、通常は当日までに客が溢れることはない。ところが、それがうまくいかないと予約はあるが席がないというオーバーブッキング状態になる。
啓徳(カイタック、もしくはカイタク)
1998年7月まで香港の玄関口として活躍していた空港。滑走路は13/31の1本。市街地に近く、山と海に挟まれた形で存在していた。特に滑走路13への着陸は山側からの着陸であり、途中までは電波誘導、後はパイロットが目で確認しながら着陸するIGSというアプローチである。最後は一気にひねりこんで降下するという代物(いわゆる香港カーブ)なので難易度は極めて高かった。間近に大きくカーブする飛行機が見られる、とのこともあって、航空ファンにとっては人気の高い空港だったが、1998年7月、チェック・ラップ・コクに現空港が開港して以来、啓徳は廃港に追い込まれた。
啓徳の跡地にはショッピングセンターができるというらしいが、その後はどうなったかは筆者は知らない(もし、ご存知の方がいらっしゃったら教えてください)。
格安航空券
狭義ではIT運賃の航空券、広義では旅行会社で購入できる安い航空券のことを指す。一般的にはIT運賃が旅行会社で買える安い航空券であることから、ZONE PEXなどの航空会社で買える運賃と区別する意味で前者の意味に使われることが多い。本サイトでも、断わりのない限り、前者のIT運賃の意味で使用している。
後方乱気流
飛行機が通過することによって発生する乱気流。特に大型機の通過時に発生しやすい。
國泰航空(公司)
CPAの中国語名称。何故か「太平洋」は入らない。
コンチネンタル(ブレックファースト)
朝食の形式の一種。パンと飲み物(時にはシリアルが食べられることもある)だけの簡素な食事。ヨーロッパツアーの朝食では標準的な食事である。
シェンゲン協定
EU加盟国(?)内での出入国手続きを簡素化しようという協定。協定国に1度入国したら、協定国内は国内移動と同じ扱いにしようとするもの。出国手続きは協定国を出る時に行う。
システムタイムテーブル
その航空会社が運航する全便について掲載されている時刻表。目的地までの乗り継ぎ便の組み合わせも掲載されているケースもあり、分厚いものも多い。
自由旅行
各自で航空券やホテルを手配して行く旅行のこと。個人旅行ともいう。
自分の好みと予算に応じてルートや宿泊場所などを決められ、思いっきりマニアックなことも可能な、まさに旅の真骨頂だが、全ては自分の責任になるので覚悟と慎重さが必要である。
修行
[俗語] 1度の旅行でより多くのマイルを獲得するために、マイラーが行う飛行機の乗り方。基本的なものとしては、ある目的地に行くのに乗り継ぎでわざと遠回りをしたり、その場所に用もないのに飛行機に乗りに行き、そのまま帰ってくる、といったものが挙げられる。マイルのために、一般の旅行客からすると敬遠しがちな長時間のフライトや乗り継ぎを敢えて行うことから、難行苦行に耐えて悟りを開こうとする僧侶に例えてこう呼ばれる。
例えば、日本から欧州に行くのにアメリカ経由で行くコースがあるが、これは修行僧の間で良く知られた修行コースである。
修行僧
[俗語] 修行のために飛行機に乗るマイラーのこと。
ジュプセン
パイロットが使う航空路の地図を発行している会社。ここのチャートは世界中の定期旅客便のパイロットが使っているようだ。いくつかのチャートについては一般人でも入手可能で、飯田橋にある「のりもの倶楽部」、HNDの「ブックス・フジ」などで購入できる。
シルクロードルート
QFが開設したロンドンからバンコクまでのルートの1つで、中国西部と南部、チベット、ヒマラヤ上空を飛ぶ。正式にはL888というらしい。世界で初めてFANSに完全依存したルートといわれる。
スターアライアンス
UA、LH(ルフトハンザ)などが中心となる世界最大の航空アライアンス。
全日空もこのメンバーである。
スポッタ
自分の見た航空機のレジをチェックし、その飛行機の記録を残す(スポッテイングという)ことを趣味としている人達のこと。日本人のスポッタは圧倒的に写真を撮る人達が多いようだが、欧米のスポッタは写真を撮らず、その時に見た飛行機のレジをメモするだけ、という人達も多いようである。
セルカル(SELective CALling system)
[運航]HF無線で地上が特定の航空機を呼び出すのに使われるシステム。このシステムをサポートする航空機は固有の4文字のコード(ex. AL-FJなど)が割り当てられており、このコードを流すと対応する航空機の操縦室のチャイムが鳴ってランプがつくようになっている。これにより、パイロットは自機が呼び出されているかどうか、常にモニタリングしなければならない、という負担から解放される。
テクニカルランディング
[運航] 給油のために、目的地に向かう途中で予め決めておいた地点に着陸すること。その地点での旅客や貨物の取り扱いは行わない。テクニカルランディングは航空機の運航性能上、目的地まで直行できない場合に行うが、航空機の航続性能が延びた現在ではあまり見られなくなってきているようである。
ドアがarmed
ドアモード参照のこと。
ドアモード
旅客機のドアにある脱出用シュートの設定状態。manual(disarmed)とautomatic(armed)の2種類があり、manualではドアを開けても何も起きないが、automaticではドアを開けると自動的に非常脱出用のシュートが展張するようになっている。航空機が地上にいる時は乗客の乗り降りや機内への備品の運び入れなどのため、ドアモードはmanualにしておく必要があるが、乗客が乗り終わり、離陸の準備に入ると非常時に備え、ドアモードをautomaticに変更する。そして着陸後、安全が確認された時点で再びドアモードをmanualに戻す。これらの操作は客室乗務員が行っている。
登録記号
レジ参照のこと
トランジット
目的地に向かう途中で1度飛行機を降りること。本来の意味はある便の寄港地で乗客が飛行機を降りる(便名が変わらなくても)ことをトランジット、乗り換えによって違う便に乗ることをトランスファーと言うが、近年は直行便も増えたこともあり、トランスファーもトランジットと呼ぶことが多い。このレポートにあるトランジットも、トランスファーの意味で使っている。
トロピカルメガトップ
メガトップとはSIAのB747-400の愛称。SIAが新サービスの宣伝のために用意したハデハデの特別塗装機。ハデハデではあるが、オレンジ、青、紫、などなどとカラフルな色使いで、筆者自身は気に入っていた。
本塗装は9V-SPKと9V-SPLの2機に施されていたが、2001年10月、そのうちの1機9V-SPKがTPEからLAXへSQ6便として出発しようとしていた時、離陸に失敗、当機は大破炎上し、乗員乗客80名余りが犠牲となる事故が起こった。
SQ6便の事故以降、残っている機体は塗りかえられ、現在ではトロピカルメガトップを見ることはできない。
ナローボディ
旅客機のうち、通路が1本しかないもの。例として、A320やB757などがあげられる。
海南(ハイナン)チキンライス
鶏肉でだしを取ったスープで炊きこんだご飯を蒸した鶏と一緒に食べる、シンガポールを代表する料理。シンガポールだけでなく、タイやマレーシア、香港などでも食べられているようで、タイではカーオマンガイと呼ばれているそうである。
ビバーク
[俗語] 空港ロビーなどで一夜を明かすこと。元は登山用語で「野宿」「露営」を意味するが、空港で一夜を明かすこともやっていることは野宿と変わりないことから、本サイトでは広く宿泊施設以外の場所で野宿するという意味が出てきた。鉄道ファンが駅で一夜を明かす「駅寝」もビバークの一種である。
海外の空港ではこうしたビバークをする旅行者を見かけることは多い。
フライトレコード/ログ
[俗語] 筆者が個人的にお願いしている乗務員のサイン。その便に搭乗した記念としている。搭乗した便名、区間などを一緒に書いてもらう。航空ファンはこれを書いてもらっている人が意外と多く、中には各自でフォーマットを用意して、それに書いてもらっている人もいる。
フライトパス
現在、飛行中の位置や高度、速度、到着までの時間などの飛行情報を乗客に提供するシステム。エアーショーともいう。
ブラッシュウイング
CPAのロゴ。羽の部分が筆で書いたみたいになっていることから、こう呼ばれる。
筆者は最初、形がハチドリに似ていたことから「ハチドリ」と呼んでいたが、本当はこの名前のとおり、羽を筆で書いて、「東洋のエアライン」というイメージを強調するためのもののようだ。
マルコポーロクラブ
CPAを頻繁に利用する顧客のためにCPAが用意したロイヤリティクラブ。
会員は事前座席予約や世界中から担当者との電話連絡が可能などの特典があるようだ。3種類のクラス階層があり、かつては最下層でも入会するのにある一定基準の搭乗回数/距離を達成しないと入会できなかったが、今では少し違ってきているようだ(自分には縁がないので詳しくは知らない)。
マイラー
FFPのマイルを如何に無駄なく、効率良く、沢山稼ぐかをテーマとして研究し、実践している人達を指す。航空会社が時々行うキャンペーンをチェックして旅行に出かけたり、マイルのために修行に出かける人も多い。
マイル
FFP会員が飛行機への搭乗によって獲得していくポイントの単位。一般的にTPMがその基準に使われることから、一般的に距離の単位として使われるマイルがポイントの単位として使われる。運賃やクラスによって1度のフライトで獲得できるマイル数は異なる。このマイルが貯ると無料航空券や座席のアップグレード券など、さまざまな特典と交換できたり、FFPやロイヤリティクラブの上級会員へのパスポートとなったりする。
航空会社によっては飛行機の搭乗だけでなく、クレジットカードでの買物や携帯電話の通話料、更に結婚式や引越しの支払などでマイルが獲得できるケースもある。
マイレージシステム
国際航空運賃の計算手順で使われる手順の1つ。目的地まで直行せず、別の場所を経由していく場合には必要な手順である。
この方法によれば、起点からある目的地までのTTPMがMPM以内だった場合は、たとえ遠回りしていても、直行運賃で旅行できる。TTPMがMPMを超えた場合は、その度合に応じて、直行運賃の5%, 10%, 15%, 20%, 25%が加算される。TTPMがMPMの1.25倍を超えた場合は、バラで2区間の航空券を買うのと同じになる。
一般的に利用される往復運賃の場合、料金は当然出発地から目的地に到着して再び出発地に戻ってくるまでの運賃であるが、TTPMの計算とMPMとの比較は片道単位で行われ、往復合計で行われるのではないので注意が必要である。例えば、東京−ロンドンのルートを東京−シンガポール−ロンドン−香港−東京というルートを利用した場合の航空運賃は以下の方法で計算される。

往路のMPM 9819miles 直行での片道運賃=1000NUC
(NUC:Neutral Unit of Construction, 航空運賃の計算に用いられる単位。)
TTPM = 東京−シンガポール 3307 + シンガポール−ロンドン 6744 = 10051
MPM < TTPMなので、割増し料金が必要
TTPM/MPM * 100 = 102.3...
TTPMはMPMの105%以内なので、5%の割増し料金となる。

復路のMPM 9819miles 直行での片道運賃=1000NUC
TTPM = ロンドン−香港 5978 + 香港−東京 1790 = 7768
MPM > TTPMなので、割増し料金は不要
∴往復運賃 = 往路の片道運賃 * 1.05 + 復路の片道運賃
= 1000 * 1.05 + 1000
= 2050NUC
1NUC = 100円とすると、100 * 2050 = 205000円→これが実際の航空運賃

ムーブメント
その空港にやってくる飛来機情報のこと。具体的にはどの航空会社のどのレジの飛行機が(どの便で)来た、といったもの。
予約クラス
F,C,Yといった座席の等級以外に付けられた予約の優先順位のこと。
Yクラスの中では普通運賃が最も高く、普通はIATA PEX、ZONE PEX、IT運賃、FFPの特典航空券といった順になっているようだ。つまり、高い運賃ほど、予約クラスが高い、ということになる。また、予約の優先順位のみならず、FFPでマイルが積算できるか否か、積算できた場合、どれだけが積算できるか、といったものも予約クラスに依存することが多い。
リバリデーション
航空券に記載されている予約事項に変更があった場合に行う訂正処理のこと。具体的には変更後の項目を記載したシールを貼ったりする。リバリデーション処理で済むのは日付やフライトの変更程度で、ルート変更などはできない。その場合は、航空券の再発行処理が必要になる。
レジ
Registration(登録)の略。民間航空機すべてに付けられている登録記号で、いわゆる車の「ナンバープレート」のようなもの。
レジは「国籍記号」+「各国毎で決められた方式で付けられた識別記号」からなり、日本の場合はJA+4桁の数字(or 一部アルファベットもあり)となる(eg. JA8097)。
だいたい、このレジの下何桁かが前輪のカバーのところ、尾翼のそばにフルで書いてあるケースが多く、日本の飛行機の場合は更に右の主翼のところに大きく書いてある。
ワイドボディ
旅客機のうち、通路が2本あるもの。B747などの大型ジェット旅客機はまずこのワイドボディである。

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