ANA HOTEL SINGAPORE宿泊記

先日のシンガポールツアーでANAホテルに宿泊しました。厳密に言うと航空機 への搭乗ではないのでフライトルポではないのですが、航空会社のホテルに 宿泊した、ということでフライトルポのページにも入れておきます。

私と同じ便でシンガポールに到着したメンバは男性2名だったが、彼らを先に ホテルまで送る、ということで私のホテル到着は夜中の2時近くだった。しかも 係員が男性だったこともあり、ホテルの自室にたどり着くまではかなり緊張して いた。

ようやくホテル到着。チェックイン手続きの方は係の方でやってくれたが、ポー ターに渡すチップがない。両替はしていたが、成田でやったので小銭をもらうこ とができなかった。で、お札をくずしてもらい、ようやくチップ代は確保できた。 係員の方から鍵と朝食、今後の予定についての確認を受けた後、ポーターに連れ られて自室へと案内された。

自室は3階にあったが、丁度エレベーターのそばにプールがあった。屋外プール のようだったが、本滞在中に利用しているのをみかけたことはなかった。シンガ ポールはそれこそ1年中暑いので、利用しようと思えばいつでも使えるのだと思 ったが、水着を持ってない上、今はちょっと体の都合が悪くて入れない。残念だ が、ちょっと見ためではサービスをやっているのかどうかよくわからなかった。

部屋はいつものように2人部屋を1人で使うことになるが、なかなか落ち着いた 感じの部屋で、清潔感がある。なかなか居心地が良さそう。日系のホテルらしく、 滞在中の注意事項も日本語版がしっかりとある。ツアー客というためか、そのコ ピーまでくれて至れり尽くせりであった。が、問題はトイレであった。このトイ レ、説明を読むとレバーをしばらくひねったままにしておけば水が流れることに なっているが、どうやらレバーのつけ根の部分が揺るんでいるようでしばらく放 っておいても音がするだけでうまく流れてくれない(;;;)。これには参ってしまっ た。で、翌日の市内観光の時にガイドに相談して交渉してくれたが、一向に改善 されてない(;;;)。が、何故かメイドがやるとうまく流れてくれる。もしかしたら こつがあるのだろうか?メイドには迷惑をかけてしまったが、うまく流れない時は そのままにしておくことにした。ANAホテルに限らず、シンガポールではあちらこ ちらのトイレを利用したが、ホテルのトイレはどこかにコツがいるようで、いつ もどうするか悩んでしまう。
自室のトイレも最後になってようやく流せるようになったが、その時1回だけで、 またコツを忘れてしまったせいか、うまく流れてくれなかった。
またスーツケースを置く台はどうやら1つしかないみたいで、2人とも大きなス ーツケースを持っていたら置場に困りそう。

朝食はバイキング方式で、洋食、和食とあったが、なかなかこれはおいしかった。 朝食を食べに来る宿泊客を見ると、日本人も含め、全体としてはアジア系の宿泊 客ばかりだった。ANA便を利用する人達も多かったが、ポーターが運んでいる荷物 のタグを見ると、CAL、CPA、...とさまざまな航空会社を利用している。

航空会社のホテルということで、航空会社としてのANAを感じさせるものは何かな いか、と思って探して見たが、それを感じさせるものは殆ど見当たらなかった。 もしかしたらANA便のチェックインがそこでできるとか、時刻表が貰えるとか、空 港行きのバスが出ているとか何かあるかもしれない、と思ったが、そのようなサー ビスがある気配がない。「ANA」とはなっているが、航空会社としての「ANA」とは 全く別物のよう。だが、客室にはANAの機内誌「翼の王国」が置かれており、この 部分はさりげなくANAを感じさせる。

どこにでもあるような観光案内や地図は自由に取れるように置かれていて、私も だいぶお世話になった(^^)。
フロント脇には世界地図がかかっていて、各国の時刻が表示されている。このあ たりが世界を意識させる。

帰国時、私と同じフライトのツアーメンバーをピックアップするのに他のホテル も廻って(私は1番最初にピックアップされた。そのうち、1つのホテルへはトイ レを借りるため、しっかり中まで入った)玄関やフロントの様子も見たが、ANAホ テルはこれらのホテルから見ると少し小さめでこじんまりしている印象を受けた。

少しのんびりしようとロビーを探したがどうも見当たらない。で、フロントのそば に少し暗めの絨毯引きの部屋があったがちょっと入りにくい。というか、誰も使っ ている様子がないのである。で、中を見るとソファーがたくさん並べられているこ とからここがロビーのようだ。全然気づかなかった。勇気を出して入って見ると、 椅子もフカフカしていて快適。しかも気がつかないためにあまり人がいないためか、 非常に落ち着いた雰囲気だ。外出する前や帰国時のピックアップを待っている間に はお世話になった。たまにはこんな感じのところで何もしないでぼーっとしている のもいい。

ちょうど、シンガポールのANAホテルは創立20周年を迎えたらしく、玄関にはそれ を記念するモニュメントが飾られていた。なかなかのデザインである。

このホテル、シンガポールの繁華街であるオーチャード通りからちょっと外れた 場所にあって、観光地図を見ると何もないところのように見えるが、実はオーチ ャード通りへは歩いて10分から20分くらいで行けるし、植物園へは歩いて10分ば かり、ホテルのそばにはタングリンショッピングモールというスーパーマーケッ トや小さな商店の入ったショッピングセンターまである。目の前は警察だし、治 安についてもそんな悪そうな感じはしない。泊まってみてここはなかなかの穴場 だと思う。逆に繁華街に面していないだけ静かで落ち着いているし、立地として は最高の環境ではないかと思った(逆に住宅街が近くにある)。今回気に入ったSIA に限らず、シンガポールは思ったよりも居心地が良かったので機会があればもう 1度行って見たいと思うが、トイレの話を別にすれば私にとってはシンガポール に行ったらもう1度泊まってみたいホテルだと思います。


航空旅行記目次
(3)1999年 シンガポール(2/2)