コレクトスコープを用いて
簡便な矯正視力測定

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                        概要
 この測定法(以下「本法」)は人間ドック、健康診断、眼科外来などで使うことができます。屈折異常(*05=用語05項参照)以外の視力傷害疾患(*19)の検出に有効です。
 従来の矯正視力測定法は球面レンズと円柱レンズとを用いて屈折異常を完全に矯正してから視力を測りました(下図左)。それに対して、本法はピンホール法とも呼ぶべきもので、ピンホールの優れた性質を利用して簡単に矯正視力(*16)を測る方法です(下図右)。

余談

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使い方

本法は矯正視力測定器(以下「本器」)を用います。本器は19種の球面レンズ度数 0、±1、±2、±3、±4、±5、±6、±8、±10、±12D(*10)を備えた板付きレンズと1枚のピンホール板とから成ります。板付きレンズにはピンホール板を挿入するための薄い枠が貼り付けられていて、どのレンズにもピンホール板を重ねることができます(下の写真参照)。板付きレンズの大きさは 300×24×14mmで、重さは 62gです。
 器具の構造は簡単であり、測定に際して、目に光線を照射したり薬品を用いたりする必要のない、極めて安全な検査法です。乱視(*08)用の円柱レンズ(*09)を備えていませんが、ピンホール効果(*20)により、乱視も矯正することができます。
 本器を用いることにより、屈折異常(*05)以外の視力傷害疾患(*19)を検出することができます。
10歳以上の方に用いることができます。
 矯正視力検査は、「屈折異常を矯正したらどれだけの視力が出るか」ということを調べる大切な検査ですが、専門的知識と多くの手間を要するため、誰でもが簡単に実施できる、というわけではありません。しかし本器を用いれば誰でも、この検査を簡単に、かつ安全に実施できます。