ナンヨウハギ ヒレナガハギ マクロスス
オーバーフロー水槽
60×45×45
オーバーフロー水槽
60×45×45
外部フィルター水槽
75×45×45

飼育日記 魚の病気

海水魚はまるで海の宝石です。
大きいものも小さいものも、自然の中で生命いっぱいに輝いています。
海の中は、波やうねりさえも偉大な自然の力そのもので
そのほんの一部分でも見てこられたことは、ダイバーとしてのしあわせ
アクアリウムはそれを切り取った小さな小さな世界です。
いつもいつも見ていたくて、ガラスの箱に閉じ込めてしまった・・・






海水魚の飼育日記をもとにしています。

1988-1997

アクアリウムのはじまり 海水魚を始めたのは、1988年くらいで仕事場の90cm水槽(底面濾過)
その後、自分で購入した75cm×45×45水槽に変える。(上部濾過)
ナンヨウハギ・ヒレナガハギ・タテキン・シリキ・ホンソメなどの住人たちは 元気に大きく育ち、7-8年いたのかな。
殺菌光もプロティンスキマーもクーラーもないひたすらシンプルな環境で 魚同士の仲も良く、よくなついてくれて平和そのもの。
病気とのたたかい タテキンの左エラに腫瘍みたいなものがつく。
どう治療してよいかもわからず、ついにたおれてしまった。
見事なほどの立派なタテキンだったのに・・・
なきがらは沖縄の海に流してもらった。秋の座間味の海でした。
最悪の事態 タテキンに執着し、まだ小さいウズマキくんを仲間に入れる。
でも、出た!出てしまった!
新しい魚を入れた時によくあることだけど、白点病が出てしまった。 1996年の12月13日、全滅・・・
トリートメントタンクでの治療はうまくいっていたのに、 本水槽の病原虫駆除に失敗
本水槽に戻すのが早すぎたのだ。絶句・・・とりかえしのつかないことを・・・ 顔が腫れるほどず〜っと泣いたけど、泣いてもみんなもどってこない。
たおれた魚はみんな一緒に沖縄の海へ。冬の沖縄の海は少し寒かろうね。
残ったシリキ 別水槽にシリキたちがいた。 タマゴを生むので小さな水槽に移していたのだ。
本水槽のサンゴを狂ったように煮沸、水槽自体も狂ったように洗いまくって ペアのシリキを迎える。
タマゴを生んではオスが番をする。時々水を吹きかけたりしてがっちりガード。 黒い目もついてくるが、でもある日突然全部なくなる。 食べられたり、濾過槽に吸い込まれてしまうのだろう。
75の水槽にシリキのペアのみ(よ〜く見なきゃ魚がいるかなんてわからない)
魚も失神する 数ヵ月後、ペアのシリキのところに新しい仲間たちを迎え入れる。
執着があるので、やっぱりナンヨウハギやヒレナガハギ
シリキのオスは突然の出来事に水槽の底に失神! 倒れてびくとも動かない、息はある! 急に自分よりずっと大きい魚たちが複数やってきたんだからショックだったのだ。 プラケースに入れて様子をみたら翌日復帰。 ペア寄り添うように挨拶を交わす様子。
う〜ん、なんてデリケート・・・
あれは気絶だった。魚も感情がちゃんとあるのだ、人間よりずっと繊細な・・・

シリキスズメダイ キンギョハナダイ ナンヨウハギ

1997-2002

にっくき白点病 順調に大きく成長するナンヨウハギたち。
やはりまたタテキンを入れたくなる。 5cmほどのチビヤッコ・ウズマキ(幼魚)を仲間に加え、 そして出た!また出た!白点!
新しい魚を加えると、環境の変化からかよく白点が出る。 特にヒレナガやナンヨウハギに目立つ。
硫酸銅治療は毒をもって毒を制すみたいなもの。 うまくやらないと病原中も魚も殺してしまう。 長引く治療で、ウズマキもナンヨウもだめだった・・・
治療失敗、たかが魚じゃないんだよ・・・なのにまた・・・
魚の引越し どうしてもいてほしい魚はきまってる。 私のナンバー1海水魚・ナンヨウハギ
海の中で見たのは、シパダン島で1回しかない。 沖縄ならともかく海外の海にあまりいない。 結構あちらこちらの海に行く機会があったけど、本当になかなか会えない。
2001年夏、仕事場の水槽を自宅へ移す。ナンヨウハギ・シリキ♂の引越しである。 75cmある水槽だから大仕事、引越しといっても業者もいないし 自分で運びセッティングする。
新しい仲間はシリキ(♀だといいけど)・ヒレナガハギ・ フタイロカエルウオの面々
ヒレナガハギの怒り 2002年の春、ナンヨウハギの突然死。
永遠の憧れ、いてくれないと困る。
他人が呆れようと何ていおうと、またナンヨウハギを入れる。 新しく水槽に加わったナンヨウハギとマクロスス。 ヒレナガ猛然とダッシュでナンヨウハギのシッポを引っ張る。 姿・形は似ていても自分の仲のよかったナンヨウハギでないことくらい 当然わかるわけだ。
マクロススは心労からか、片目が白く濁りポップアイになってしまった。 とにかくきれいな水!ポップアイにはそれしかない! 水替えの甲斐あってか1週間で治ってくれた。あぁ、よかった。
でもヒレナガはどうしてもマクロススを好きになれないらしい。
ハギがヤッコより強いなんて・・・
きらいなものはきらい 数ヶ月でマクロススも大きくなりヒレナガと同サイズ。でも弱い。
ヒレナガはマクロススをどうしても受け入れられないらしく、動きを束縛する。 ものすごい速さでマクロススの周りをくるくる泳ぎ威嚇、 ヒレナガの尾の棘はするどく威圧感がある。
ナンヨウハギにはそうでもないのに・・・はっきり好き嫌いがあるのだ。
ナンヨウハギの悲劇 2002年の秋、ナンヨウハギの身体に血のにじんだような傷
かゆいときによく身体を岩やサンゴにこすりつけるからそのせいかな・・・ なんて思った。 治りかけてはまた傷を作る。その繰り返し。薬浴をしたりして様子を見る。
ヒレナガは相変わらずガンと強い。 しいたげられているマクロススもかっかしている。 調和はすっかり崩れ、皆気が立っているようだ。
傷の原因はヒレナガだと判断してヒレナガを隔離するが、また傷! え〜!マクロススなのか!?
状況にやっと気づきナンヨウハギを別水槽に隔離するが、時すでに遅し。
身体の傷は癒えても心の傷は深く、食べ物も受け付けず、だめだった。

ヒレナガハギ マクロスス

2003-2004

専用水槽へ 泣いてばかりはいられない。 残っている魚たちをよりよい環境にしなくては・・・
結局の結論は、「単独生活の魚は単独で飼育すること」専用水槽である。
かくしてヒレナガはヒレナガ水槽、マクロススはマクロスス水槽での生活となる。 永遠のアイドル、ナンヨウハギは当然のことながらナンヨウハギ専用水槽である。
過去、上部濾過のみだった水槽に初めてオーバーフローが並ぶこととなった。
この一番いい環境はナンヨウハギのもので、 彼より強いもの大きいものは決してはいれない。 水槽の数は3つになっちゃうけど、これもいたしかたない。床が強いことを祈る。
きみが大将 2003年の初春
ちびナンヨウハギを迎えてから病気知らず、ケガ知らずで君が大将
マクロススも色艶よくなり背びれもぐんと伸びて君も大将
2004年にヒレナガも狭い60cm水槽を脱! オーバーフロー水槽を手に入れて、すっかりご機嫌で君も大将
400リットルを超える水の中に、思い入れの魚たちが元気に泳ぐ。
自分のことはさておき、趣味に走るだけの十二分な価値がある。






ナンヨウハギ水槽

ナンヨウハギ専用水槽



オーバーフロー60×45×45
2003年3月、ナンヨウハギ専用水槽として立ち上げる。 ライトもメタハラで美しい光。
4-5cmのナンヨウハギのおちびさんは、ケガも病気も知らず、すくすく成長中。
1年経過2004年4月、7cmほどの大きさ。色艶もたいへん良く調子よさそう。

タンクメイト
ハマクマノミ(尾が半分ない、生まれつきか?幼少の頃のケガか?)
デバススメ(大小いろいろ、力関係がきちんとできている)
しったか・やどかり(お掃除係)
ナンヨウハギより大きいもの、強いものは立ち入り禁止
ナンヨウハギ ハマクマノミ デバスズメダイ
ヒレナガ水槽





ヒレナガ水槽



オーバーフロー60×45×45
2004年3月、立ち上げ、ヒレナガの引越しと相成る。
深さも奥行きも広くなり、ヒレナガのイライラも解消。
従来の外部フィルターも併用しているので、水の出来具合もいい。
ヒレナガは、2001年夏に4-5cmの大きさで購入 → とにかく強い!
小さいものにはまったく手を出さないところはエライ!

タンクメイト
フタイロカエルウオ(メダカ位 → 今は6cmほど、水面まで泳いだりする)
ホンソメワケベラ(ひ弱で病気持ちだったけど今や立派なクリーニングやさん)
アカネハナゴイ(♂1♀5 のハーレム、気立ての優しい魚たち)
しったか・やどかり(お掃除係)
ヒレナガハギ フタイロカエルウオ ホンソメワケベラ アカネハナゴイ
マクロスス水槽




マクロスス水槽



外部フィルター75×45×45
ず〜っと前から使用している水槽
マクロススがゆうゆうと泳ぐ様は立派だが、実は彼は気が弱い。
ヒレナガと一緒の頃は、色も白っぽくなり尾びれも短かったが、今は堂々たるもの。

タンクメイト
シリキスズメ(ペア、よく貝の中に卵を産む、産卵の様子も目撃)
キンギョハナダイ(♀、蛍光紫のアイシャドーが美しい)
ホンソメワケベラ(どんどん大きくなって鰓の掃除はしにくいのでは・・・)
しったか・やどかり(お掃除係)
マクロスス シリキスズメダイ キンギョハナダイ ホンソメワケベラ








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